心理臨床と身体の病(’16)

主任講師: 小林 真理子

医療における心理臨床の領域は、健康維持や予防医療など総合的な支援へと広がり、同時に心理士へのニーズも多様になっている。身体医療における心理臨床について、さまざまな考え方や支援の実際についての理解を深める。医療におけるこれからの心理臨床について、また「身体の病を抱えて生きる」ことを支えるために、心理士に求められることについて考える。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 医療システムにおける心理臨床
医療システムにおけるチーム医療の理解、チーム医療における心理士の役割について学ぶ。また、身体疾患に罹患した患者の心理やリエゾン活動における心理的評価の重要性について学んでいく。
担当講師: 幸田 るみ子 (静岡大学教授) 小林 真理子 (放送大学准教授)
第2回 がんと心理臨床1 -がん医療の歴史とサイコオンコロジー
わが国では、毎年新たにがんと診断される人は70万人を超え、国民の二人に一人ががんに罹患する可能性があると言われている。国によるがん対策の推進、がんと心の問題を扱うサイコオンコロジーの発展など、がん医療の歴史を中心に学ぶ。
担当講師: 小池 眞規子 (目白大学教授)
第3回 がんと心理臨床2 -患者の心理と緩和ケア
患者はがんの臨床経過の中でさまざまな体験をする。がんの診断、その後の治療、再発・転移など、それぞれの経過における患者の心理について学ぶ。また、がん医療の進歩とともに発展してきた緩和ケアについて学ぶ。
担当講師: 小池 眞規子 (目白大学教授)
第4回 がんと心理臨床3 -患者・家族への心理的支援
患者・家族への心理的支援の実際について概説する。患者・家族への心理的支援は個別による方法のほか、グループによるアプローチが有効な場合がある。また、患者が亡くなった後の家族の悲嘆とその支援についても述べる。
担当講師: 小池 眞規子 (目白大学教授)
第5回 がんと心理臨床4 -がん患者の子どもへの支援
子育て期のがん患者とその子どもへの支援について取り上げる。親のがんが子どもに与える影響や子どもへの告知について概説する。また、子どもへの支援の実際について、サポートグループの実践など最近の取り組みを紹介する。
担当講師: 小林 真理子 (放送大学准教授)
第6回 HIV/エイズと心理臨床1 -現状と課題
HIV/エイズの疫学、医療の動向を押さえつつ、患者とパートナー、家族の長期療養における心理的状態とその援助としての心理臨床の現状と課題について概説する。
担当講師: 矢永 由里子 (慶應義塾大学医学部特任講師)
第7回 HIV/エイズと心理臨床2 -予防・検査を受けることとは
HIVに関する検査について、現状と課題を押さえながら、「検査を受ける」こととはどういうことか、その時の支援にはどのようなアプローチが重要かについて検討を加える。検査時の予防のあり方についても検討する。
担当講師: 矢永 由里子 (慶應義塾大学医学部特任講師)
第8回 周産期医療と心理臨床1 -周産期心理臨床の意味と意義
妊娠出産を経て、親子が出会っていく時である周産期に、なぜ心理臨床が必要とされるのかを考える。さらに、赤ちゃんがNICU(新生児集中治療室)に入院した場合など、周産期医療の場における心理臨床について学ぶ。
担当講師: 橋本 洋子 (山王教育研究所臨床心理士) ゲスト:岡田 由美子(加古川中央市民病院臨床心理士)
第9回 周産期医療と心理臨床2 -周産期心理臨床の実際
赤ちゃんがNICUに入院しなければならない時、赤ちゃんに疾病や障害が認められる時、赤ちゃんが亡くなってしまう時など、さまざまな状況における周産期心理臨床の実際について学ぶ。
担当講師: 橋本 洋子 (山王教育研究所臨床心理士) ゲスト:川野 由子(大阪府立母子保健総合医療センター臨床心理士)
第10回 生殖医療、出生前診断と心理臨床
生殖医療と出生前診断をめぐる医療技術の進歩はめざましいが、一方で、法の整備は進まず、倫理的ディスカッションは十分とは言えない。この領域で心理臨床に携わる時、何を大切にして、どのように関わっていくことが必要なのか、考える。
担当講師: 橋本 洋子 (山王教育研究所臨床心理士) ゲスト:河合 蘭(フリージャーナリスト)
第11回 遺伝医療と心理臨床
病気の遺伝子レベルでの解明が進み、遺伝医療は急速に進歩している。一方で、遺伝情報は個人を超え家系で共有されるため、患者や家族に困難な課題をもたらすことがある。遺伝カウンセリングの実際について学び、心理臨床の課題と姿勢について考える。
担当講師: 小林 真理子 (放送大学准教授) ゲスト:浦野 真理(東京女子医科大学附属病院臨床心理士)
第12回 糖尿病と心理臨床
糖尿病は、慢性の高血糖状態を主な症状とする代謝症候群と定義され、完治する病気ではないとされる。糖尿病の治療やそれに伴う患者の心理について理解し、患者の行動変容を目指し、病を抱えて生きていくことを支える心理的アプローチについて学ぶ。
担当講師: 小林 真理子 (放送大学准教授)
第13回 脳血管障害と心理臨床
脳血管障害後は、うつ状態や不安症状を呈し、リハビリテーションに支障を生じる場合が少なくない。また、脳血管障害が認知機能に影響を及ぼし、社会復帰への妨げとなる。脳血管障害患者の認知機能を神経心理学的な視点から適切に把握すること、および本人の心理的支援や、家族支援の重要性について学ぶ。
担当講師: 幸田 るみ子 (静岡大学教授)
第14回 更年期障害と心理臨床
女性のライフサイクルの中で、更年期は様々なストレスを経験し、身体的にも急激なホルモンの変化や身体機能の低下が始まり負担の多い時期である。更年期女性の心理的ケアの意義とリラクゼーション法の1つである自律訓練法について学ぶ。
担当講師: 幸田 るみ子 (静岡大学教授)
第15回 医療における心理臨床の広がり
医療領域の心理士の活動の現状を理解し、「病いを抱えて生きる」ことを支える心理臨床の姿勢について学ぶ。また、医療における新しい動向も紹介する。放送授業では、5人の担当講師で、『医療における心理士の今後の課題と展望』というテーマで話し合う。
担当講師: 小林 真理子 (放送大学准教授) 担当講師全員

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2018年度 [第1学期] (月曜)
8時15分〜9時00分
2017年度 [第2学期] (金曜)
0時45分〜1時30分

単位認定試験 試験日・時限:

2018年度 [第1学期]
2018年8月2日 (木曜)
1時限 (9時15分~10時05分)

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第2学期]
2018年1月24日 (水曜)
7時限 (16時45分~17時35分)

開設年度:

2016年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1529110

単位数:

2単位
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