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ファイナンス入門('17)

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主任講師
齋藤 正章 (放送大学准教授)
阿部 圭司 (高崎経済大学教授)
放送メディア
テレビ
放送時間(2018年度)
第1学期:(火曜)6時45分~7時30分

講義概要

好むと好まざるに関わらず、ファイナンスは私たちの暮らしと密接な関係を持っている。ファイナンスは、私たちが経済活動を行う限り直接的・間接的に私たちの生活に影響を及ぼしているのである。しかし、ファイナンスをお金儲けの道具と誤解したり、逆に「お金の話はちょっと・・・」と敬遠したりする人が多いのも事実である。本科目は、ファイナンスに関する正しい知識を習得し、社会におけるファイナンスの役割をより身近に感じ、理解してもらうことを目的としている。そのために、①ファイナンスと市場(第2~8回)、②ファイナンスと企業(第9~13回)、③ファイナンスの広がり(第14回~15回)という3つのテーマで講義を構成し、内容の充実と理解の促進を図っている。
※詳しくはシラバス

開設年度
2017年度
科目区分
コース科目(社会と産業コース(専門科目))
〔2009年度~2015年度〕専門科目(社会と産業コース)
〔2008年度以前〕専門科目(産業と技術専攻)
科目コード
1639552
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2017年度 第2学期:2018年1月23日(火曜)4時限(13時15分~14時05分)
2018年度 第1学期:2018年8月1日(水曜)6時限(15時35分~16時25分)
単位認定試験
平均点
(2017年度 第1学期)51.2点
備考
「ファイナンス入門('12)」の単位修得者は履修不可
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授業の目標

ファイナンスは、ノーベル経済学賞を数多く受賞している分野でもある。その理論の一例を挙げれば、ポートフォリオ理論、CAPM、MM理論、ブラックショールズモデル、行動ファイナンス等をあげることができる。その理論のエッセンスは、各回で紹介される。こうした理論を身につけ、避けることが出来ない経済社会での活動に関する理解を深めることが目標である。

履修上の留意点

講義の内容と様々なメディアで取り上げられる経済記事等の接点に関心をもちましょう。また、より深い理解のために、計算式が出てきたら自分で解いて確認してみましょう。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 ファイナンス概論 ファイナンスとは何か。ファイナンスは私たちの暮らしと密接な関係を持っている。本講義ではファイナンスと経済・社会との関係を概観し、ファイナンスを学ぶ意義について確認する。

【キーワード】
企業活動、投資家(家計)、市場(マーケット)、間接金融、直接金融、金融機関
齋藤 正章
(放送大学准教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
齋藤 正章
(放送大学准教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
2 時間の価値と割引現在価値 今日の1万円と1年後の1万円は同じ価値を持たない。それは時間の価値が反映されるべきだからである。時間の価値を表象したものが金利である。金利を用いてわれわれは現在の価値を将来の価値へと変換可能となる。逆に金利を使って将来の価値を現在の価値へと変換することもできる。本講義ではファイナンスにおける重要な概念である時間の価値と割引現在価値の関係について学ぶ。

【キーワード】
時間の価値、金利、割引計算、割引現在価値
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
3 株式と債券の価値 資本市場で取引される主要な資産の代表が株式、債券である。本講義では株式と債券の特徴について学ぶ。さらに第2回で学習した時間の価値と割引現在価値の関係を用いて株式や債券の価値について学ぶ。

【キーワード】
株式、債券、株式と債券の価値
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
4 リスクとリターン 将来、どのような出来事が起こるかは不確実である。その結果、経済的な不利益が生じることもあり、これをリスクという。本講義では一般的なリスクを定義すると同時に、ファイナンスで扱うリスクの特徴について説明する。また、リスクとその報酬たるリターンの関係と計測方法について学び、無差別曲線によるリスク資産の選択を考察する。

【キーワード】
リスク、リターン、期待値(平均値)、分散・標準偏差、無差別曲線
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
5 ポートフォリオのリターンとリスク 複数の資産からなる資産全体をポートフォリオと呼ぶ。ポートフォリオへ分散投資することによりポートフォリオ全体のリスクを減少させることができることが知られている。本講義ではこのポートフォリオのリターンとリスクの持つ性質について学び、最適なポートフォリオ選択とは何かを考える。

【キーワード】
ポートフォリオ、分散投資、投資機会集合、有効フロンティア、共分散、相関係数、ポートフォリオのリスクとリターン
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
6 CAPM
-資本資産評価モデル-
市場が正しく機能しているとき、資産のリターンはそのリスクに応じて決定される。資本資産評価モデル(Capital Asset Pricing Model:CAPM)は市場の均衡状態において資産のリスクとリターンの関係を明らかにしたモデルである。本講義ではリスク指標であるベータをはじめとしたCAPMの含意について学ぶ。

