家庭教育論(’12)

主任講師: 住田 正樹

子どもは、とくに幼少時の子どもは、家族集団が唯一の世界であるから家族集団のなかでのあらゆる事象からさまざまな社会化作用を受けつつ発達していく。だが、家族集団のなかでの子どもの発達過程は、家族集団の背後にある全体社会のあり方によって強く規定されている。
この講義では、家族集団のなかでの子どもの発達過程および諸問題を全体社会のあり方と関わらせて理解し、考察していくための社会的視点を得ることを目的とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 子どもの発達と家庭教育
子どもの発達にとって家族は最も基礎的、かつ重要な集団である。だが子どもは家族を選べない。家族は子どもにとって運命的な集団である。家族集団の特徴および子どもの発達過程における家族集団の役割について考える。
担当講師: 住田 正樹 (放送大学名誉教授)
第2回 家族と子どもの発達(Ⅰ) -母親の役割-
子どもが誕生して最初に接するのは母親である。母親は子どもの発達過程においてどのような役割をもっているのか。その母親の役割は子どもの発達とともにどのように変わっていくのか。
担当講師: 住田 正樹 (放送大学名誉教授)
第3回 家族と子どもの発達(Ⅱ) -父親の役割-
父親が父親の役割をもって子どもの前に登場するのはおよそ3歳前後からである。子どもの発達過程における父親の役割とは何か。また子どもの発達に伴い父親の役割はどのように変化していくのか。
担当講師: 住田 正樹 (放送大学名誉教授)
第4回 家族と子どもの発達(Ⅲ) -性役割の学習-
子どもは、家族内での初期的社会化を通して、その社会・文化において適切とされる性役割を学習する。これを「性の社会化」という。家族集団における性の社会化のメカニズムについて概観し、親の性役割意識のゆれと子どもの性の社会化との関係について考える。
担当講師: 田中 理絵 (山口大学准教授)
第5回 育児観と子ども観の変容
育児意識や育児のあり方は時代とともに変化する。親の育児・教育観、子どもの意味と価値はどう変わったか。現代の育児問題や子育ての困難を相対化し、歴史的視点から江戸期から現代までの育児観、子ども観の変容を社会変動とのかかわりで考える。
担当講師: 天童 睦子 (宮城学院女子大学教授)
第6回 親になる過程 -親役割の取得-
子どもを持つこと、育てることが家族にとって、また女性の人生の一大イベントとして位置づけられる現代社会において、ライフコースの多様化とともに、親になることの意味、親アイデンティティのあり方も変化している。本章では、親役割の取得と「親になること」による親自身の社会化を検討する。
担当講師: 天童 睦子 (宮城学院女子大学教授)
第7回 母親の育児不安 -夫婦関係を中心に-
誰しも育児に不安をもつ。だが育児肯定感を上回るほどの育児不安は問題である。育児不安にもさまざまなタイプがあるが、今日の母親が育児不安に陥る社会的背景は何かを考える。
担当講師: 住田 正樹 (放送大学名誉教授)
第8回 父親の育児参加
父親の育児参加の重要性が言われて久しいが、日本の男性の育児休業取得率は依然として低い。父親の育児参加をめぐる言説と現実を整理し、父親たちの家族意識、子育て意識に注目しながら家族にやさしい社会のあり方を考える。
担当講師: 天童 睦子 (宮城学院女子大学教授)
第9回 育児環境の変化と育児支援
子どもを産み育てやすい環境整備の充実は、家族にとって重要な課題である。本章では都市環境における子育ての困難に注目し、育児環境の変化を家族の育児資源の不充足の背景要因とともに考える。また、育児政策、家族政策の変遷をたどりながら、とくに少子化時代の子育て支援の課題を検討する。
担当講師: 天童 睦子 (宮城学院女子大学教授)
第10回 しつけの混乱 -親の不安と戸惑い-
しつけは、社会化の一形態であり、家庭教育を考えるうえで欠かせない課題である。家庭のしつけ力の低下を危惧する向きがあるが、はたして現実はどうか。しつけをめぐる不安、混乱の背景をさぐり、社会統制としてのしつけの変容と、現代のしつけの課題を理解する。
担当講師: 天童 睦子 (宮城学院女子大学教授)
第11回 父親の不在
現代の産業社会は「父親なき社会」といわれている。その理由は何なのか。そして父親の不在は父親の物理的不在と精神的不在とに分けられるが、いったいに父親不在は子どもの発達にどのような影響を及ぼすかについて考える。
担当講師: 住田 正樹 (放送大学名誉教授)
第12回 ひとり親家族と子どもの生活
ひとり親家族とは、母親/父親と未成年の子どもからなる家族形態をさすが、その多くは母子家庭であり、離婚率の上昇を背景にその割合も増加傾向にある。ひとり親家族の背景・現状を踏まえながら、子どもの生活面における諸問題について考える。
担当講師: 田中 理絵 (山口大学准教授)
第13回 児童虐待のメカニズム
1990年代以降、児童虐待に対する社会的関心が高まり、現在、国家的対策を要する社会問題として認識されている。児童虐待の発生のメカニズムと社会的対策について考える。
担当講師: 田中 理絵 (山口大学准教授)
第14回 親子関係と子どもの問題行動
子どもの問題行動の原因・責任は親、あるいは不適切な親子関係にあると考えられる傾向にある。一般少年と非行少年の調査結果を比較考察しつつ、親子関係と子どもの問題行動との関連について検討する。
担当講師: 田中 理絵 (山口大学准教授)
第15回 社会の変化と家庭教育
社会の変化とともに家族も大きく変化してきた。家族はどのように変化してきたのか。そして家族の変化に伴って親子関係はどのように変容し、また家庭教育にどのような問題が生じるようになったのか。今後の家庭教育の課題について考える。
担当講師: 住田 正樹 (放送大学名誉教授) 天童 睦子 (宮城学院女子大学教授) 田中 理絵 (山口大学准教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (火曜)
15時15分〜16時00分
2016年度 [第2学期] (土曜)
16時45分〜17時30分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月30日 (日曜)
3時限 (11時35分~12時25分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月28日 (土曜)
2時限 (10時25分~11時15分)

開設年度:

2012年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1528866

単位数:

2単位
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