ソーシャルシティ(’17)

主任講師: 川原 靖弘、齋藤 参郎

コミュニケーションを重視したまちづくり及びその方法の変遷を概観し、近年、事例が増加しつつあるICTを利用したまちの形態について学び、まちの住民、運営者、来街者が共存するためのまちづくりの意義や仕掛けについて理解する。また、そのようなまちを実現させるための情報通信技術及び情報収集手法のまち空間への実装について、仕組みを理解することをねらいとする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 消費者行動とまちづくり
ICT(情報通信技術)を活用した新しいまちづくりへの挑戦を「ソーシャルシティ」による新たな動きとしてとらえ、最新の事例を取り上げながら、まちやまちづくりを考える枠組みを概観する。とくに、まちと来街者とのかかわり、消費者行動とまちづくりとの関係、まちづくりの仕掛けとICT との関係にふれながら、本書の構成を概観する。
担当講師: 川原 靖弘 (放送大学准教授) 斎藤 参郎 (福岡大学教授)
第2回 まちの評価
まち(都市)を評価する視点として、これまで都市計画研究ではどのような考え方の枠組みでまちを評価してきたのかを理解するとともに、筆者らがこれまで行ってきた消費者の回遊行動研究について、なぜ消費者行動に着目するのか、まちの評価に消費者行動がどのように関わるのかを議論する。
担当講師: 斎藤 参郎 (福岡大学教授)
第3回 まちづくりの目的
「都市エクイティ」の概念を導入し、まちづくりの目的を明確にする。都市エクイティを高めるには個々の来訪者の来訪価値を高める必要がある。そのためには、多様な消費者のニーズに応じた、モバイルICTによる現場での意思決定支援が重要となることを議論する。さらに、回遊行動研究を例に、まちづくり政策を科学的に評価する方法の理解を深める。
担当講師: 斎藤 参郎 (福岡大学教授)
第4回 マーケティングと消費者行動
ソーシャルシティに集う生活者を消費者としてとらえ、消費者の購買行動に影響を与えるマーケティングについて考えていく。マーケティング概念の基本や、マーケティングの手法、最近のマーケティング・リサーチの方法などを概観し、ソーシャルシティにおける消費者の行動について探求する。
担当講師: 森 津太子 (放送大学教授)
第5回 消費者の意思決定
製品・サービスの選択が、どのような意思決定のもとに行われているのかについて考える。特に、近年、発展を続けている心理学と経済学の融合分野(行動経済学)の観点から、消費者の意思決定の特徴を見ていく。
担当講師: 森 津太子 (放送大学教授)
第6回 ソーシャルグラフの活用とSNS
SNSの特徴の一つであるインターネット上の人間の相関関係やそのつながり=「ソーシャルグラフ」を、まちづくりに応用しようとする動きがある。来街者がまちを有効利用することを目的とした、来街者に個別に適合するまちの情報提供システムについて解説する。
担当講師: 鈴木 淳一 (電通国際情報サービスプロデューサー職)
第7回 モバイルコミュニケーション
まちにおいて、人々の行動や状況を把握するために有効な手段として、モバイル通信の利用がある。このような目的で利用されるモバイル通信ネットワークの構成要素や通信形態について概説し、モバイルコミュニケーションを用いた日常行動の把握とその利用について、代表的なものを取り上げ、解説する。
担当講師: 川原 靖弘 (放送大学准教授)
第8回 移動体センシングと行動認識
日常生活における行動を把握するための要素技術に、移動体センシングがある。動いている人やもの(移動体)のセンシングを行うために、どのようなセンサをどのように用いる方法があるのかを理解する。また、これらの手法の日常生活やまち空間における応用について考える。
担当講師: 川原 靖弘 (放送大学准教授)
第9回 赤外線放射カメラでまちの熱環境をとらえる
まち環境の構成要素である景観と同様、まちにはそのまち特有の熱環境が形成される。景観のように直接目には見えないが、日常生活に大きな影響を及ぼしている。本章では赤外線放射カメラによってこれを可視化し、まちの空間形態とそこに使われている材料のちがいによって、どのような熱環境が形成されるかを議論する。
担当講師: 梅干野 晁 (放送大学客員教授、東京工業大学名誉教授)
第10回 熱収支シミュレーションでまちの熱環境を予測・評価する
快適なそして環境負荷の小さいまちづくりには、まちの熱環境を把握することが重要である。対象とするまちの3D-CADを入力して、熱収支シミュレーションを行い、その結果を可視化することによって、まちにはどのような熱環境が形成されるか、まちのあり方が議論できる手法を紹介する。
担当講師: 梅干野 晁 (放送大学客員教授、東京工業大学名誉教授)
第11回 快適空間とヒューマンファクタ
快適な環境を評価するための環境因子の例を紹介し、ヒューマンファクタを考慮した快適空間の創出方法について紹介する。また、まちにおける快適空間評価について、物理環境因子、ヒューマンファクタ、社会環境因子の利用の観点から論じる。
担当講師: 川原 靖弘 (放送大学准教授)
第12回 新しい消費者の登場と来街者UX
若年層を中心に百貨店や複合商業施設、近場の商店街といった実店舗での消費機会が減少、買い物は専らインターネットでという消費者は増加傾向にある。来街者一人ひとりにとって滞在価値の高い空間をつくることでまちのロイヤルティを高め、ファン形成を促そうとするアプローチについて、まち空間におけるUX評価の手法とともに紹介する。
担当講師: 鈴木 淳一 (電通国際情報サービスプロデューサー職)
第13回 実空間マーケティングの未来
先進のICT技術を用いた、まちの滞在価値向上やリピート来訪率向上に向けた取り組みは、都心部のみならず地方創生の試みの場でも活用されはじめてきている。消費者の行動情報や生理情報のマーケティングへの応用事例や未来のまち空間における来街者行動に合わせたインタフェースのあり方について解説する。
担当講師: 鈴木 淳一 (電通国際情報サービスプロデューサー職)
第14回 各国で進む都市開発
インバウンド市場の拡大を見据えた取り組み事例として、多言語対応、個人認証、決済の簡便化などをテーマに日仏共同で行われた実証実験の内容を解説するとともに、都市のICT化、SNSの普及により個人が街の運営事業者や企業と対等な関係性を築くなか各国で進むICT技術に根ざしたソーシャルシティの開発動向について解説する。
担当講師: 鈴木 淳一 (電通国際情報サービスプロデューサー職)
第15回 ソーシャルシティとまちづくり
「ソーシャルシティ」によるセンシングやICT を活用した新たなまちづくりへの挑戦として、さまざまな研究事例や技術の仕組みをみてきた。まちの環境の快適性ばかりではなく、まちづくりには、さまざまな主体とどのような社会的関係性や都市形成システムを築くかが問われてくる。ICT を利用しコミュニティ形成をねらったまちづくりの例を取り上げ、ソーシャルシティによる新たな都市形成システムの可能性について論ずる。
担当講師: 斎藤 参郎 (福岡大学教授) 川原 靖弘 (放送大学准教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2017年度 [第2学期] (月曜)
11時15分〜12時00分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第2学期]
2018年1月27日 (土曜)
7時限 (16時45分~17時35分)

開設年度:

2017年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1519077

単位数:

2単位
このページの先頭へ