情報社会の法と倫理(’14)

主任講師: 尾崎 史郎、児玉 晴男

誰でも容易に大量の情報が発信できる情報社会において、それぞれの立場の者がどのような権利を有しているのかについて理解し、自己の権利を適切に守るとともに、適切な情報発信と情報活用ができるようにするための基本的な知識を身につける。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 情報社会の法のしくみ
情報通信技術の発達・普及は、各種の情報に接する機会を増加させている。それら情報を合理的に利活用するうえで、各種の情報がどのように保護されているかを知っておく必要がある。本講は、情報の創造・保護・活用に関する著作権法と知的財産法および情報法に関する基本的な知識とそれらに関連する情報倫理について概観する。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授)
第2回 情報倫理
コンピュータ、インターネット、モバイル通信に関する規範と価値に関する考え方の変遷を中心にして、2010年代における情報技術の活用がもたらすライフスタイルとそれを律する価値と規範の特徴について概観する。
担当講師: 土屋 俊 (大学改革支援・学位授与機構教授)
第3回 コンテンツの保護1(保護対象)
デジタル化、ネットワーク化の進展に伴い、様々なコンテンツが多様な形態で流通しているが、その多くは著作権法により保護を受ける著作物と考えられる。そのため、どのようなものが著作物で、誰がその著作物の権利主体である著作者となるかについて解説する。
担当講師: 尾崎 史郎 (放送大学客員教授)
第4回 コンテンツの保護2(創作者の権利)
コンテンツ(著作物)の創作者である著作者は、自ら創作した著作物について、著作者の人格的利益を保護するための著作者人格権と経済的利益を保護するための著作権を有している。なかでも著作権についてはコピーする権利、放送やインターネットで送信する権利等利用態様に応じ様々な権利が定められている。そのため、著作者の有する権利とその保護期間について解説する。
担当講師: 尾崎 史郎 (放送大学客員教授)
第5回 コンテンツの伝達者の保護
著作権法では、コンテンツ(著作物)の伝達に重要な役割を果たす実演家、レコード製作者、放送事業者等にも、著作者に準じた権利が与えられている。実演家等の権利について、著作者の権利と比較しつつ解説する。
担当講師: 尾崎 史郎 (放送大学客員教授)
第6回 コンテンツ利用の許容範囲
著作物等を利用する場合は権利者の許諾を得るのが原則だが、著作権法では、一定の条件を満たす場合は、権利者の許諾なしに著作物等を利用することを認める規定が設けられている。そのため、どのような場合に権利者の許諾なしに著作物等を利用できるか解説する。
担当講師: 尾崎 史郎 (放送大学客員教授)
第7回 コンテンツの利用と管理
コンテンツ(著作物等)を利用する場合は、原則として権利者の許諾が必要となる。しかし、著作者等によっては、自由に利用することを認め、その旨を明示してコンテンツを公開する場合がある。また、著作物等は多様に利用されることから、個人で適切に管理することが困難な場合があるため、多数の権利者から権利を預かり管理する著作権等管理事業が発達している。そのため、コンテンツの利用と管理の観点から、利用する際の基本的な考え方、利用を容認するためのライセンス、著作権等管理事業について解説する。
担当講師: 尾崎 史郎 (放送大学客員教授)
第8回 肖像とパブリシティの保護
人はみだりに自己の容ぼう等を撮影・公表されない権利や、肖像や氏名のもつ顧客吸引力を利用する権利を有している。これらの権利は、法令上明記はされていないが判例上認められており、肖像権やパブリシティ権と呼ばれている。そのため、これまでの判例を中心に、これらの権利について解説する。
担当講師: 尾崎 史郎 (放送大学客員教授)
第9回 ソフトウェアの保護
ソフトウェアは、コンピュータ・プログラムの著作物として著作権法で保護される対象である。そのソフトウェアは、物の発明として特許法で保護される対象でもある。また、ソフトウェア特許としてビジネスモデル特許やシステム特許などがある。本講は、ソフトウェアの保護の変遷の経緯から、ソフトウェアが発明でどのように保護されているかについて概観する。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授)
第10回 デザインの保護
パソコンや携帯端末は、著作物や発明で保護されるソフトウェアを内蔵するハードウェアである。そして、発明として保護ざれるハードウェアの形態は、デザインとして意匠法で保護される対象になる。また、操作画面のデザインも意匠法の保護対象になる。本講は、情報端末自体とその操作画面、そしてそれらを形成する要素がデザインとしてどのように保護されるかを概観する。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授)
第11回 トレードマーク(サービスマーク)の保護
著作物や発明として保護されるソフトウェアまたは発明やデザインとして保護される情報関連機器は、現実の世界でも情報の世界でも、商品またはサービスとして商標(標章)が付されて流通している。その商標(標章)と商品またはサービスが一体となった形態は、商標法で保護される対象である。本講は、トレードマーク(サービスマーク)が登録商標としてどのように保護されているかを概観する。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授)
第12回 営業秘密の保護
営業秘密その他の事業活動に有用な技術上または営業上の情報は、著作権法と産業財産権法とは別な不正競争防止法で保護される。知的財産法の中で、営業秘密は公表・公開を前提としない保護の形態であり、また著作権法と産業財産権法で保護しえない対象も不正競争防止法の保護対象になる。本講は、営業秘密の保護と技術的保護(制限)手段など不正競争防止法に関する事項および独占禁止法との関わりについて考える。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授)
第13回 プロバイダの責任とセキュリティの保護
インターネットの普及に伴い、匿名性を利用した違法情報の発信や他人のID・パスワード等を悪用した不正なアクセスも増加している。そのため、プロバイダによる情報の削除や発信者情報の開示、不正アクセス行為の禁止について規定した法令が制定されている。これらは、今日のインターネット社会を象徴する法令であるため、その内容を概説する。
担当講師: 尾崎 史郎 (放送大学客員教授)
第14回 プライバシーの保護
高度情報通信社会における、個人情報とプライバシーの保護はどうあるべきか。民間部門を対象にする個人情報保護法、公的部門を対象にする行政機関個人情報保護法、住民基本台帳法に基づく住民基本台帳ネットワークシステム、さらに政府が検討中の「社会保障と税の共通番号制」などの内容について説明しながら、個人情報保護の過剰反応、プライバシーの権利の再構成についても、検討する。
担当講師: 三宅 弘 (獨協大学法科大学院特任教授)
第15回 情報社会の法と倫理を考える
情報通信技術が描く社会では、今日の法律の理解とは異なる見解が示されていた。倫理についても、情報ネットワークとネット環境において言語表記の一元化がすすむ一方で、文化的な多様性の保持が求められる。たとえば情報教育においては、著作権と情報倫理が主要なテーマになっている。本講は、情報教育における著作権と情報倫理との関わりから情報社会の法と倫理を考える。
担当講師: 尾崎 史郎 (放送大学客員教授) 児玉 晴男 (放送大学教授) 土屋 俊 (大学改革支援・学位授与機構教授) 三宅 弘 (獨協大学法科大学院特任教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (土曜)
13時45分〜14時30分
2016年度 [第2学期] (金曜)
24時00分〜24時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月29日 (土曜)
4時限 (13時15分~14時05分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月26日 (木曜)
2時限 (10時25分~11時15分)

開設年度:

2014年度

科目区分:

共通科目

科目コード:

1234196

単位数:

2単位
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