産業とデザイン(’12)

主任講師: 仙田 滿、若山 滋

産業におけるデザインの重要性を認識する。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 歴史から学ぶ産業デザイン
初回であるため、本講義の主題を各回の要点を紹介しながら解説する。本論としては、安土桃山時代からの我が国の造形の伝統がどのように現代まで継承されているかに触れつつ、明治期、戦前昭和、1950年代、1970年前後といったエポックを辿る。欧州、次いで米国との影響関係も視野に入れて、脱工業化後の産業デザインの課題について考える。
担当講師: 森山 明子 (武蔵野美術大学教授) 仙田 満 (東京工業大学名誉教授) 若山 滋 (名古屋工業大学名誉教授)
第2回 インダストリアルデザイン
近代デザインは、近代工業(インダストリー)と歩みをともにしてきた。工業製品の幅は広いので、ここでは特に輸送機器と電気製品に話題を絞り、その代表として自動車と電子情報製品を採り上げ、技術的イノベーションとデザインの変化との関係を具体的に例示して論説する。製品機能とデザイン、生産システムとデザイン、情報社会のデザインなどに焦点を当てる。
担当講師: 若山 滋 (名古屋工業大学名誉教授) ゲスト : 喜多 俊之(プロダクトデザイナー)
第3回 コミュニケーションデザイン
昭和初期の商業美術確立以降のグラフィックと広告の流れ、我が国のグラフィックデザイン山脈と欧米を含む広告の名品を概説する。次いで、1980年代以降の新たな広告の動向に言及し、コミュニケーションデザインの役割を社会環境形成、コミュニティーとその風景の維持・発展に求める。
担当講師: 森山 明子 (武蔵野美術大学教授)
第4回 空間デザインの内と外
ここでは産業の基幹となる、人間生活空間のデザインについて、内部空間(インテリア・デザイン)、外部空間(ランドスケープ・デザイン)の立場から説明する。都市、建築、造園、環境、照明などの分野を包括し、空間デザインが人間生活と産業に及ぼす影響を、生理的、精神的、文化的側面から追求する。
担当講師: 若山 滋 (名古屋工業大学名誉教授)
第5回 ファッションデザイン
人間に最も密接に関わる繊維・アパレル産業は糸から小売りに至る幅広い裾野を有する。絹と木綿は昭和初期に世界を制し、ファッションデザインは1080年代に世界から脚光を浴びた。ソリューションとエモーションをキーワードに、ニット編機、リボン、化粧筆といったファッション関連企業にも言及する。
担当講師: 森山 明子 (武蔵野美術大学教授) ゲスト : 尾原 蓉子(東京ファッションインスティテュート名誉会長)
第6回 エンターテイメントデザインとレジャー産業
博覧会、サーカス、お祭り、テーマパーク、遊園地など多様なエンターテイメントのデザインの展開と産業としてのエンターテイメントビジネス、レジャービジネスの関係性について論ずる。それにおける満足度とリピート性のデザイン構造について考える。
担当講師: 仙田 満 (東京工業大学名誉教授)
第7回 デザインとブランド戦略
ブランドは企業の生みだす価値を顧客や市場・社会に伝達・提供・共有するための記号である。商品・サービス、事業、企業、公的組織など広くブランドは重要だが、それは顧客との共有資産でもある。そのためにデザインが果たす役割は大きい。本講ではこうした資産としてのブランドの形成をデザインという視点から考える。
担当講師: 紺野 登 (多摩大学大学院教授)
第8回 デザインの経済的効果
デザインは大きな経済的効果をもたらしているが測定は困難とされる。ではその効果を理解し、活用するにはどのような視点が求められるだろうか。本講では、歴史的な経緯を振り返りながらデザインが人間や社会にどのような作用を生みだし、それが経済的効果に結びついてきたかを考察する。
担当講師: 紺野 登 (多摩大学大学院教授)
第9回 エコデザインとエコライフ
地球環境時代のエコロジーデザインについて考える。大量生産、大量消費、経済成長の限界が指摘され、産業とデザインの在り方が根本的に問い直されている。地球環境、人間環境を基準にした、物づくりと生産システムと生活スタイルの在り方を追求する。低酸素社会、リサイクルなどの問題を、産業デザインの立場から考える。
担当講師: 仙田 満 (東京工業大学名誉教授)
第10回 ユニバーサルデザインとデザイン開発
ユニバーサルデザインはバリアフリーデザインから始まったが、それがより広いデザイン戦略、マーケット戦略として世界的な広がりを見せている。高齢化社会はユニバーサルデザインのより広い展開を期待できる。ユニバーサルデザインの背景とその理論について実例を挙げながら論ずる。
担当講師: 仙田 満 (東京工業大学名誉教授)
第11回 デザインのグローバリズムとリージョナリズム
文明の進展につれて、インターナショナルからグローバルへと、産業もデザインも変化している。また逆に地域と場所に即したアイデンティティとデザインが求められている。ここでは北陸の金沢と、北欧のフィンランド、スエーデンを採り上げ、その風土と歴史の中に醸成されたデザインを論じながら、デザインのリージョナリズムに力点を置いて論説する。
担当講師: 若山 滋 (名古屋工業大学名誉教授) ゲスト : マリメッコ社デザイン部長、アアルト大学広報部長
第12回 デザイン価値を守る方法
デザインは、商品価値やブランド価値を高めるために重要な役割を担っているが、模倣されやすい特性を持つ。デザイン価値を経営資源として活かすためには、知的財産権によるデザインの法的保護が必要である。本講では、事例を参照しながら、デザイン価値を守る方法について解説する。
担当講師: 渡邉 知子 (弁理士、渡邉知子国際特許事務所代表) ゲスト : 本田技研工業(株)知的財産部、藤沼 祐介(パブリックデザイン代表)
第13回 デザインの競争力を高める知的財産権
デザインを活用して、商品価値やブランド価値を高めるためには、それぞれのビジネススタイルに適した形でデザイン価値を保護し、かつデザインの競争力を高める知財戦略が必要である。本講では、異なるビジネス分野の事例を参照しながら、デザインの競争力を高める知的財産権の活用方法について考察する。
担当講師: 渡邉 知子 (弁理士、渡邉知子国際特許事務所代表) ゲスト : (株)LIXIL商品開発部、柴田 文江(インダストリアルデザイナー)
第14回 デザイナーと組織
デザイン戦略実践のために不可欠な組織的能力はいかに獲得、実践されるのか。それはどのような能力、組織によって具現化できるのか。本講では、デザインマネジメントの観点からデザイナーとその組織について、デザインの資産としての活用とそのための知の方法論の面にハイライトをあてて考察する。
担当講師: 紺野 登 (多摩大学大学院教授) ゲスト : 大澤 隆男(元日立デザイン本部長)
第15回 日本のデザイン価値の創造
資源のない日本においてデザイン、技術、素材は、世界競争の時代における機動力の両輪である。日本のデザインの強みはその精緻さと遊びという2つの要素にあることを明らかにしつつ、将来における日本のデザインの課題と展望について論ずる。
担当講師: 仙田 満 (東京工業大学名誉教授) 若山 滋 (名古屋工業大学名誉教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (土曜)
9時00分〜9時45分
2016年度 [第2学期] (火曜)
8時15分〜9時00分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月26日 (水曜)
8時限 (17時55分~18時45分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月29日 (日曜)
7時限 (16時45分~17時35分)

開設年度:

2012年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1548450

単位数:

2単位
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