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カリキュラムと学習過程('16)

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主任講師
浅沼 茂(立正大学特任教授)
奈須 正裕(上智大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(2018年度)
第1学期:(木曜)18時15分~19時00分

講義概要

優れた学習とはなにか。それは、一時間の授業を細かく輪切りにして部分の単なる積み重ねで成り立つものなのであろうか。優れた学習の成立には、優れたカリキュラムが必要不可欠である。多くの授業研究は、カリキュラムの役割をないがしろにしていないだろうか。カリキュラムは、部分的知識の集合ではなく、個々人の学習過程の根幹をなす哲学であり、有機的な組織体の生きた学習経験である。カリキュラムは、学校が出来上がる以前からあった。優れた学習は、生きた人間の感情とその感情を取り巻く知識や技能の道具立てによってその質の良し悪しが決まる。しかし、それは決して部分の足し算ではない。カリキュラムは何よりも個々人の経験の中において実現する。カリキュラムは、何よりも、子どもの主観性の中にどのような変化が生じているのかを探ることによって明らかになる。優れた教師の優れた実践の理想は、一人ひとりの学びの中において実現する。それを検証したい。
※詳しくはシラバス

開設年度
2016年度
科目区分
コース科目(心理と教育コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(心理と教育コース)
〔2008年度以前〕 専門科目(発達と教育専攻)
科目コード
1529072
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2017年度 第2学期:2018年1月27日(土曜)1時限(9時15分~10時05分)
2018年度 第1学期:2018年7月31日(火曜)3時限(11時35分~12時25分)
単位認定試験
平均点
(2016年度 第2学期)77.1点
(2017年度 第1学期)68.0点
備考
 
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授業の目標

優れた学習とカリキュラムとの関係は何か、その具体的なイメージを習得する。
教師の生き方とカリキュラムは、子どもの学習過程にとって大きな意味をもつということを理解する。

履修上の留意点

特になし。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 カリキュラムと学習 カリキュラムの始まり、学習とは何か、旧石器時代のカリキュラムはどうか、現代のカリキュラムはどうか、カリキュラムの基本原理とは何かを考える。カリキュラムという用語の起源とその意義について考える。

【キーワード】
カリキュラム、学習、石器時代のカリキュラム、クレーレ
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
2 日本のカリキュラムと授業の歴史的展開 近世身分制社会の学校とカリキュラム、明治期のカリキュラムと直観教授、大正期の授業研究と「カリキュラム」。ヘルバルト主義と段階教授、公教育カリキュラム、民間の教育運動などの日本的特徴について考える。

【キーワード】
明治期の授業、ヘルバルト主義、直観教授、大正自由教育
北村 和夫
(聖心女子大学教授)
北村 和夫
(聖心女子大学教授)
3 戦後のカリキュラム改革と学習過程 戦後の教育改革は、直後の数年間は、デューイの思想と経験主義カリキュラムがもてはやされた。しかし、その後、教育内容の現代化、ゆとりの時間、個性化など、大きなうねりを持って教育理念とカリキュラム政策が揺れてきた。その意義は何かを考える。

【キーワード】
デューイ、経験主義、教育内容の現代化、系統学習、ゆとり
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
4 カリキュラムと教育目標論と評価論、学力論 測定やテストに代わって、評価という概念がカリキュラムと授業の結果の善し悪しを判定する概念として期待されるようになった。それは、評価概念は、個人差ではなく、システム全体の働きを点検するものとして使われるようになった。

【キーワード】
測定、テスト、個人差、評価、問題解決能力、高次の教育目標
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
5 子どもの学習メカニズムと授業 認知心理学が明らかにしてきた子どもの学習メカニズムと知識の構造に関する知見に基づき、従来の授業の問題点を指摘すると共に、合理的で効果的な授業・学習過程のあり方について考える。

【キーワード】
学習過程、既有知識、インフォーマルな知識、授業
奈須 正裕
(上智大学教授)
奈須 正裕
(上智大学教授)
6 授業の設計と実施 授業とはどのような営みであり現象であるのか。具体的な実践事例に則して、授業の構造、単元の構成、さらに授業の実施における教師の子どもの見とりと意思決定について考える。

