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岡部洋一学長が語る
「放送大学ほど、面白い大学はない」

大学院の博士後期課程設置、放送大学サイトリニューアルなど、2014年度、放送大学は大きく進化します。2011年5月の着任以来、先頭に立って舵取りをしてきた岡部洋一学長に、あらためて、放送大学の特長や将来へのビジョンを聞きました。

学生の熱意を引き出す2つの”仕掛け”

─学長は、放送大学について、よく「これほど面白い大学はない」とおっしゃっていますね。どんなところが他大学と違うのでしょうか?

私が面白いと思うのは、何と言っても“仕掛け”です。第一に、入学試験がないこと。勉強したい人は誰でも入れる代わりに、入ってからの勉強に重点を置いており、卒業試験は非常に厳格。このような大学は日本に数少ないのです。入ってからきちんと学生を教育できますから、私としては理想的(笑)。もう一つ面白いのは、科目ごとに授業料を払うこと(1科目2単位ごとに11,000円)。お金の価値、授業の価値を実感できるので、「払ったからには、しっかり授業を聞いて単位を取らなくちゃ」と学生の意識が変わるんです。入学料も低く、学位を目指す方でもわずか24,000円。英語名のThe Open University of Japanの名のとおり、誰にでも開かれ、きちんと勉強ができる放送大学の仕組みを、私は非常に気に入っているんです。

─学生の熱意は、どのようなときに感じますか?

最も感じるのは面接授業ですね。どの学習センターで聞いても、「放送大学ほど、学生が熱心な大学はない」と先生方がおっしゃるのです。教室の後ろで携帯電話やスマートフォンをいじっている学生は一人もおらず、全員が前を向いている。授業の後には質問が出る。予定時間よりも短く終わったらクレームが出るほどです。アメリカの大学では、「授業料を払っているのだから、きちんと授業をしてもらいたい」という意識をもつ学生が多いですが、放送大学の学生もそれに近く、「学びたい」という意識が非常に高いです。

「公開」という緊張感が、講義の質を高める

─放送大学は、研究活動だけでなく、教育を重視した大学でもありますね。

そのとおりです。就任後の2012年に策定した中期ビジョンの中で、私は、「卓越した教育型大学を目指す」ことを柱の一つに掲げています。先生方が研究しやすい環境を整えるのはもちろんのことですが、それ以上に大きな放送大学の特長は、科目や講義の内容を誰もが見られるように公開していること。これは、実は大変な話なんです。というのも、通常、大学の先生は学外の人に自分の講義を見せることはほぼありませんが、放送大学の放送授業は、一般の人だけでなく、日本中のありとあらゆる専門家が視聴できるのです。印刷教材(教科書)も、必ず先生が自分でつくりますが、そのような大学は他にありません。印刷教材は書店にも並び、放送授業は一般公開されるとなると、当然、いい加減な内容は許されません。もともと著名な先生が多いうえ、一つひとつの講義に対する緊張感が違いますから、内容の質も担保されます。その強みを生かしていけば、日本の大学教育の第一線を走る一つのモデルになっていくと思います。

オンライン授業も今後登場

─例えば、どのようなモデルでしょうか。

ここ数年、世界的に注目されているのがMOOC(ムーク)という学習形態です。Massive Open Online Coursesの略で、インターネット上で誰でも受講できるようにつくられたコース(講義)です。受講料は無料で、アメリカの主要大学や有名教授による授業公開が急増していますが、考えてみると、放送大学はこれをテレビやラジオの放送で行っているといえます。対象は国内ですが、完全にオープンな教育で、試験以外は無料で視聴できるのですから。MOOCは、講義の最後にドリルで復習したり、ディスカッションを行ったりするなどの双方向性を取り入れていますが、放送大学も、インターネット経由で講義をしたり、学生から質問を受けたりというように、より双方向的な授業を充実させていきたい。その一つとして、すでに公開しているオープンコースウエア(OCW)のほか、2015年度から一部の科目でオンライン授業を開始する予定です。2013年10月に設立された日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)においても、放送大学は中核的な役割を担っているんですよ。

