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來生新学長が語る
「人生の多様な局面で役立つ、新しい教養教育がここにある」

2017年4月、放送大学は新たに來生新(きすぎ・しん)学長を迎えました。専門の法律学と、型にはまらない発想力で、これまで副学長として多くの改革を推進してきた來生学長。その人となりと、新時代の放送大学の進む道をじっくりと聞きました。

年齢も職業も多種多様な学生たち

─このたび学長に就任されましたが、放送大学との関わりはいつ頃からですか?

2009年に横浜国立大学から放送大学に移ったのですが、実は、その前にもご縁がありました。1983年の放送大学創立時、学生時代の恩師から声がかかり、法律系のカリキュラムづくりをお手伝いしたんです。その34年後に学長になるとは思ってもいませんでした。縁とは不思議ですね。

─それは奇遇ですね。2009年から放送大学教授、2011年から副学長を務めておられます。先生から見た放送大学の魅力とは何でしょう。

通学制の大学に比べて、学生が実に多様で熱心なことですね。年齢層も職業も、人生経験も、学ぶ動機も、実にさまざまな人が集まっています。そして、具体的な問題意識をもって学んでいる人が多い。例えば、私の専門である法律分野には公務員の学生が多いのですが、国や地方で働きながら直面した問題を解決しようと、懸命に研究されていました。その成果を持ち帰り、日々の仕事や生活に生かしていける点にも放送大学の存在意義があると思います。

時代のニーズに即した、新しい教養

─放送大学は、文部科学省が認可した正規の4年制大学ですね。どのようなことが学べるのですか?

大学は教養学部で、大学院は修士課程と博士後期課程があります。「教養」といえば、一般的には、専門知識とは違って直接役に立つわけではない、学術の基礎を支える知識という認識が強いですね。いわゆる伝統的な教養です。しかし、よく考えると、教養という概念は時代とともに変化してきています。放送大学は、伝統的教養に加えて、ある種の職業的知識も含めた実践的な教養を取り入れ、幅の広さをもつ教育をしようとしています。

─実践的な教養とは、どういうものですか?

人生のいろいろな局面において、人はさまざまな問題に直面します。いま生きている状況の中で自分が抱えている問題を、よりよく改善する知的能力を高める。それが教養だと私は考えているのです。技術が変わり、社会環境が変わる中、新しい時代に適応して生きていくための職業的な知識も必要になります。それを含めて「教養」と考えることができるのではないでしょうか。伝統的な教養と、そうした実践的な教養を両立させた「新しい意味での教養教育」を、社会のニーズに合わせて提供していくのが私たちの使命だと考えています。

「放送大学改革」着々と進行中

─新しい教養教育への取り組みは、もう始まっているのですか?

2015年に、比較的若手の教職員が中心となって「放送大学改革プラン」を作成しました。私もとりまとめ役として参画し、このプランに基づいて改革を進めています。新しい教養教育への取り組みも、その重要な柱の一つ。カリキュラムの強化や、新たな学習手段としてのオンライン授業の一部導入などがすでに始まっているので、いま在籍している学生の方にも、これから入学される方にも、活用していただけます。「放送大学改革プラン」では、ほかにもオンライン授業の実施、教育の格差是正など、放送大学の改革方針が詳しく記されています。内容を公開しておりますので、ぜひ読んでみてください。

オンライン授業で、より自由に

─オンライン授業が実現したのは2015年度でしたね。学生にとっても興味深い動きでした。

放送大学は、放送大学学園法という法律に基づいてつくられた大学で、「放送と面接等によって授業を行う」と規定されています。長らく、この規定がネックになっていたのです。そこで私は、法令の観点から検討し、文部科学省の「大学設置基準」に着目。そこでは「メディア等による授業」が認められており、よく読むと、対面での授業に代わるものとしてオンライン授業ができる仕組みになっているんですね。ということは、放送授業ではなく、面接授業に代わるものと位置づければ導入が可能になる。この点に気づいて文科省とも慎重に議論した結果、垣根が取り払われ、オンライン授業が実現したのです。

─改革の裏に、そのような秘話があったのですね。

オンライン授業のメリットは多々あります。放送授業は、1つの学期に放送できる番組数が限られますが、オンライン授業は無制限なので、時代のニーズに即した新しい科目を弾力的に増やせます。制作費が低く抑えられ、提供できる情報量も多い。双方向のやり取りができるので、課題などの総合評価が可能になり、原則として単位認定試験も不要。いろいろな制約から自由になれる授業形式といえます。まだ始まったばかりですが、順次拡張し、2020年度までに学部・大学院を合わせて100科目の制作に取り組む予定です。