【キーワード】
授業設計、授業実践、単元、見とり、実践を想定した教育内容知識
奈須 正裕
(上智大学教授)
奈須 正裕
(上智大学教授)
7 世界で進む「学び」の転換 世界の様々な局面で認められる「コンピテンシー・ベースの学力」への転換を国際的な視点に立って明らかにする。カギになってくるのは、教員の意識をどのように変えるかであり、また大学入試のように社会に深く根を張った仕組みにどのように切り込むかである。その二点から、他国の事例を取り上げ、参考にする。

【キーワード】
コンピテンシー・ベースの学力、ナザルバエフ知的学校、ケンブリッジ国際試験
久野 弘幸
(名古屋大学大学院准教授)
久野 弘幸
(名古屋大学大学院准教授)
8 授業研究と教師の成長 レッスン・スタディを巡る世界と日本の動向、子どもの見取り。世界的に話題となっている、日本のレッスン・スタディが、どのように優れた授業を作りだし、どのような成果を上げてきているのかを実践例をもって明らかにする。国際的な視点から、日本の授業研究の優秀性の特徴を明らかにする。

【キーワード】
授業研究、レッスン・スタディ、世界授業研究学会(WALS)
久野 弘幸
(名古屋大学大学院准教授)
久野 弘幸
(名古屋大学大学院准教授)
9 学校ぐるみの授業改革とカリキュラム 学校をシステムと見ることで可能となる授業・学習の改革。1980年代の日本の学校改革をリードしてきたティーム・ティーチング、オープン・エデュケーション、無学年制、個別化・個性化などの教員と学校全体の組織的な改変の重要性と成果について考える。

【キーワード】
オープン・スクール、ティーム・ティーチング、無学年制、個別化・個性化教育
成田 幸夫
(岐阜聖徳学園大学教授)
成田 幸夫
(岐阜聖徳学園大学教授)
10 オープン・スクールの挑戦とカリキュラム オープン・スクールなどの学校環境の改革は、生徒自身が自ら考え、自ら学ぶという学びのスペースを保証し、成果を上げてきた。その実績を教師と生徒がどのように作り出してきたのかを明らかにする。

【キーワード】
オープン・タイム、はげみ学習、週プロ、総合学習
成田 幸夫
(岐阜聖徳学園大学教授)
成田 幸夫
(岐阜聖徳学園大学教授)
11 現代のカリキュラム改革と問題解決能力 問題解決能力の発達は、どのようなカリキュラムによって可能になるのか、今後の日本の学習指導要領の改訂をにらみ、どのような実践が可能であるのか、それに先行する多様な実践を明らかにする。

【キーワード】
問題解決能力、批判的思考、道徳教育
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
12 作文教育と授業 子どもたち一人ひとりが個々人の個別ストーリーを描き、進めて行く授業実践は、子どもたち自身が生活世界を生き生きと描くという表現世界の創出によって可能になる。

【キーワード】
作文教育、生活綴り方、個別ストーリー、ナラティブ
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
浅沼 茂
(立正大学特任教授)
ゲスト:増田 修治(白梅学園大学教授)
13 授業力向上を支える校内研と学校経営 教師の授業力向上に果たす校内研の役割とそのメカニズム、さらに校内研を活性化し、実効性を高める学校経営上のポイントについて、現実の学校における事例研究に即して考える。

【キーワード】
教師の授業力向上、校内研、学校経営、校長のリーダーシップ、同僚性
奈須 正裕
(上智大学教授)
奈須 正裕
(上智大学教授)
ゲスト:齊藤 一弥(横浜市立羽沢小学校長)
14 ICTとカリキュラム ICTを学校教育に導入する意義と課題。ITの利用に関してそのアイデアがどの程度工夫され、学習効果を上げているのかを探究する。

【キーワード】
IT教育、ICT、コンピュータ教育、学習効果
奈須 正裕
(上智大学教授)
奈須 正裕
(上智大学教授)
ゲスト:佐久間 茂和(上智大学非常勤講師)
15 カリキュラムと授業の今後 コンテンツからコンピテンシーへという教育の重心の移動、それに伴うオーセンティックな学習や明示的な指導など、今後における学習過程や授業のあり方の変化について概観することを通して、未来のカリキュラムと授業について展望する。

【キーワード】
知識基盤社会、コンピテンシー・ベイスの教育、オーセンティックな学習、明示的な指導
奈須 正裕
(上智大学教授)
奈須 正裕
(上智大学教授)
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