日本では数少ない、教養を学べる大学

─放送大学の放送科目は、心理学から外国語、政治経済まで約300あり、充実していますね。その内容が「教養」であることも大きな特長ですが、なぜ教養が大切なのでしょうか。

教養を身につけるというのは、専門や専攻にとらわれず、学術の基礎を広く学んで豊かな人間性を養うことだと思います。以前は、多くの大学が教養課程を設けていましたが、1991年の大学設置基準大綱化の結果、多くが姿を消しました。今では、社会人が教養を学べる場所はそれほど多くありません。とはいえ私自身、若いころは、一般教養よりも専門の電子工学を学びたい気持ちでいっぱいでした。でも、年齢を重ねるにつれ、「もっと広い分野のことを知っておきたい」との思いが強くなってきたのです。国内外に旅行に出かけるときも、歴史や地誌を知っているほうがはるかに楽しいし、会話も弾みます。専門とは違った分野の教養があればあるほど、世の中は楽しくなり、人生を豊かに生きられると思うのです。

─広く教養を学び、その中から好きなことを見つけたい人にも、放送大学は役立ちそうですね。

そのとおりです。一つの分野を究めた人が、別の分野で新たな可能性を見出したいと思ったとき、まずは広い分野を学んでみて、そこから本格的に学びたいものを見つけて絞っていくほうがやりやすいのです。放送大学には高学歴の学生も多く、40代以上の学生の5割以上がすでに学士か修士を持っていますが、こうした人たちの中にも、放送大学で興味のある分野を見つけ、専門学部のある他大学に入学し直したりする人が結構いるんですよ。

学長も受講したユニークな面接授業

─学長ご自身は、どのような分野に興味をお持ちなのでしょう。放送授業をご覧になったりすることもありますか?

そうですね、専門の電子工学以外に、教養として経済の勉強をしたこともありますが、最近はやはり趣味に関する分野が興味深いですね。スポーツ科学や、合唱をしているので音楽のこと、海外旅行の際に役立つ歴史や地誌などですね。とはいえ、放送大学では教授でもあるので、正式な学生にはなれないんです。興味のある科目はいろいろありますが、忙しくて全回を通しで視聴することはできないので、面白そうな回だけ見たりしています。

─学習センターなど、各地で開催される面接授業も楽しいですよね。

そうそう。実は一度、「指揮法」の面接授業を受けにいったことがあるんですよ、学習センターに。私は、放送大学の教職員で結成している合唱団の指揮者を務めていて、毎年、NHKホールで行う学位授与式でも学歌斉唱の指揮をしているんです。そこでたまたま、学生がFacebookかTwitterでつぶやいているのを読んで、こんな授業があるなら聞きに行かなくちゃ! と(笑)。学生にはなれませんが、同じように扱っていただいて、実習もさせてもらいました。指揮者の振ったとおりにピアニストが演奏してくれるので、一瞬でも迷ってテンポが遅れたら、ピアノも同じように詰まって遅れてしまうんです。20人ほどの学生が全員やってみて、指導を受けたのですが、いたく自信がつきました。わりとまともな指揮ができていたみたいです(笑)。

インターネットを通じて学生と交流

─学長自ら、FacebookやTwitterで学生とコミュニケーションをとっていらっしゃるのですね。

放送大学は、学生や教員がなかなかリアルに会えない組織なので、いずれはバーチャルキャンパスのような仕組みができるといいなと考えているんです。そこで実験的に、Facebookに放送大学関係者限定のグループをつくっているのです。すると、そこからサークルのような別組織が生まれたり、ときには諍いも起きたりして、まるで普通の大学のキャンパスのように、面白い効果がいろいろ出てきているんですよ。他の先生方にも積極的に参加していただけるようになれば、先生ごとにグループをつくるのもいいですね。Facebookではインターネット上でのやり取りにとどまらず、「オフ会」といって、直接集まる会もよく開かれ、私もたまに顔を出しています。いわゆる一般の学生たちがやっているコンパと同じですよ。年齢が少し上の方が多いので、学問だけでなく趣味の話でも盛り上がります。学長にしては学生と付き合いが多いと自分では思っていますよ。

