日本の近現代(’15)

主任講師: 季武 嘉也

現代日本の置かれている状況を正しく理解するために必要な、日本の近代史および現代史に関する基礎知識を得ることを基本的な目的とする。さらに、これから日本の近代史および現代史を本格的に学習しようとする学生にとっても、専門知識を得ることができることを目的とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 近現代日本社会の姿
次回以降の授業の前提として、江戸時代的農村社会が、人口増加、産業発展、都市化など近代化の進行によって、やがて高度経済成長を経て少子高齢化社会にいたる過程を、統計資料を中心に概観する。特に、家や町村の変遷に留意する。
担当講師: 季武 嘉也 (創価大学教授)
第2回 明治維新と地域社会
明治維新は地域の人々にとってどのような意味で変革だったのだろうか。間違った革命と考えた人々もいたに違いない。突然上から降ってきた〈近代〉に、民衆は戸惑いつつ反撥と受容をくり返していった。明治10年頃までを対象に、地域社会が変化をどのように受け容れていったかを考える。
担当講師: 有馬 学 (福岡市博物館館長)
第3回 資本主義の導入と地域経済
日本における近代産業や近代的経済制度の導入の過程を、中央政府と地方政府による殖産興業政策に注目しながら明らかにする。その際、日本の急速な経済発展を支えた経済制度の一つである会社制度の導入と普及にとくに留意することにしたい。
担当講師: 中村 尚史 (東京大学教授)
第4回 議会・政党・選挙
自由民権運動から日清戦争までは、農村内部でさまざまな対立が渦巻き、さらに市制町村制施行にともなって新たな問題も出現した。これらは、民党対吏党という政治対立を軸に展開された。こうした混乱の中から、議会制が町村の末端でどのように定着していったかを考える。
担当講師: 有馬 学 (福岡市博物館館長)
第5回 地方からの産業革命
日本における産業革命は、三大財閥に代表される中央資本だけでなく、広範に存在した地方の経済主体によっても支えられていた。日清戦後から日露戦後にかけて全国的な規模で展開した地方工業化の動きを、その中心的な担い手である地方財閥に注目しながら描く。
担当講師: 中村 尚史 (東京大学教授)
第6回 政党の発展と地方の系列化
1900年頃から地方の政治・経済は、地方名望家を軸に急速に中央に系列化していった。こうした中、政党勢力は発展し1918年には原敬政党内閣が実現する。この二つの過程を地方からの視点で眺めていく。
担当講師: 季武 嘉也 (創価大学教授)
第7回 都市騒擾の時代
1900年頃からは、都市で産業化が進展し、有力ブルジョアジーが出現するいっぽう、生活に関わる都市問題が発生し、日比谷焼打ち事件など都市騒擾事件に発展する。ここでは都市部の変貌を概観する。
担当講師: 季武 嘉也 (創価大学教授)
第8回 モダン都市の誕生
第一次大戦後から1930年代にかけては、東京・大阪などの大都市を中心に都市化が急速に進み、大衆文化が花開いた時代である。同時にこの時代は、知識人や官僚の間に、「国家」にかわって「社会」が、新たな価値をもって浮上した時代であった。それは知識人の思考方法のみならず、行政の新たな手法も創り出していく。
担当講師: 有馬 学 (福岡市博物館館長)
第9回 第一次世界大戦後の不況と農村
米騒動以後、いわゆる地方名望家秩序が急速に崩壊し、農村では小作争議が頻発するようになった。さらに、慢性的な不況が農村を襲った。こうした中で農民組合・産業組合・全国町村長会が、どのような模索をしたのかを概観する。
担当講師: 季武 嘉也 (創価大学教授)
第10回 恐慌の時代
恐慌の時代である両大戦間期に生じた様々な経済的格差の問題を、二重構造という視点から概観する。経済の重化学工業化のなかで、都市経済が急成長し、地方経済との格差が生じはじめた。また大企業と中小企業との間での不均等発展も目立ちはじめる。
担当講師: 中村 尚史 (東京大学教授)
第11回 外地から見た昭和の戦争
「帝国・日本」の版図は内地と外地という法域で区切られた重層的な空間であった。そして内地のみならず外地も否応なく「戦争」に巻き込まれていった。本章では台湾・朝鮮をはじめとする各地域の様相を、具体的な法令や様々な制度の運用面を通じて通時的に理解する。
担当講師: 永島 広紀 (佐賀大学准教授)
第12回 政党の復活と地方自治制度
第二次世界大戦が終了すると、日本国憲法が制定されデモクラシー思想が普及した。こうした中で、混乱した戦後社会は、しだいに五五年体制といわれる安定した体制に向かっていく。ここでは、それが地域社会でいかに進行したのかを探る。
担当講師: 季武 嘉也 (創価大学教授)
第13回 戦後の生活と文化
敗戦と戦後改革による変動と混乱を乗り越えて、一九五五(昭和30)年前後には国民生活もそれなりの落ち着きを取り戻す。小津安二郎の映画に描かれたような、小春日和ともいうべき時代、そして高度成長による激変へと続く市民社会の歴史を描く。
担当講師: 有馬 学 (福岡市博物館館長)
第14回 高度経済成長と地域経済
高度経済成長の過程で、日本経済の構造転換が一気にすすみ、政府の総合開発計画の後押しをうけた太平洋ベルト地帯と、それ以外の地方との格差が拡大する。地方分散傾向が強かった石炭産業や繊維工業の斜陽化、農業の衰退がその動きに拍車をかけ、農村の過疎化をもたらした。
担当講師: 中村 尚史 (東京大学教授)
第15回 革新自治体から新自由主義へ
1965年頃から、本格的に革新自治体が増加する。革新自治体は福祉などさまざまな面で社会に影響を与えたが、やがて新自由主義が台頭した。この過程を、大衆社会の進展と絡めながら概観する。
担当講師: 季武 嘉也 (創価大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (土曜)
6時00分〜6時45分
2016年度 [第2学期] (木曜)
24時00分〜24時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月23日 (日曜)
4時限 (13時15分~14時05分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月22日 (日曜)
2時限 (10時25分~11時15分)

開設年度:

2015年度

科目区分:

共通科目

科目コード:

1118161

単位数:

2単位
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