公衆衛生(’15)

主任講師: 田城 孝雄、横山 和仁

公衆衛生学は、組織された地域社会の努力を通して、疾病を予防し、生命を延長し、身体的、精神的機能の増進をはかる科学であり技術である。15回の講義を通じて、公衆衛生学について理解することを目標とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 公衆衛生学の基礎 プライマリヘルスケア
公衆衛生学は、疾病を予防し、寿命を延ばし、身体的健康と様々な分野との組織的な活動を行う科学である。公衆衛生学の基礎として、プライマリヘルスケアについて解説する。プライマリヘルスケアは、社会に受け入れられる手順と技術に基づいたヘルスケアであり、ニーズ指向性、住民の主体的参加、資源の有効活用、協調・統合を原則とする。
担当講師: 横山 和仁 (順天堂大学教授)
第2回 健康と環境
ヒトの健康に影響を与える環境について講義する。環境は、人間を含む生物を取り巻くすべてであり、ヒトの健康に影響を及ぼすと同時に、人間の活動により汚染される。これらの関係を理解するために、環境の変化に対する生体の反応、物理的・化学的・生物的環境要因の概要、公害・地球環境問題と環境管理について学ぶ。
担当講師: 篠原 厚子 (清泉女子大学教授)
第3回 疫学と健康指標
公衆衛生学の基本となる疫学について解説する。また各種の健康指標について解説する。公衆衛生学の基本となる疫学は人間の集団を対象として、疾病の頻度や発生を把握し、その要因を科学的に明らかにする学問である。疫学研究から予防対策を立てるために役立つ情報が得られる。疫学の基礎的な概念と考え方、予防医学の考え方を理解する。また、わが国の衛生関係統計資料の概要と主要な健康指標について解説する。
担当講師: 黒澤 美智子 (順天堂大学准教授)
第4回 健康づくり
地域住民の健康づくりについて解説する。急増する生活習慣病、少子高齢化に伴う社会保障費の増大など様々な課題を背景に、近年、健康づくりに対する関心が急速に高まっている。本章では主として公衆衛生学の観点から、リスク要因と健康増進要因への対処、リスクの高い個人と一般集団への対処など、健康づくりの多様なアプローチを学び、健康づくりの政策や実践へ応用できる解決策を考える。
担当講師: 湯浅 資之 (順天堂大学先任准教授)
第5回 日本の社会保障制度と医療制度
社会保障制度について説明し、各法律について解説する。社会保障制度は、個人の努力では対処できない事象に対して、社会全体で生活を保障する制度である。日本国憲法25条を根拠とする。
我国の医療制度について説明する。医療提供体制の解説と、医療保険制度、国民皆保険について講義する。
担当講師: 田城 孝雄 (放送大学教授)
第6回 グローバル化する世界の公衆衛生・国際協力
グローバル化する世界の中での公衆衛生学の活動を紹介する。新興感染症の蔓延やバイオテロへの防御、地球温暖化や経済格差に起因する健康影響など、今日の健康を取り囲む諸問題には、国境を越え、地球規模で協力して取り組むべき対応が求められている。本章では、国際機関や二国間援助、NGOや民間企業による国際協力など、グローバルヘルスにおける最新の動向とその対応策を学ぶ。
担当講師: 湯浅 資之 (順天堂大学先任准教授)
第7回 地域保健・健康づくりと地域
地域住民全体を視野においた組織的な活動である地域保健について解説する。地域保健の対象者は、地域住民の全てであり、そのすべてのライフステージが対象となる。地域保健法は、都道府県と市区町村の役割分担を見直すものである。地域保健法を解説し、保健所と市町村保健センターの役割について講義する。
担当講師: 田城 孝雄 (放送大学教授)
第8回 母子保健
子育て支援を含む母子保健活動について解説し、あわせて少子高齢化対策に関しても解説する。わが国の母子保健体制は、妊娠、出産から幼児期に至るまで予防、治療から養育を含む包括的施策から成り、戦後日本の母子保健水準の向上に大きく寄与してきた。本章では、母子保健法に基づく公的事業のほか、愛育会などの住民参加による子育て支援の地域活動についても学び、母子保健対策の概要を展望する。また、近年社会的関心を集めている幼児虐待や不妊治療・生殖補助医療の現状についても学ぶ。
担当講師: 湯浅 資之 (順天堂大学先任准教授)
第9回 成人保健・老人保健
