博物館教育論(’16)

主任講師: 大髙 幸、端山 聡子

利用者が主体となる博物館のあり方の可能性およびその一層の充実化を図る上での課題を考察するための能力、さらに博物館を有効に活用する能力を育成することを目的とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 博物館教育の理念
我が国の博物館法に規定される博物館には、美術館や動植物園、水族館を含む多種多様な公共教育施設が含まれる。本章では、博物館を通して行われる教育(博物館教育)の理念と特徴、今日における意義について考察した上で、本講座の構成とアプローチ法について概観する。
担当講師: 大髙 幸 (放送大学客員准教授)
第2回 博物館教育の歴史と今日における意義
博物館教育の歴史は、社会の要請に応じた博物館概念の変遷の歴史と呼応する。本章では、近代的な博物館概念の国際的な推移と日本の博物館教育に支配的な概念的枠組みの転換を概観した上で、いくつかの事例を検証し、歴史を学ぶことの難しさとその意義について考察する。
担当講師: 大髙 幸 (放送大学客員准教授)
第3回 博物館展示の教育的意義
博物館教育において、まず最初に検討すべき普遍的な方法は、展示である。本章では、展示の本質から導き出されるその教育的意義について、利用者の側と博物館の側の双方に触れながら考察する。
担当講師: 大髙 幸 (放送大学客員准教授)
第4回 展示と来館者をつなぐ補助教材
展示は資料(生物を含むモノ)を核として、そこに言語や映像という二次資料を介在させた複合的なメディアとして構成される。本章では、メッセージの伝達媒体である二次資料を、モノの鑑賞を軸とする学習を補助する教材としてとりあげ、具体的な事例も紹介しながら考察する。
担当講師: 寺島 洋子 (国立西洋美術館主任研究員)
第5回 ワークショップ:その理念と人文科学系博物館における実践
本章では、博物館におけるプログラムの中で、ワークショップについて、その目的、手法などについて概観する。理解しやすいように、美術館を除く人文科学系博物館の事例を参照して考察を進める。
担当講師: 大髙 幸 (放送大学客員准教授)
第6回 美術館におけるプログラム
本章では、人文科学系博物館のうち、美術館で実施されているプログラムについて、ギャラリー・トーク、ワークショップなどの具体例を紹介しながら考察する。
担当講師: 寺島 洋子 (国立西洋美術館主任研究員)
第7回 自然科学系博物館におけるプログラム
本章では自然科学系博物館の教育プログラムを取り上げる。フィールドに出て活動する自然観察会がその代表的なものである。プログラム参加者がさらに学習し、ネットワークを広げる友の会や同好会についても紹介する。
担当講師: 端山 聡子 (横浜美術館主任学芸員・主任エデュケーター)
第8回 資源の蓄積と公開
博物館の資源には資料(モノ)や作品がまずあげられる。加えて収集保存、調査研究、展示教育などの博物館活動を通じて集積した情報や成果、データベースもある。博物館の資源を蓄積し、教育的に活用すること、さらに資料の整理や調査活動のプロセスが教育プログラムである事例などを紹介する。
担当講師: 端山 聡子 (横浜美術館主任学芸員・主任エデュケーター)
第9回 学校と博物館
博物館にとって学校は、重要な利用者であり、学校にとって博物館は、学校とは異なる学習体験が可能な教育の場である。本章では、学習指導要領を踏まえて、学校と博物館の多様な連携について、具体的な事例を紹介しながら、その意義と互恵的な関係について考察する。
担当講師: 寺島 洋子 (国立西洋美術館主任研究員)
第10回 家族と博物館
家族という社会集団における教育(家族内教育)は、人の生涯に渡って日常的に展開される。家族内教育と、博物館における教育が効果的に連携するとき、そのことは、家族以外の様々な博物館利用者にとっても効果的な教育のモデルとなる。本章では、家族と博物館の効果的な連携を可能にする博物館教育のあり方について検討する。
担当講師: 大髙 幸 (放送大学客員准教授)
第11回 地域と博物館
現代において博物館と地域ないしは地域資源との関わりは大きなテーマである。博物館があることで地域の歴史や文化が掘り起こされ、地域の人々が活躍する場や学習の場が生み出されている。本章では特に地域博物館をひとつの軸として述べる。
担当講師: 端山 聡子 (横浜美術館主任学芸員・主任エデュケーター)
第12回 アクセス可能な博物館教育:その理念と実践
公共教育機関としての博物館は、社会の多様な構成員の中で特定の集団を排除することのないよう、不断の努力をする必要がある。特に、障害のある人々のニーズに対応する博物館教育は、知覚や学習法などの知見を必要とし、このことは、あらゆる人向けの教育にも通ずる。本章では、アクセス可能な博物館教育への先進的な事例とその社会的な文脈、理論的な根拠について考察する。
担当講師: 大髙 幸 (放送大学客員准教授)
第13回 博物館におけるボランティア
本章では利用者と博物館との関わりから、博物館ボランティアを取り上げる。近年多くの博物館でボランティアが活動しているが、その活動内容を具体的な事例を交えて紹介し、さらにその課題についても考察する。
担当講師: 端山 聡子 (横浜美術館主任学芸員・主任エデュケーター)
第14回 教育活動の評価
博物館は、利用者にとってより意味のある活動を実践するために、絶えず自らを省みる必要がある。本章では教育活動の改善を目的に行われる評価をとりあげ、具体的な事例をもとに、その意義と課題について考察する。
担当講師: 寺島 洋子 (国立西洋美術館主任研究員)
第15回 利用者主体の博物館教育:展望と課題
本章では、博物館教育の理念と事例についてこれまで学んできたことを総括し、日本の博物館の特徴および現状の問題点を概観した上で、日本における今後の博物館教育の展望とその実現のための博物館の運営体制の要諦について考察する。最後に、受講者の今後の博物館利用への提言で本講座を締めくくる。
担当講師: 大髙 幸 (放送大学客員准教授) 端山 聡子 (横浜美術館主任学芸員・主任エデュケーター) 寺島 洋子 (国立西洋美術館主任研究員)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2018年度 [第1学期] (土曜)
13時00分〜13時45分
2017年度 [第2学期] (水曜)
7時30分〜8時15分

単位認定試験 試験日・時限:

2018年度 [第1学期]
2018年8月4日 (土曜)
1時限 (9時15分~10時05分)

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第2学期]
2018年1月25日 (木曜)
7時限 (16時45分~17時35分)

開設年度:

2016年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1554883

単位数:

2単位
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