グローバル化と私たちの社会(’15)

主任講師: 原田 順子、北川 由紀彦

グローバリゼーション(グローバル化)という現象が、広い視野に立って考えなければならない現象であるということを理解する。また、そのために、基礎的な学習の段階から、自分が最も関心のある専門分野だけでなく、隣接する分野にも関心を持ち、学習の幅を広げる。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 グローバル化とは何か ~学融合の試み~
全体を通じて学習する対象について受講生が全体的なイメージを共有できるように試みる。まず、「グローバル化」と私たちの「社会」「産業」をどう捉えるのか、また、それらに焦点を当てる意義について説明する。さらに、グローバル化と経済世界の動きに関する光と影を考える。
担当講師: 髙木 保興 (東京大学名誉教授) 高橋 和夫 (放送大学教授) 原田 順子 (放送大学教授) 齋藤 正章 (放送大学准教授) 北川 由紀彦 (放送大学准教授)
第2回 都市社会の構造的分化
グローバル化とともに、日本の都市社会は、どのような構造的分化を示すのだろうか。構造的分化を、垂直方向の分化、つまり格差の拡大を導く分化と、水平方向の分化、つまり異質性の増大をもたらす分化の2つの分化に区分する時、この2つの分化はどのように絡まり合いながら進展してゆくのだろうか。これらの点について、分かりやすく解説する。
担当講師: 森岡 淸志 (放送大学教授)
第3回 グローバル化と都市の変容
グローバル化が都市に与える影響について、都市間競争と開発をめぐる問題に注目しながら論じる。後半では、ローカルな都市においてグローバルな諸主体の活動が展開されていることの具体的な事例として、2005年の愛知万博の計画・実施過程に関する研究を紹介する。
担当講師: 北川 由紀彦 (放送大学准教授)
第4回 グローバル化する企業活動
経済活動のグローバル化という世界的な潮流のなか、日本企業のグローバル化も進展してきた。海外直接投資、サプライチェーンの構築等、世界経済の相互依存は深化している。こうした背景と併せて、多国籍企業、その組織類型、日系多国籍企業の人材面の課題等を紹介・解説する。
担当講師: 原田 順子 (放送大学教授)
第5回 会計基準のグローバル化
企業経営が国際化すると、進出した国のルールに従わなくてはならない。会計基準もそのルールの1つである。しかし、会計基準が他のルールと異なるのは企業業績や財政状態を測定するという点にある。比較可能性や透明性を担保するために1組の高品質な会計基準、すなわち、国際会計基準が必要となる。本講義では、その設定プロセスと各国における適用状況について解説する。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授)
第6回 グローバリゼーションが農業に及ぼす影響
農業保護の問題は、TPPの賛否を巡り世論が二分されるほど関心を集めている。グローバル化した今日、生物多様性に富み生活の場を提供する水田農業をどう再生するのか。また、果樹・蔬菜等競争力を持つ分野をどう成長させるか。農業再生を巡る議論を整理し、私たちの求める農業像を探る。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授)
第7回 グローバリゼーションが環境に及ぼす影響
かって環境問題は地域の問題であった。しかし、現代は地球温暖化に伴う気候変動、生物多様性の減少など、環境問題そのものがグローバル化した。また、経済のグローバル化は、他の地域の環境問題が別の地域に大きな影響を及ぼすようになった。エコロジカルフットプリント、バーチャルウォータなど、様々な指標からグローバリゼーションが環境に及ぼす影響を考える。
担当講師: 岡田 光正 (放送大学教授)
第8回 環境共生建築の実現に向けて  -グローバル化の光と影-
建築は、もともと地域の気候・風土に根ざしたものであり、同時に地域文化の形成を担ってきた。今日の地球環境時代において、地域性と歴史性は重要なキーワードであろう。しかし、建築材料の生産、輸送をはじめとして、国際建築様式、設計・計画手法、ライフスタイル等グローバル化の波が押し寄せている。環境負荷の小さい快適で健康的な環境共生建築を実現する上でのグローバル化の光と影を考える。
担当講師: 梅干野 晁 (放送大学教授)
第9回 グローバリゼーションが経済法に及ぼす影響
