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技術経営の考え方('17)

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主任講師
宮崎 久美子 (東京工業大学教授)
放送メディア
ラジオ
放送時間(2018年度)
第1学期:(土曜)22時15分~23時00分

講義概要

技術経営とは技術を重要な資産として捉え、企業や機関が研究、開発、事業化、そして普及に関わるプロセスを効率よくマネジメントし、イノベーションを創出するための知識を習得する学問領域の事である。
※詳しくはシラバス

開設年度
2017年度
科目区分
コース科目(社会と産業コース(導入科目))
〔2009年度~2015年度〕共通科目(一般科目)
〔2008年度以前〕共通科目(一般科目)
科目コード
1730053
単位数
2単位
単位認定試験
試験日・時限
2017年度 第2学期:2018年1月24日(水曜)6時限(15時35分~16時25分)
2018年度 第1学期:2018年8月2日(木曜)8時限(17時55分~18時45分)
単位認定試験
平均点
(2017年度 第1学期)72.7点
備考
 
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授業の目標

技術や専門知識を活用して活躍している社会人やイノベーション創出に興味がある個人を対象として、効果的なイノベーション創出に関わるマネジメントについてグローバルな視点から知的滋養を養うのが目標である。

履修上の留意点

教科書を読み、ラジオ教材を聞いた上で、参考文献など各自参照することが求められる。

シラバス

テーマ 内容 執筆担当講師名
(所属・職名)
放送担当講師名
(所属・職名)
1 技術経営とは 開講に際し、授業の目的や科目の構成を解説するとともに、技術経営分野の歴史的発展過程、近年、技術経営が重要になってきた背景、技術経営に関する様々な視点を紹介する。

【キーワード】
技術経営、歴史的発展過程、戦略、科目の構成
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
2 科学、技術とイノベーション 技術経営を学ぶのには、科学と技術の違いや共通点、相互関係について理解することが必要である。また、発明とイノベーションの違いを認識し、イノベーションの種類やイノベーションモデルについて取り上げる。イノベーションの成功、失敗要因について解説した上で、英国で行われた実証研究SAPPHOについて学ぶ。

【キーワード】
科学、技術、イノベーションモデル、進化経済学、知識、成功と失敗、SAPPHO
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
3 技術開発と技術競争力蓄積、技術普及 技術開発の主なプロセスは自社内の開発、社外で開発された技術のアウトソーシングなど色々あるが、本章では特に技術コンピタンス、および自社内で蓄積するコアテクノロジーの技術力蓄積について考える。また製品のライフサイクルについても解説し、技術が普及していく過程やそれに影響を与える要因について解説する。

【キーワード】
コアテクノロジー、技術力蓄積、製品ライフサイクル、技術普及
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
4 企業戦略と技術戦略 企業経営戦略について解説するとともに技術戦略の位置づけ、技術戦略に関する視点を解説する。技術戦略を作成するプロセスやその際、使用する指標などについて学習する。競合環境、自社の優位性、機会や脅威について総合的に分析することを可能とするポーターモデルについて学ぶ。最後にフリーマンによる技術戦略の4つのタイプについて紹介する。

【キーワード】
企業経営戦略、技術戦略、戦略フレームワーク、ポーターモデル、フリーマン、戦略策定
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
仙石 愼太郎
(東京工業大学准教授)
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
仙石 愼太郎
(東京工業大学准教授)
5 アントレプレナーシップ アントレプレナーシップ(企業家精神)とは、新しい事業の創造意欲に燃え、高いリスクに果敢に挑む姿勢をいう。この章ではアントレプレナーシップの行動態様、起業の一般的な流れに沿って解説するとともに、アントレプレナーの事例を紹介する。

【キーワード】
企業家精神、アントレプレナーシップ、ベンチャー企業、産学連携
仙石 愼太郎
(東京工業大学准教授)
仙石 愼太郎
(東京工業大学准教授)
6 複雑性と意思決定 新製品開発など、技術経営には「意思決定」が必要な様々な分野、レベルの問題状況に満ちあふれている。複雑性に満ちた問題状況に対処する、意思決定の基礎的な考え方について解説する。

【キーワード】
新製品開発、複雑性、意思決定
木嶋 恭一
(東京工業大学名誉教授)
木嶋 恭一
(東京工業大学名誉教授)
7 組織マネジメント 組織マネジメントにおいて、創造性・自律性を維持しながら組織を維持運営することは重要な課題である。そのために、個人のモチベーション、グループの構成、組織構造・組織間の関係の構築などの観点をどのように理解し、この課題に取り組むかについて解説する。

