教育学入門(’15)

主任講師: 岡崎 友典、永井 聖二

教育については、個人の生活体験とくに学校教育や子育ての体験から、多様な教育観(考え方)が存在する。教育を個人的な見解の相違で捉えることは、急激な変動をともなう社会を担う人材を育成するうえで有効ではない。本科目においては、個人の体験を大切にしながらも、教育現象を主観的にではなく客観的・科学的に捉える力をつけることを目標としている。とくに生涯学習が重要視される現代社会においては、学校だけでなく家庭で、また地域社会でさまざまな学習が展開されているだけに、その学習を指導・助言するための理論・手法として「教育学」を学んでもらうことを目標とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 教育を科学する ~教育とは何か~
教育学は、教育現象を学問的に探求し理論・体系化したものである。教育は人間の成長・発達が当該社会の多様な領域、とくに社会構造と文化に規定されつつも、人間をより望ましいものとして方向付けるものである。教育学はその対象・分野・方法などにより専門分化しているが、ここでは教育を科学的に捉えるための基本的な枠組みについて学習する。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第2回 教育にとって家族の果たす役割
人間の成長・発達にとって、もっとも基礎的な集団である家族・家庭について、その果たす役割について学習する。家庭教育といった用語には、子どもの保護、養育、保育、しつけなどの機能が含まれている。現代の家族はその構造と機能が大きく変容していることを踏まえ、そこに内在する課題について明らかにする。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第3回 教育環境としての地域社会
共同生活の場としての地域社会の変容過程について、1960年代以降の人口の流動性と地域分布の偏在の現状を踏まえ、都市と農山村、中央と地方といった枠組みに沿って、「地域教育」の課題を考察する。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第4回 近代社会の成立と学校
前近代の教育は、寺子屋や藩校など社会階層により異なった形態をとってきたが、市民社会の成立にともなって、近代の学校が教育の機会を国民に平等に提供する形で展開してきた点について明らかにする。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第5回 公教育制度の展開とゆらぎ
公教育の基本概念を、近代社会・市民社会の成立と、その歴史的展開に即して明らかにする。また教育行政・組織について、国レベルと地方自治体レベルに分け、学校教育と社会教育の体系について、また教育財政や教育計画について学習する。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第6回 学校の組織と文化
組織としての学校は、教職員の集団と子どもの集団によって構成されている。学級集団と教師集団の構造と機能について考察する。学級編成や複数担任制、教員の専門職性や校務分掌、また学校運営委員会やPTAなどの保護者や地域住民組織ほか、組織として学校を捉えることの意義について明らかにする。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第7回 教育内容と教育方法
教育内容は、定められた教育目標や目的を達成するために、また学習者の条件に応じて、計画的に編成されたものである。一般に教育課程(カリキュラム)と呼称されるが、カリキュラムには意図的・顕在的と無意図的・潜在的の二つがあり、これによって教育方法についても多様な形態が存在することを提示する。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第8回 生徒指導と道徳教育
学校で行われる教育は、教科教育にとどまらず、さまざまな側面がある。子どもが自立した個人となり、実社会で生きていくために必要な規範意識を身につけることが、学校の重要な役割である。この点について、生徒指導と道徳教育をとりあげ、そこにどのような内容が含まれ、またどのような現状や今日的課題があるかについて考察する。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 冨江 英俊 (関西学院大学准教授)
第9回 転換期における教育
グローバル化する現代社会における教育について、異文化間教育、多文化共生といった視点から考察する。在日外国人の教育や、海外で生活する子どもの教育などについて、インターナショナルスクールや日本人学校・補習授業校など、国際社会における教育課題について考察する。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第10回 子どもの育ちと生成としての教育
生物のヒトとして生まれた子どもには、社会の文化や規範を身につけていく社会化を通して、向上的な発達を目指した教育がなされていく。その際発生する強度の抑圧との間でバランスをとりながら、根源的な生きる力を獲得していく。その総体を『育つ』といった視点から考察する。
担当講師: 永井 聖二 (東京成徳大学教授) 加藤 理 (文教大学教授)
第11回 教育の構造と機能
人間形成には、すくなくとも素質と環境と教育の要素が含まれている。これら三要素の動的な関連の構造について考察する。野生児や狼少女の事例・記録など手懸りにして、人間が社会的な動物である点を明らかにするとともに、教育には意図的と無意図的、また伝達(継承)と創造といった多様な機能があることを明らかにする。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第12回 教育の文化的基礎
文化の伝達なしに、社会は持続できない。この文化の伝達の役割を担うのが教育の役割である。文化とは集合的価値であると同時に、集合的思考・感情・行動の標準的様式である。したがって国家・民俗・階層・地域などによって異なる文化が、人々の生活そして教育に果たす役割と機能について学習する。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第13回 教育学の系譜(1) -社会現象としての教育-
第二次世界大戦後の日本の教育に影響を与えた進歩主義と、それに対立する伝統主義について、それぞれの理論的特徴を明らかにする。またプラグマティズムの系統に属しながら進歩主義と異なった展開をした改造主義や、人間存在の問題を重視した実存主義の教育理論についても考察する。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第14回 教育学の系譜(2) -現代教育学の流れ-
実存主義の発展型としての教育現象学や、文化人類学的研究としての教育人類学、実証性を重視する教育社会学、そして哲学的分析を基礎とした教育人間学などの教育理論について学習する。
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)
第15回 学習社会の成立と生涯学習
急激に変動する現代社会においては、生涯にわたって不断の学習が求められている。伝統的あるいは従来型の学校教育ではなく、個人のライフステージや生活の実態に見合った、生涯教育の態勢の構築が今日課題となっている。そのために公的機関だけでなく民間の学習施設、また福祉・医療・労働などの分野との連携協力の重要性について検討する。   
担当講師: 岡崎 友典 (放送大学客員准教授) 永井 聖二 (東京成徳大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (水曜)
9時45分〜10時30分
2016年度 [第2学期] (水曜)
24時45分〜25時30分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月23日 (日曜)
4時限 (13時15分~14時05分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月22日 (日曜)
2時限 (10時25分~11時15分)

開設年度:

2015年度

科目区分:

共通科目

科目コード:

1118137

単位数:

2単位
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