経済の国際化が国内の競争環境にどのような変化を生じさせ、どのような法制度の変化や企業行動の変化を生じさせたのかを、日本の戦後の経済変化との関係で歴史的に検討する。1960年代の貿易自由化、資本自由化と高度成長期の競争環境、オイルショックを経て安定成長から低成長期、20世紀後半の競争環境の変化、高齢化社会に突入した21世紀の競争環境の変化と経済の国際化の関係を見る。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長)
第10回 グローバリゼーションと労働問題 ~外国人労働者をめぐる法律問題~
経済のグローバリゼーションにともなう大量の労働移動により多様な法的な紛争が発生している。わが国では、外国人労働者の受け入れにより、出入国管理政策が変化するとともに、研修・雇用・社会保障をめぐり裁判が提起され、一定の法理が形成されている。それらを素材にどうしたら円滑かつ友好的に外国人労働者を受け入れることができるかを考える。
担当講師: 道幸 哲也 (北海道大学名誉教授)
第11回 グローバル経済化と日本の衰退
グローバル経済が進展する中で、日本経済の停滞が同時に存在している。この中で、製造業衰退論、人口減少衰退論をはじめとする日本衰退論が台頭してきている。日本における「衰退」は存在するのか、「衰退現象」とは何なのか、これらが「グローバル経済化」とどのような関係にあるのか、これらの点について、この講義では考察していく。
担当講師: 坂井 素思 (放送大学教授)
第12回 メディアと国際政治
国境を越えて流れる情報は、国境線の内部を守備範囲とする主権国家の力を溶解させつつある。まず衛星テレビの普及が、国家の情報管理を難しくした。そしてインターネットが引き起こした新しい情報の流れが、その過程を加速した。そうした情報環境の変化が、国際政治に大きな影響を与えつつある。2011年に始まった中東における民主化運動などを例に取りながら、メディアと国際政治の関連を考える。
担当講師: 高橋 和夫 (放送大学教授)
第13回 「国土開発」とグローバリゼーション
近代日本の「開発」は、強迫神経症的に「対外膨張」を伴うものとなった。「内なるフロンティア」ではなく「外なるフロンティア」にひたすら目がむけられたのである。そして「国内開発」も「植民地」経営も、いずれもジャパンスタンダードがグローバルスタンダードに優先した。戦後の「総合開発計画」にも、戦前の色彩は濃厚に残っていた。今こそ「開発」の発想の転換をめざして、新たな人材育成が望まれる。
担当講師: 御厨 貴 (放送大学客員教授)
第14回 グローバルな正義論
グローバル化が私たちに与える影響に、社会科学がいかなる貢献をすべきかを考える。近代国家システムの中で確立されてきた正義の概念について把握し、それがグローバル化によってどのような挑戦を受けているかを理解する。そのような挑戦に内在する問題性を検討し、グローバル化の文脈の中で、 そうした問題性にいかにして対処すべきなのかを考える。
担当講師: 山岡 龍一 (放送大学教授)
第15回 グローバリゼーションの光と影
1章から14章で、グローバリゼーションが私たちの社会にさまざまな影響を及ぼすことが指摘された。この章では、社会全体を見渡してグローバリゼーションの影響を整理するとともに、今後の展望についても議論のたたき台を提供してみたい。
担当講師: 髙木 保興 (東京大学名誉教授) 高橋 和夫 (放送大学教授) 原田 順子 (放送大学教授) 齋藤 正章 (放送大学准教授) 北川 由紀彦 (放送大学准教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (月曜)
7時30分〜8時15分
2016年度 [第2学期] (木曜)
15時15分〜16時00分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月29日 (土曜)
8時限 (17時55分~18時45分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月26日 (木曜)
6時限 (15時35分~16時25分)

開設年度:

2015年度

科目区分:

基礎科目

科目コード:

1234250

単位数:

2単位
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