「放送」「面接」「オンライン」をバランスよく

─放送大学には、放送授業と面接授業もあります。

放送免許を与えられ、放送ができるというのは大きなメリットです。とくに、初めて学ぶ人や、コンピュータに習熟していない人でもわかりやすく学べる利点があります。面接授業(スクーリング)も放送大学の大きな魅力ですね。いくら双方向でも、オンライン授業では「におい」は伝わりません。やはり対面ならではの臨場感は大切です。全国57箇所のキャンパスで、学友たちと一緒に直接授業を受けられる。個性豊かなテーマも人気が高いですね。「放送授業」「面接授業」「オンライン授業」という3つを組み合わせた遠隔高等教育を行っているのは、日本では放送大学だけです。その特長をしっかり活用しながら、より学びやすい教育を提供したいですね。

地域格差、学力の格差をなくすために

─先ほどお話に出た、教育の格差是正への取り組みとはどのようなものですか。

一つは、地域格差の問題です。放送大学では、全国57箇所の学習センター・サテライトスペースを拠点に、それぞれの地域の大学や専門学校と連携を図っていますが、若い世代の地域離れが進む中、財政面・人材面で苦境に陥る学校が増えています。放送大学の授業科目を各大学で利用してもらうなど、地域の教育が置かれている状況を、放送大学が軸になって改善する制度的な変革ができないか。もちろん単位互換できる単位数など、「大学設置基準」による制約もありますが、私たちが積極的に文科省に働きかけ、実現させていくことが大事な課題だと考えています。

─学力の格差においても、放送大学が貢献できそうですね。

放送大学は「開かれた大学」の名の通り、学部には入学試験なしで入学できるうえ、中学を卒業していれば、高校を卒業していなくても学士号を取得できる制度があります。一方、前学長の岡部洋一先生のように、元大学教授という学生も大勢います。博士号を持っている人もいれば、高校を卒業していない人もいる。そこで、学力が十分でない人にも授業を理解してもらうための教育体系づくりに力を入れ、2016年度から一部の作業を実験的にスタートさせています。学生同士で学びあう仕組みや、教科書づくり、全国の学習支援サークルをネットワーク化するなどして、私の任期中に「放送大学モデル」をつくりあげたい。いまや、どの大学でも学生の学力不足が大きな悩みになっています。放送大学として、全国の高等教育に貢献できる領域だと思っています。

生涯、好奇心を持ち続けたい

─これからの4年間で、放送大学はさらに大きく変わっていきそうですね。

「ワン・ジェネレーション(一つの世代)」は30年といわれます。創立30周年を超えた放送大学は、創生期のワン・ジェネレーションを終え、次の30年に向かいます。この4年間は、その基盤を固めるための大切な時期。日本社会の新しい環境の中でいかに貢献し、生き残っていけるかを見据え、新しいことに積極的にチャレンジしていくつもりです。法律が専門なので、国と議論しながら新しい制度をつくったり、時代に合わなくなった制度を改革したりする作業をこれまでにもずいぶんやってきたんですね。ですから、制度そのものを変えていくのは得意分野。その経験を生かして、これからの放送大学に貢献できればと思っています。

─実際に、放送大学で学ぶ楽しさを知ると、学生をやめられなくなります。

まさに「生涯学習」で、死ぬまで知的好奇心を持ち続けることがすごく大事ですよね。私自身も、学問は最大のぼけ防止だと思いますし、仕事とはまったく関係のない文学作品を読むのも大好き。一見、役に立たない不真面目なものが面白いと思っているんです。テニスに風俗研究、中国服集めなど、ほかにも好きなものがたくさんあります。料理も大好き。料理教室で料理を教えたことのある法学者は、おそらく私一人でしょう(笑)。

─お料理の先生まで! 幅広く楽しむことから、いろいろなアイデアが生まれてくるのかもしれませんね。

それぞれの人が、人生のいろいろな局面で問題解決に役立つ知的基盤を身につけることが学ぶことの直接的な目的ですが、直接役立つことだけに意味があるわけではなく、いろんなことに好奇心をもって人生を楽しむ側面と、あることを深く学ぶ側面の両方が必要だと思います。思わぬところで、何が役に立つかわかりませんから。深く穴を掘ろうとするとき、まずは広く掘り始めないと、深い穴は掘れません。ぜひ、多くの方に放送大学での学びを体験し、楽しみながら、新しい教養を身につけていただきたいと願っています。

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