社会技術概論(’12)

主任講師: 小林 信一

いくつかの事例や歴史の理解を通じて「社会のための科学技術」の考え方を学ぶとともに、科学技術コミュニケーション、科学技術リテラシー、科学技術と市民参加、科学技術と倫理などの横軸となる視点を理解する。また、これらの基盤となる理論側面についても理解を促す。これらのテーマを通じて、社会技術の基本的事項について理解することを目標とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 社会の中の技術、社会のための技術 ※改訂回
科学技術は人々に利便性をもたらすと同時に、生活や環境に悪影響を及ぼす可能性もある。また、社会的問題の解決に科学技術の貢献が求められる場合も少なくない。ここに「社会の中の科学技術、社会のための科学技術」が登場する。
担当講師: 小林 信一 (放送大学客員教授)
第2回 BSEの経験
科学技術と社会の相互関係の事例として、1990年代にイギリスで発生したBSE問題を取り上げる。BSE問題において科学者・行政はどのような役割を演じたのであろうか。また、その後、日本で発生したBSEについての対応にも触れることにする。
担当講師: 小林 傳司 (大阪大学教授)
第3回 安全な社会をデザインする ※改訂回
人々が安全に生活する上で、食品、医薬品、化学物質の安全、交通安全、災害対策、感染症対策など多様な安全対策のためのシステムが必要である。これらのシステムを構築するために科学技術はどのような形で貢献しているのだろうか。
担当講師: 小林 信一 (放送大学客員教授)
第4回 先端科学技術と社会
先端的な科学技術は、ときとして人々の価値観とのあいだで葛藤を引き起こす。ナノテク、バイオ、脳科学、ユビキタス技術などの分野で危惧されていることは何か。それらの問題に対して科学技術自身、社会はいかに対処すべきか。遺伝子組換え食品、ナノテクノロジーを例に考える。
担当講師: 小林 信一 (放送大学客員教授)
第5回 社会のための科学技術 -その歴史
冷戦の終焉により、社会における科学技術の位置づけは大きく変わった。1999年の世界科学会議では科学技術者自身が「社会の中の/社会のための科学」を提唱するにいたった。社会技術の考え方を歴史的に捉える。
担当講師: 小林 信一 (放送大学客員教授)
第6回 科学技術と社会のコミュニケーション・デザイン ※改訂回
科学技術は高度な研究活動であるが、同時に多くの人々の生活に大きな影響を与える。専門家は社会とどのようなコミュニケーションを図っていくべきであろうか。日本で始まったいくつかの取り組みを具体的に紹介する。
担当講師: 小林 傳司 (大阪大学教授)
第7回 これからの科学技術リテラシー ※改訂回
科学技術が生活に浸透した社会で一般市民にはどのような科学技術リテラシーが求められるだろうか。それは従来のリテラシー観とどこが異なるのか。これからの科学技術リテラシーを考えることは、どのような市民社会を標榜するかということと強い関係があることも含めて考える。
担当講師: 小川 正賢 (東京理科大学教授)
第8回 科学技術への市民参加
科学技術が社会で利用される際に、市民はどのような関わり方をすべきであろうか。日本で行われたコンセンサス会議や市民と専門家の間のさまざまな対話の試みを紹介し、その現状と課題を考える。
担当講師: 小林 傳司 (大阪大学教授)
第9回 科学技術と民主主義
科学および技術と民主主義がそもそもどのような関係にあるのかを理論的に考えてみる。さまざまな利害関係者によって構築される「公共空間」の考え方を示し、第8回の授業で扱った「市民参加」の意味をもう一度とらえ直す。
担当講師: 藤垣 裕子 (東京大学大学院教授)
第10回 知識・権力・政治
科学者にとっても解明途中であり、科学者にも長期影響が予測できないようなグレーゾーンで、何らかの公共的意思決定を行う必要がでてきている。知識が権力として作用することの意味、知識政治学について概説する。
担当講師: 藤垣 裕子 (東京大学大学院教授)
第11回 社会に役立つ知識とは
グレーゾーンにおける社会の意思決定において役立つ知識とは、どのようなものなのか。モード論、社会的に頑強な知識、サービス科学、規制科学、といったいくつかの概念を紹介しながら考え、これら知識のもつ責任についても考察する。
担当講師: 藤垣 裕子 (東京大学大学院教授)
第12回 科学技術と公共政策
社会技術と政策との関係について検討する。社会技術の実現のためには、従来の科学技術振興政策とは別に、「政策のための科学技術」の振興や「社会の中の/社会のための科学技術」そのものの振興が必要になってくる。
担当講師: 小林 信一 (放送大学客員教授)
第13回 海外の社会技術
「社会の中の/社会のための科学技術」を指向したさまざまな活動が世界中で展開されている。それらを紹介しながら、「社会の中の/社会のための科学技術」の意味を再評価する。
担当講師: 藤垣 裕子 (東京大学大学院教授)
第14回 科学技術と倫理の新次元
科学技術の発展と人々の価値観や倫理観とのあいだの葛藤は科学技術の発展に抑制的に働くこともあれば、新しい倫理観の構築が必要になる場合もある。科学技術と社会の調整過程に出現する新しいタイプの倫理問題とその実現のための方策について考える。
担当講師: 小林 信一 (放送大学客員教授)
第15回 社会技術のこれから ※改訂回
これまでに紹介されなかった論点について概観するほか、「科学技術は誰のものか」「誰が専門家か」といった、社会技術が既存の科学技術活動、社会経済活動に投げかける問題について総合的に論ずる。あわせて残された課題を指摘する。
担当講師: 小林 信一 (放送大学客員教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (月曜)
6時45分〜7時30分
2016年度 [第2学期] (金曜)
15時15分〜16時00分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月25日 (火曜)
5時限 (14時25分~15時15分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月28日 (土曜)
5時限 (14時25分~15時15分)

開設年度:

2012年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1548441

単位数:

2単位
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