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国際経営('13)

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主任講師
原田 順子 (放送大学教授)
洞口 治夫 (法政大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(2018年度)
第1学期:(火曜)7時30分~8時15分

講義概要

この講義では、国際経営を理解するための基本知識(主要な経営学説、知識・技術・イノヴェーション、会計財務、人的資源、行政と国際化など)について学習する。経済のグローバル化は、中国、インド、ロシア、ブラジル等の新興工業国の台頭を迎え、ますます地理的範囲を増大しつつある。そうした経済のダイナミズムは、日本の大企業から中小企業にまで大きな影響を及ぼしている。「この状況に対応するために、日本企業はグローバル戦略と管理方法をいかに策定、実践すべきか」を念頭におきながら受講されることを希望する。
※詳しくはシラバス

開設年度
2013年度
科目区分
コース科目(社会と産業コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(社会と産業コース)
〔2008年度以前〕専門科目(産業と技術専攻)
科目コード
1639269
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2017年度 第2学期:2018年1月25日(木曜)5時限(14時25分~15時15分)
2018年度 第1学期:2018年8月5日(日曜)1時限(9時15分~10時05分)
単位認定試験
平均点
(2016年度 第2学期)78.3点
(2017年度 第1学期)71.7点
備考
「国際経営論('05)」「国際経営('09)」の単位修得者は履修不可
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授業の目標

国際経営を理解するには、多岐にわたる学習が必要であり、全15章(回)で国際経営のすべてを網羅することは困難である。したがって、この科目の目標は履修者にグローバルな企業経営活動を知る上で、最も重要と思われる問題について理論的知識と具体的な行動指針を提供することにある。この講義は社会人である受講生が国際経営を理解する参考にしてもらえるように考えられた。

履修上の留意点

印刷教材と放送教材は補足的な関係となっている。履修生にはラジオ放送の補足的解説、説明、ゲスト講師の体験や考えを聞くことを勧める。また印刷教材の各章末に参考文献を示したので、それらを読み、さらに学習を深めることが望ましい。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 国際化の進展と日本 はじめに、科目の全体像を示す意味で、わが国の視点から経済のグローバル化が進展してきていることを学習する。本章では、日本経済の特徴を把握し、現代の日本企業が置かれた状況を理解する。

【キーワード】
輸出・輸入、現地生産・現地販売、対外直接投資
原田順子
(放送大学教授)
原田順子
(放送大学教授)
2 多国籍企業の参入形態 国際ビジネスの方法を分類し、理解する。企業が海外で事業活動を行うときに、どのような方法を採用するかを説明する。輸出、ライセンシング契約・直接投資という基本的な3類型を説明したのち、国際合弁事業、OEM、プラント輸出という中間的形態、戦略的提携という複数企業間の戦略を説明する。

【キーワード】
参入、退出、輸出、輸入、貿易、対外(海外)直接投資、キャピタル・ゲイン、インカム・ゲイン、ライセンシング、OEM、プラント輸出、国際合弁事業、戦略的提携、M&A
洞口治夫
(法政大学教授)
洞口治夫
(法政大学教授)
3 多国籍企業の経営学説 多国籍企業はなぜ海外で活動できるのか。また、多国籍企業はなぜ多様な参入形態のうちから、直接投資やライセンシング契約を選択するのか。ハイマー=キンドルバーガーの産業組織論アプローチ、コース=ウィリアムソンの取引費用説によってこれらの疑問に答える。その際、限定された合理性や機会主義の影響についても説明し、内部化理論の内容を検討する。

【キーワード】
ハイマー・キンドルバーガーの命題、証券投資、直接投資、経営資源、取引費用、内部化理論、折衷理論、限定された合理性、機会主義
洞口治夫
(法政大学教授)
洞口治夫
(法政大学教授)
4 多国籍企業の参入戦略
-M&Aとは何か-
合併・買収などによって他企業の経営権を取得する、いわゆる、M&A(mergers and acquisitions)がわが国の企業でも一般化している 。M&Aには、新技術やノウハウなどの経営資源を自社開発する代わりに既にそれを保有している企業を買収することによって時間と労力を節約できるところにその積極的な意義が認められる。M&Aの意義と企業の対応についての内容を理解する。

【キーワード】
M&A、吸収合併、敵対的企業買収、ポイズン・ピル、信託型ライツ・プラン、ホワイト・ナイト
齋藤正章
(放送大学准教授)
齋藤正章
(放送大学准教授)
5 多国籍企業と知識・技術・イノヴェーション 多国籍企業が経営資源を蓄え、高度化するための方法としての知識管理について、その考え方を説明する。記号、情報と知識との関係、ポランニーの『個人的知識』、暗黙知と形式知、創発といった概念を説明し、多国籍企業の活動との関連を説明する。また、暗黙知依存の危険性や集合知といった知識管理の近年の発展についても概説し、多国籍企業とイノベーションとの関係を学ぶ。