─Twitterでも、放送大学の学生を多くフォローしていらっしゃいますね。

放送大学に関するつぶやきを見つけると、つい(笑)。もともと放送大学には、面接授業の際に熱心な学生さんと話が弾んだり、メールなどで質問を受け付けたりする先生もいますし、大学院の研究室では、指導教員と学生とのつながりが深くなり、卒業してからも付き合いが続いたりしています。それだけではない、新しいコミュニケーションの方法を試してみたいんですよね。

従来の枠におさまらない”教養型博士”を育成

─今年度から、いよいよ博士後期課程もスタートします。どのような特長がありますか?

多くの専門分野を備えた大学では、後継者となる研究者を育てようとする傾向が強いですが、放送大学は広い分野を少人数の教員がカバーしているので、学生のニーズにぴったり合う先生が探しにくいんですね。その代わりに、幅広い教養教育を行える強みがあります。そこで、狭い分野を究めるだけでなく、かつ広い教養も身につけるという、新たな概念の博士課程を創設しました。日本では、博士号を取得しても、専門分野が狭すぎて企業とマッチングせず、就職が厳しいという問題がありますが、アメリカやヨーロッパでは、博士号を持っていなければ潰しがきかないといわれるほど、企業で活躍している博士が多いのです。その違いは教養にあります。欧米では、博士課程においても広い教養を身につけることが重視され、教養に関する試験に合格しなければ博士論文を書かせない大学が少なくないのです。一方の日本では、こうした制度を取り入れている大学院はなく、狭い専門分野でのみ研究を行っています。そこで私は、欧米型のモデルを採用し、広い教養と専門分野の両方を身につけた “教養型博士”を育てたいと考えているのです。

─日本では、これまでにない試みなのですね。

認可にあたり、文部科学省でも大きな話題になったそうです。海外の大学院教育を知っていなければ、この感覚を理解するのは最初は難しいかもしれません。放送大学が与える博士号は、工学や理学、教育学といった専門分野の名前ではなく、学術博士です。英語でいえばDoctor of Philosophy(Ph.D.)。その名に恥じない、教養豊かな博士を出したいですね。そして、企業の中で大いに活躍してほしいと願っています。

リーダーシップを学び、地域に貢献できる人材に

─生涯学習にとどまらず、人材育成という面でも、放送大学は力を発揮するのですね。

人材育成という視点は、今後ますます重要になってくるでしょう。放送大学は、「多様な学生の多様なニーズに応える」というビジョンも掲げていますが、近年、全国各地で、リーダーシップの取れる人材が求められるようになっています。放送大学で博士号を取った人は、まさにぴったりの人材といえます。全国各地の学習センターで、地域の活動に密着したリーダー育成プログラムの開催にも力を入れており、こうしたリーダーシップ研修を通じて地域に貢献していくのも我々の使命だと考えています。アンケート調査によると、NPOなどのボランティア活動を行っている学生の数も平均値の数倍に上っています。このように“生きのいい”学生が多いのも放送大学の特長なんですよ。

─これから、放送大学はますます面白くなりそうですね。

そうですね。一つひとつ夢が実現していきますから、私自身、やりがいがあります。年齢が上がれば上がるほどリーダーシップは重要になってきますから、今よりもレベルアップして、企業や地域の中で、組織を引っ張っていけるようになりたいと考えている人は、ぜひ放送大学で学んでほしいですね。放送大学エキスパートの中に、「地域リーダー育成プラン」というコースがありますから、履修科目の参考になります。放送大学の学生や卒業生の中には、現役の市長や区長として第一線で活躍している人も多くいます。人生を豊かにしたい人、自分の可能性を伸ばしたい人は、ぜひ放送大学にお入りください。きっと、世界が大きく広がりますよ。

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