【キーワード】
分離定理、資本資産評価モデル
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
7 デリバティブ
-派生証券-(1)
デリバティブとは派生証券とも呼ばれ、その価格が株式や債券など、別の資産の価格に依存して変動する性質を持つ資産のことを総称したものである。デリバティブには仕組みや計算が難しい、リスクが大きく投機性があるなどのイメージがあるが、その本質は意外に簡単で便利な道具でもある。本講義では先物取引、オプション取引など基本的なデリバティブの種類と性質について学ぶ。

【キーワード】
先物取引、スワップ取引、オプション取引
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
8 デリバティブ
-派生証券-(2)
デリバティブは本来、投機ではなくリスクヘッジの道具である。本講義では先物やオプションを用いたヘッジの仕組みや投資手法、さらにデリバティブの評価方法について学ぶ。

【キーワード】
先物取引、オプション取引、ヘッジ
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
9 資金調達 企業は事業活動を行うために資金を調達しなくてはならない。この資金調達源が企業内部にあるか外部にあるかで、内部金融と外部金融に分けられ、さらに外部金融は直接金融と間接金融に分類される。また、内部金融等その他の金融手段についても解説する。

【キーワード】
資本市場、外部金融、直接金融、株式発行、銀行、借入金、企業間信用、内部金融
齋藤 正章
(放送大学准教授)
齋藤 正章
(放送大学准教授)
10 財務諸表と財務業績の測定 資金の調達と運用の結果である財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)について学ぶ。さらに、財務諸表の分析手法についても学習する。

【キーワード】
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、収益性の分析、安全性の分析、効率性の分析
齋藤 正章
(放送大学准教授)
齋藤 正章
(放送大学准教授)
11 資本コスト 資本コストとは、企業側から見れば、資金(資本)を調達するためのコストであると解釈される。また、出資者側から見れば、差し出す資金に対する見返りであるとも考えられる。第2回で紹介した割引計算の割引率にも資本コストが利用される。資本コストの概念はファイナンス理論において最重要であると同時にわかりづらい側面もある。本講義では、この資本コストについて明らかにする。

【キーワード】
資本コスト、株式資本コスト、負債資本コスト、加重平均資本コスト(WACC)、MM理論
齋藤 正章
(放送大学准教授)
齋藤 正章
(放送大学准教授)
12 資金運用 企業では調達した資金を効率よく運用(経営)することが求められる。そのための投資意思決定の理論について学ぶ。

【キーワード】
代替案の評価、機会原価、内部利益率法、現在価値法
齋藤 正章
(放送大学准教授)
齋藤 正章
(放送大学准教授)
13 企業価値評価 企業価値とは、将来の企業の経営活動の成果を映し出すものに他ならない。これまでの議論をもとに企業価値評価の技法について学習する。

【キーワード】
キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー・モデル、企業付加価値(EVA)
齋藤 正章
(放送大学准教授)
齋藤 正章
(放送大学准教授)
14 情報非対称 市場における参加者が持つ情報に差がある、つまり当事者間に情報格差があるとき、情報の非対称性が存在するという。情報の非対称性によって、情報優位者は情報不利者の犠牲のもと、自身にとって有利な取引結果を引き出すことができる。本講義では、その問題点を指摘し、解決策を考察する。

【キーワード】
情報非対称、代理関係、モラル・ハザード、アドバース・セレクション
齋藤 正章
(放送大学准教授)
齋藤 正章
(放送大学准教授)
15 ファイナンスと今日的課題 市場とは本来、市場参加者の自由に委ねられるべきものである。しかし、需要と供給に基づいた単純なルールでは、不都合を生じるようになるのも事実である。現代の市場がどのような変容を繰り返し、それに対応する形でどのように規制も変化してきたのかについて学ぶ。また、企業価値推計における資本コスト算出、資本コストと企業価値最大化を例にとって、ファイナンス理論と現実との関係を示し、ファイナンス理論との付き合い方、ファイナンス理論の考え方を現実にどのように活用すべきかについて述べる。

【キーワード】
証券市場、市場に対する規制、M&A、行動ファイナンス、資本コスト、企業価値、ファイナンス理論との付き合い方
齋藤 正章
(放送大学准教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
齋藤 正章
(放送大学准教授)
阿部 圭司
(高崎経済大学教授)
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