【キーワード】
記号、情報、知識、暗黙知、創発、形式知、知識創造理論、暗黙知依存の危険性、集合知
洞口治夫
(法政大学教授)
洞口治夫
(法政大学教授)
6 移転価格 経済活動がグローバル化していくことにより、日本企業とその国外関連者との移転価格に関する問題については、ますます、大型化、複雑化していくことになると予測される。そこで、本章では移転価格の問題を検討・整理する。

【キーワード】
移転価格税制、独立企業間価格、独立価格比準法、再販売価格基準法、原価基準法、事前確認制度(APA)
齋藤正章
(放送大学准教授)
齋藤正章
(放送大学准教授)
7 国際経営と外国為替レート 多国籍企業の参入形態が異なるのに応じて、為替レートの変化は異なった影響を与える。円高・円安など為替レートの変動がどのような理由によって起こるのかについての学説を紹介する。購買力平価、金利平価などの説明のほかに、ランダムウォークの説明では、ブラウン運動とウィーナー過程についても触れ、オーバーシューティングとニュースの役割について説明する。

【キーワード】
購買力平価、ビッグマック指数、金利平価、ランダムウォーク、オーバーシューティング、ニュースの影響
洞口治夫
(法政大学教授)
洞口治夫
(法政大学教授)
8 国際経営とリスク
-リアルオプションと投資の意思決定-
為替の直物、先物、オプションについて理解する。為替の先物を利用した投機が生まれるメカニズムについて説明したのち、オプションが先物の保険としての役割を果たすことを理解する。さらに、オプションの応用として発達してきたリアル・オプションの考え方による投資意思決定についても説明する。合弁事業、ライセンシング、フィージビリティ・スタディといった活動がリアル・オプションとしての役割を果たし、国際経営リスクへの対処方法となっていることを説明する。

【キーワード】
直物と先物、投機、ヘッジファンド、オプション、ブラック=ショールズ・モデル、リアルオプション、延期、フィージビリティ・スタディ
洞口治夫
(法政大学教授)
洞口治夫
(法政大学教授)
9 資金調達の国際化 企業活動がグローバル化していくと、それに応じて資金調達もグローバル化してくる。つまり、金融市場のグローバル化である。各国の金融市場は真の国際化を余儀なく迫られる。金融市場の国際化の現状と将来について解説する。

【キーワード】
国際金融取引、国際金融市場、フリー・フェア・グローバル金融商品会計基準デリバティブ取引、先物取引、先渡取引、オプション取引、スワップ取引、ヘッジ取引
齋藤正章
(放送大学准教授)
齋藤正章
(放送大学准教授)
10 会計の国際化 国際的金融市場へむけての整備は、企業活動の透明性・比較可能性を高めるための世界共通の会計基準の開発を必要とする。「単一の高品質な一組の会計基準」すなわち国際会計基準が必要とされる背景とその内容について解説する。

【キーワード】
国際財務報告基準(IFRS)、国際会計基準審議会(IASB)、米国財務会計基準審議会(FASB)、企業会計基準委員会(ASBJ)、コンバージェンス、東京合意
齋藤正章
(放送大学准教授)
齋藤正章
(放送大学准教授)
11 産業空洞化と産業集積 日本において産業空洞化が進展しているといわれて久しい。生産機能のみならず、研究機能、本社機能までをも海外に移転する日本企業が出現している。国の競争優位の源泉である知識フローや地域イノベーションと関連の深い「産業クラスター論」「ローカル・ミリュー論」を含めて学習する。

【キーワード】
産業空洞化、ポーター、産業クラスター、ローカル・ミリュー、ものづくり
原田順子
(放送大学教授)
原田順子
(放送大学教授)
12 人材の国際化と地域特性 経済活動の国際化が進むとともに、人材の国際化も進展している。しかし人は文化、地域特性などに影響をうける。本章では多文化と経営について解説する。

【キーワード】
ソフトウェア・オブ・ザ・マインド、異文化シナジー効果、企業文化
原田順子
(放送大学教授)
原田順子
(放送大学教授)
13 日本的人的資源管理と国際化 人材の国際化が効果的に行われるか否かは、企業業績に密接に関連する重要なことがらである。人的資源管理の枠組みにおいて、日本企業の人的資源管理について国際化の観点から学ぶ。

【キーワード】
日本的職務観、長期雇用、内部育成、評価システム
原田順子
(放送大学教授)
原田順子
(放送大学教授)
14 国際人材の育成 国際人材の育成にはどのような課題があるのだろうか。産業人材育成の考え方は国によって異なるのだろうか。人材面から国際化のパターンを学習し、多国籍企業の人的資源管理の諸課題について解説する。

【キーワード】
社会的文脈、MBA、職業資格、多国籍企業、グローバル企業
原田順子
(放送大学教授)
原田順子
(放送大学教授)
15 行政と国際経営 国際的な制度の整備や、貿易・投資の促進・支援など、民間企業の国際経営を促進するための行政(国、地方自治体)の役割について包括的に論じる。

【キーワード】
対外経済(通商)政策、WTO、FTA/EPA、TPP、公企業、政府系ファンド、民営化
原田昌彦
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング上席主任研究員)
原田昌彦
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング上席主任研究員)
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