ファイナンス入門(’12)

主任講師: 齋藤 正章、阿部 圭司

ファイナンスの理論は,ノーベル経済学賞を数多く受賞しています。一例を挙げれば,ポートフォリオ理論,CAPM,MM理論,ブラックショールズモデル,行動ファイナンスがあります。これら理論のエッセンスは,各回で紹介されます。こうした理論を身につけ,避けることが出来ない経済社会での活動に関する理解を深めることを目標としています。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 ファイナンス概論
ファイナンスとは何か。ファイナンスは私たちの暮らしと密接な関係を持っている。本章ではファイナンスと経済・社会との関係を概観し,ファイナンスを学ぶ意義について確認する。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授) 阿部 圭司 (高崎経済大学教授)
第2回 時間の価値と割引現在価値
今日の1万円と1年後の1万円は同じ価値を持たない。それは時間の価値が反映されるべきだからである。時間の価値を表象したものが金利である.金利を用いてわれわれは現在の価値を将来の価値へと変換可能となる.逆に金利を使って将来の価値を現在の価値へと変換することもできる.本章ではファイナンスにおける重要な概念である時間の価値と割引現在価値の関係,およびその応用として株式や債券の理論価格について学ぶ。
担当講師: 阿部 圭司 (高崎経済大学教授)
第3回 リスクとリターン
将来,どのような出来事が起こるかは不確実である.その結果,経済的な不利益が生じることもあり,これをリスクという.本章では一般的なリスクを定義すると同時に,ファイナンスで扱うリスクの特徴について説明する.本章ではリスクとその報酬たるリターンの関係と計測方法について学び,無差別曲線によるリスク資産の選択を考察する.
担当講師: 阿部 圭司 (高崎経済大学教授)
第4回 ポートフォリオのリターンとリスク
複数の資産からなる資産全体をポートフォリオと呼ぶ.ポートフォリオへ分散投資することによりポートフォリオ全体のリスクを減少させることができることが知られている。本章ではこのポートフォリオのリターンとリスクの持つ性質について学び,最適なポートフォリオ選択とは何かを考える。
担当講師: 阿部 圭司 (高崎経済大学教授)
第5回 CAPM -資本資産評価モデル-
市場が正しく機能しているとき,資産のリターンはそのリスクに応じて決定される。資本資産評価モデル(Capital Asset Pricing Model
:CAPM)は市場の均衡状態において資産のリスクとリターンの関係を明らかにしたモデルである。本章ではリスク指標あるベータをは
じめとしたCAPMの含意について学ぶ。

担当講師: 阿部 圭司 (高崎経済大学教授)
第6回 デリバティブ -派生証券-(1)
デリバティブとは派生証券とも呼ばれ,その価格が株式や債券など,別の資産の価格に依存して変動する性質を持つ資産のことを総称したものである。デリバティブには仕組みや計算が難しい,リスクが大きく投機性があるなどのイメージがあるが,その本質は意外に簡単で便利な道具でもある.本章では先物取引,オプション取引など基本的なデリバティブの種類と性質について学ぶ。
担当講師: 阿部 圭司 (高崎経済大学教授)
第7回 デリバティブ -派生証券-(2)
デリバティブは本来,投機ではなくリスクヘッジの道具である。本章では先物やオプションを用いたヘッジの仕組みや投資手法,さらにデリバティブの評価方法について学ぶ。
担当講師: 阿部 圭司 (高崎経済大学教授)
第8回 資金調達
企業は事業活動を行うために資金を調達しなくてはならない。この資金調達源が企業内部にあるか外部にあるかで,内部金融と外部金融に分けられ,さらに外部金融は直接金融と間接金融に分類される。また、内部金融等その他の金融手段についても解説する。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授)
第9回 財務諸表と財務業績の測定
資金の調達と運用の結果である財務諸表(貸借対照表,損益計算書,キャッシュフロー計算書)について学ぶ。さらに、財務諸表の分析手法についても学習する
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授)
第10回 資本コスト
資本コストとは,企業側から見れば,資金(資本)を調達するためのコストであると解釈される。また,出資者側から見れば,差し出す資金に対する見返りであるとも考えられる。第3回で紹介した割引計算の割引率にも資本コストが利用される。資本コストの概念はファイナンス理論において最重要であると同時にわかりづらい側面もある。本講義では,この資本コストについて明らかにする。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授)
第11回 資金運用 -投資決定ルール-
企業では調達した資金を効率よく運用(経営)することが求められる。そのための投資意思決定の理論について学ぶ。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授)
第12回 企業価値評価
企業価値とは,将来の企業の経営活動の成果を映し出すものに他ならない。これまでの議論をもとに企業価値評価の技法について学習する。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授)
第13回 情報非対称
市場における参加者が持つ情報に差がある、つまり当事者間に情報格差があるとき,情報の非対称性が存在するという。情報の非対称性によって,情報優位者は情報不利者の犠牲のもと、自身にとって有利な取引結果を引き出すことができる。本講義では,その問題点を指摘し,解決策を考察する。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授)
第14回 市場と情報
市場で価格が変動するのは資産価値の見通しが変化するからであり,それをもたらすのは新情報である.本章では情報が市場で公表された際に,価格はどのように変化するのか,価格に織り込まれるスピードを観察することにより,情報と市場との関係を考察する。
担当講師: 阿部 圭司 (高崎経済大学教授)
第15回 ファイナンスと今日的課題
市場とは本来,市場参加者の自由に委ねられるべきものである。しかし、需要と供給に基づいた単純なルールでは,不都合を生じるようになるのも事実である。現代の市場がどのような変容を繰り返し,それに対応する形でどのように規制も変化してきたのかについて学び、これからの市場と規制のあり方について考える。また、比較的新しい技法であるリアル・オプションについても紹介する。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授) 阿部 圭司 (高崎経済大学教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2016年度 [第2学期] (金曜)
12時00分〜12時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月24日 (火曜)
4時限 (13時15分~14時05分)

開設年度:

2012年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1548425

単位数:

2単位
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