認知神経科学(’12)

主任講師: 道又 爾、岡田 隆

認知機能をになう脳メカニズムについて理解する。具体的には、(1) 脳の活動時に細胞レベル・分子レベルで起こっていることを具体的に理解し、(2) さまざまな認知機能の生物学的基礎に関するこれまでの知見を学び、(3) それらの知見をうるために用いられた研究法、および今後重要になってくると思われる最新の研究法について理解する。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 認知神経科学とは何か
認知神経科学の目標は、認知機能を担う脳メカニズムを解明することである。この学問分野についてのイメージを捉えるため、認知神経科学が誕生するに至った歴史をたどると共に、この分野の研究に用いられる実験法の概略について学ぶ。
担当講師: 道又 爾 (上智大学教授) 岡田 隆 (上智大学教授)
第2回 認知機能の解剖学的基盤
脳は私たちの認知機能を担う器官である。脳を構成する各要素について知り、情報処理を行う上でとりわけ重要といえる神経細胞の活動がどのような分子によって担われているのかについて理解する。
担当講師: 岡田 隆 (上智大学教授)
第3回 神経細胞のはたらき
神経細胞の興奮とは、具体的は何がどうなることなのだろうか。ある神経細胞が信号を受け取ってから、別の神経細胞に信号を送り出すまでの過程を順にたどることにより、脳活動の実体について理解する。
担当講師: 岡田 隆 (上智大学教授)
第4回 知覚の心理学
われわれが日常的に行っている、知覚情報処理(見ることや聞くこと)の背後には、複雑な問題解決プロセスが存在する。知覚を支える脳の働きは、ふだん全く意識することのないものである。心理学における行動実験の例を通じて、この問題を具体的に考える。
担当講師: 道又 爾 (上智大学教授)
第5回 知覚と脳
知覚機能を実現している無意識的で複雑な脳の働きについて、近年fMRIなどの新技術や脳損傷の症例によってさまざまなことが明らかになってきた。知覚機能の基盤となる脳内メカニズムについて、視覚を中心にして学ぶ。
担当講師: 道又 爾 (上智大学教授)
第6回 記憶の心理学
記憶研究は、心理学の研究史の中でももっとも古いテーマであり、現在でも認知心理学と認知神経科学の中心テーマであり続けている。心理学における行動実験を紹介することを通じて、記憶という問題の不思議さについて考える。
担当講師: 道又 爾 (上智大学教授)
第7回 記憶の生理学
何かが記憶されたとき、脳にはどのような変化が生じるのだろうか。シナプス部の形態的変化や伝達効率の変化など、記憶痕跡の候補として挙げられている可塑的変化の機序について学ぶ。
担当講師: 岡田 隆 (上智大学教授)
第8回 学習の神経機構
私たちは経験によって自身の行動を変化させることを通じて、環境への適応を実現している。本講では、非連合学習や連合学習をになう脳メカニズムについて学ぶとともに、依存との関連について考える。
担当講師: 岡田 隆 (上智大学教授)
第9回 脳とホルモンからみた情動
喜怒哀楽は人生を彩るものであるが、自分の置かれた状況や今とるべき行動を生体に教えてくれる役割も果たす。情動の生物学的基盤を、神経系・内分泌系の両面から学ぶ。
担当講師: 岡田 隆 (上智大学教授)
第10回 注意と意識
われわれは漫然と世界を知覚しているのではなく、常に能動的な情報の取捨選択を行っている。この「注意」の働きは、われわれの意識生活の基盤である。この問題について、日常的体験を行動実験やfMRI実験の知見と結びつけることで具体的に学ぶ。
担当講師: 道又 爾 (上智大学教授)
第11回 言語と大脳左右半球機能
言語は人間を人間たらしめているきわめて重要な機能である。言語には謎が多く、未解決の問題がたくさんある。しかし近年、fMRIなどを通じて新たな知見が続々と得られている。この魅力的な問題について、研究史を参照しつつ考える。
担当講師: 道又 爾 (上智大学教授)
第12回 社会的認知
従来は社会心理学のテーマであった、共感性、助け合い、倫理的行動、などの研究が、近年急速に脳研究と結びついてきている。この新しい潮流を、具体的な実験例を上げつつ考察する。
担当講師: 道又 爾 (上智大学教授)
第13回 概日リズムと睡眠
地球上に生きる生物として、1日24時間のサイクルに基づいた生理的・行動的リズムを有している。概日リズムを司る脳内メカニズムについて学ぶとともに、概日リズムを示すものの代表例として、精神機能と深く関わりのある睡眠について理解する。
担当講師: 岡田 隆 (上智大学教授)
第14回 脳の発達と進化
複雑な脳神経系は長い年月をかけた進化の結果できあがってきたものであり、また一個体のレベルにおいても劇的な発達を遂げる。脳の発達について、系統発生・個体発生の両側面から検討する。
担当講師: 岡田 隆 (上智大学教授)
第15回 まとめと展望
認知行動を支える脳メカニズムをさらに明らかにするために、認知神経科学は今後どのような道を進めばよいのだろうか。本講座のこれまでの内容を振り返ると共に、今後の展望について論じる。
担当講師: 道又 爾 (上智大学教授) 岡田 隆 (上智大学教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (火曜)
7時30分〜8時15分
2016年度 [第2学期] (木曜)
24時45分〜25時30分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月23日 (日曜)
8時限 (17時55分~18時45分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月22日 (日曜)
6時限 (15時35分~16時25分)

開設年度:

2012年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1528874

単位数:

2単位
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