生活習慣病、認知症など、我国の大きな課題に対する保健活動に関して解説する。社会の高齢化により、ライフスタイルの変化、疾病構造の変化により、がん・心臓病・脳卒中などの生活習慣病が死因の上位を占めるようになった。また、寝たきりや認知症高齢者など介護を必要とする人々が増加している。このような健康課題に対応する成人保健、老人保健制度について解説する。
担当講師: 田城 孝雄 (放送大学教授)
第10回 精神保健
近年、世界的な規模での急激な情報化、および社会経済の変化に伴う人々の心理社会的ストレスは増大する傾向にある。このような状況の中で、人々の精神的健康の維持・増進を図り、様々なストレス反応や不適応状態に対応する精神保健の重要性は高まっている。家庭、学校、職場、近隣地域での生活の場でどのような精神保健上の問題が生じているのかを明らかにし、それぞれの問題にどのように対応すれば良いのかを検討する。また、精神医学的知識に基づく医療現場における身体疾患患者への危機介入、医療者のメンタルヘルス、災害時のメンタルヘルスケアについて実践的な内容を学習する。
担当講師: 浦川 加代子 (順天堂大学教授)
第11回 難病保健
難病による障害者対策である難病保健について解説し、難病ケアシステムの必要性について解説する。難病という名の疾病は存在しないが、わが国では「難病」を原因不明、治療方針未確定で後遺症を残す恐れが少なくない疾病、経過が慢性にわたり経済的な問題のみならず介護等による家族の負担が重く、精神的にも負担の大きい疾病として、様々な対策がとられている。難病対策の概要と難病の研究について解説する。
担当講師: 黒澤 美智子 (順天堂大学准教授)
第12回 感染症対策
感染症の基本知識と予防対策について説明する。感染症対策の法整備の歴史を述べて、さらに最近の新型インフルエンザなど、新興・再興感染症についてと、2007年に改正された感染症法について解説する。さらに結核、HIV・エイズについて解説する。
担当講師: 田城 孝雄 (放送大学教授)
第13回 学校保健
学校における保健教育と保健管理である学校保健について解説する。学童から思春期に至る年齢層は、身体的な著しい成長と精神心理面でも大きく変化する時期でもある。しかも、多様化し変化の激しい社会の影響を受けて、現代を生きる子どもたちは新たな健康課題に直面している。こうした現状を踏まえ、本章では学校保健安全法に基づき実施されているわが国の学校保健施策の概要を学び、同時に現代の子どもたちを取り巻く公衆衛生的課題を取り上げ、現状と課題を理解する。
担当講師: 湯浅 資之 (順天堂大学先任准教授)
第14回 産業保健
労働者の健康障害予防や健康増進を行う産業保健に関して、解説する。昨今の技術革新と時代の変化には目を見張るものがある。それに伴い労働者を取り巻く労働環境も想像以上のスピードで変化している。このような環境の中で働く人々の健康問題において古くから知られている職業病対策に加えて、メンタルヘルス対策をはじめとする新たな問題が浮上し注目を浴びている。働く人々を取り巻く環境について、過去から現在への状況とその対策などについて学んでいく。
担当講師: 北村 文彦 (順天堂大学准教授)
第15回 災害保健・健康危機管理
大きな震災に見舞われた日本において、災害発災時の初動体制、避難所における衛生・健康管理、障害者・要介護者・高齢者などの社会的弱者の避難や、支援などの方策を検討する。住民の健康、生命の安全を脅かす危機を未然に防止し、災害発生時に被害を最小限に抑制するために行うべき活動について解説する。放射線障害を含む、様々な健康危機管理について解説する。
担当講師: 田城 孝雄 (放送大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (火曜)
8時15分〜9時00分
2016年度 [第2学期] (土曜)
9時00分〜9時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月29日 (土曜)
3時限 (11時35分~12時25分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月29日 (日曜)
2時限 (10時25分~11時15分)

開設年度:

2015年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1518984

単位数:

2単位
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