哲学への誘い(’14)

主任講師: 佐藤 康邦

大きく分けて三つのテーマが扱われる。最初は、哲学の源流でもある古代ギリシアの文化を、歴史、演劇、恋愛の三つの側面から取り上げ、それとギリシア哲学との関連を考える。二番目には、近代国家に生きる私たちの現実の問題を、哲学という観点から捉える。題材として、ヘーゲルの『法の哲学』が取り上げられるが、あわせて東西の国家論、経済理論も取り上げられる。最後には、文芸の問題として文学と絵画とが取り上げられ、それぞれが哲学観点からどのように捉えられるかが検討される。哲学主張が比較的わかりやすい文学だけではなく、その関係が一見わかりにくい絵画、彫刻の持つ哲学的意味について考える。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 第Ⅰ部 古代ギリシアの知恵 ヘロドトスの『ヒストリア』  
ペルシア戦争の記述を行った、歴史の父ヘロドトスの『ヒストリア』の検討をする。そのためには、古代ギリシア最盛期の成立にいたるまでの歴史をホメロスの昔に遡って検討する。また、古代ギリシア人のヒブリスについての考え方を理解する。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第2回 第Ⅰ部 古代ギリシアの知恵 トゥキュディデスとペロポネソス戦争 (上)
アテネとスパルタとの間におこったペロポネソス戦争の記述を行ったトゥキュディデスの『戦史』を検討する。その歴史記述は、ヘロドトスとは異なって悲劇的なものであるが、最盛期ギリシアの最高の知性の産物であるとも言える。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第3回 第Ⅰ部 古代ギリシアの知恵 トゥキュディデスとペロポネソス戦争 (下)
『戦史』の内容の深さを示す、ペリクレスの追悼演説や、メロス事件、シシリー遠征の記述を通して、デモクラシーを初めギリシャ文化の特質について考える。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第4回 第Ⅰ部 古代ギリシアの知恵 ギリシア悲劇
古代ギリシアの生み出した文化遺産のなかでも最も魅力的なものの一つであるギリシア悲劇は、アリストテレス、ヘーゲル、ニーチェ等の哲学者によって様々に論じられてきた。アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスの代表作を検討するとともに、哲学との関係を探る。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第5回 第Ⅰ部 古代ギリシアの知恵 恋愛小説としてのプラトン
プラトンの対話篇にはエロスについての議論がしばしば登場する。『パイドロス』、『饗宴』などは、恋愛小説として読めるほどである。イデア論とエロス論との関係について検討する。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第6回 第Ⅱ部 近代国家の現実と哲学 ヘーゲル『法の哲学』の位置と抽象法(『法の哲学』第一部)
近代国家論として高い評価を受けているヘーゲルの『法の哲学』を検討する。始めは、法についての原理論である。まず、その始めのところにある契約説にもとづく国家論を検討し、それとヘーゲルの法論や国家論との関係を見る。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第7回 第Ⅱ部 近代国家の現実と哲学 道徳(『法の哲学』第二部)と家族(『法の哲学』第三部人倫①)
ヘーゲルの 『法の哲学』の特徴は、法の枠を超えた心の問題や人間関係の問題も扱っているところにある。ここでは、その例として道徳と家族について扱う。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第8回 第Ⅱ部 近代国家の現実と哲学 市民社会(『法の哲学』第三部人倫②)
『法の哲学』のなかでも高い評価を受けている市民社会論を、スミス、マルクス、ウェーバーとの比較のもとで扱う。経済学と国家論との関係が主題となる。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第9回 第Ⅱ部 近代国家の現実と哲学 国家(『法の哲学』第三部人倫③)
国家を、君主、議会、官僚制の側面から検討するとともに、戦争と外交の関係について考える。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第10回 第Ⅱ部 近代国家の現実と哲学 日本の近代国家
明治期における、福沢、明治憲法、教育勅語の思想を検討した上で、和辻哲郎の国家論について考える。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第11回 第Ⅲ部 文芸と哲学 ドストエフスキーの文学と哲学
哲学関心を持つ人々の間でもドストエフスキーの存在は大きなものである。彼の『地下生活者の手記』、『カラマーゾフの兄弟』から哲学的主題を引き出してみる。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第12回 第Ⅲ部 文芸と哲学 日本近代文学と哲学
ドイツ哲学からも大きな影響を受けた森鴎外や、フランス文学のみならず哲学からも影響を受けた小林秀雄を通じて、哲学を専門としなかった人々の哲学的発言について考える。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第13回 第Ⅲ部 文芸と哲学 絵画と哲学(1)様式の基礎
20世紀の彫刻家、画家であるジャコメッティの言葉を手がかりに絵画の様式に関する考察を通して、視覚をめぐる哲学的主題を展開する。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第14回 第Ⅲ部 文芸と哲学 絵画と哲学(2)遠近法の諸問題①
絵画の奥行表現としての遠近法をめぐって、絵画と哲学の問題を考える。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)
第15回 第Ⅲ部 文芸と哲学 絵画と哲学(3)遠近法の諸問題②
遠近法と哲学の関係を、遠近法の解体期の近代絵画に即して検討する。ことに現象学派の哲学の視覚の理論を検討する。
担当講師: 佐藤 康邦 (放送大学客員教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (火曜)
23時00分〜23時45分
2016年度 [第2学期] (月曜)
20時00分〜20時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月30日 (日曜)
1時限 (9時15分~10時05分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月28日 (土曜)
7時限 (16時45分~17時35分)

開設年度:

2014年度

科目区分:

基礎科目

科目コード:

1234242

単位数:

2単位
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