【キーワード】
モチベーション、組織構造、創造性、組織間関係
辻本 将晴
(東京工業大学准教授)
辻本 将晴
(東京工業大学准教授)
8 研究開発のマネジメント 研究所は企業の中で、新しい知識を創造する知的活動が行われる組織であり、効率性を高めるための特別な工夫が必要である。研究から商品化に移る段階で死の谷を越えることも重要な課題である。また企業の研究開発のグローバル化が活発化しており、研究開発のグローバル化について学習する。筆者等が行った日本企業の中国における研究開発の事例について紹介する。

【キーワード】
研究開発マネジメント、組織、効率性、死の谷、グローバル化、中国
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
9 知的財産のマネジメント(1) 技術経営の一領域である知的財産マネジメントの基礎となる知的財産権制度について概説する。本章での基本は知的財産を保護する法律分野となるが、知的財産のマネジメントに当たっては、知的財産制度の最低限の理解が必要となる。知的財産権の種類、保護対象ごとの制度概要、出願状況の把握、更に特許制度に焦点を当て、制度目的及び特許権取得の手続きの概要を解説する。

【キーワード】
知的財産の種類、知的財産権制度の概要、出願権利化の国内外の動向、特許制度、特許権取得の手続き
田中 義敏
(東京工業大学教授)
田中 義敏
(東京工業大学教授)
10 知的財産のマネジメント(2) 企業が事業活動を優位に進め、業績につなげていく一連の活動に特許ポートフォリオがいかなる位置づけとなるかを理解するとともに、特許情報の活用、オープン・クローズ戦略の展開などを通じて知的財産のマネジメントを企業経営に役立てていくことのセンスを磨いてほしい。特に、部門間連携の必要性、知財戦略の策定に焦点を当てて解説する。

【キーワード】
事業活動と特許、特許情報の活用、特許ポートフォリオ、オープン・クローズ戦略、知財部と他部門の連携、知財戦略策定
田中 義敏
(東京工業大学教授)
田中 義敏
(東京工業大学教授)
11 分野別の技術経営(1) 本章では分野別(セクター)のイノベーションシステムについて理論的、実証的、両側面から解説する。はじめにパビットによる5つの主な技術軌道について紹介した上でMalerbaによるセクターイノベーションシステムの概念について解説する。またテクノエコノミックネットワーク(TEN)モデルについて紹介し、筆者等がTENをベースに検証したロボット産業の事例を取り上げ、技術経営の課題について解説する。

【キーワード】
分野別、セクター、イノベーションシステム、ロボット、テクノエコノミックネットワーク、イノベーション軌跡
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
12 分野別の技術経営(2) 本章では分野別(セクター)のイノベーションシステムについて理論的、実証的、両側面から解説する。はじめに、医療・ヘルスケア産業の概要について紹介した上で、今日の課題と最適化の方策について議論する。また、要素となる技術が製品・サービスにどのように活かされているかを、医療・ヘルスケア関連ビジネスの代表的な事例をもとに解説する。

【キーワード】
分野別、セクター、技術経営、課題、バイオテクノロジー
仙石 愼太郎
(東京工業大学准教授)
仙石 愼太郎
(東京工業大学准教授)
13 国家的イノベーションシステム 国家的イノベーションシステム(NIS)とは技術経営が国の競争優位性に影響を与えるイノベーションシステムの事であり、産、官、学の様々な主体の連携によってイノベーションが起きるシステムのことを指し、国の競争優位性に影響を与えるものである。本章ではNISに影響を与える要因について解説をし、主要国のNISを紹介し、特に米国のNISについて詳しく取り上げる。また筆者等が行った産学連携の調査について解説する。

【キーワード】
国家的イノベーションシステム、NIS、競争優位性、米国、東京工業大学、産学連携
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
14 エコシステム論 経営戦略論、経営組織論の分野で研究が活発化しており、同時に政策、コンサルティング、企業経営の実務でも活用が進んでいるエコシステム論を取り上げる。特に技術経営の観点から関連性の強い内容を紹介、解説する。

【キーワード】
エコシステム、プラットフォーム、複雑系
辻本 将晴
(東京工業大学准教授)
辻本 将晴
(東京工業大学准教授)
15 今後の技術経営の課題 パラダイムシフトなどにより、我が国の中心的役割を果たした大量生産型イノベーションシステムの限界が指摘されている。本章では今後の技術経営の課題について議論する。新たな技術融合、市場創造、戦略的な標準化戦略、新たなビジネスモデルの構築などによる競争力構築が必要になる。特に標準化に焦点を当て、筆者等が行った2つの事例について解説する。

【キーワード】
パラダイムシフト、技術経営の課題、標準化戦略、イノベーションシステム、スマートハウス
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
宮崎 久美子
(東京工業大学教授)
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