生物界の変遷(’11)

主任講師: 松本 忠夫、二河 成男

生命科学における最も基礎的な概念としての生物の進化とはどのようなことか、そして、生物の進化は遺伝情報の変化でもあるが、それらはいかにして成立したかについて学んでもらう。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 「生物界の変遷」のねらい
地球上に生命体が誕生して約40億年、その間に実に様々な生物が進化し、今日に至っている。
この回ではそれらの様相を概観し、本講義全体のねらいを解説する。また、生物の進化はどのようにして調べられてきたのかの方法、さらに、生物が進化するに至った原動力などを説明する理論を紹介する。さらに、生物界の分類の方法についても考察する。
担当講師: 松本 忠夫 (放送大学客員教授)
第2回 生命の誕生、そのメカニズム
今から約40億年前に、地球上で生命は誕生した。現在の最も単純な細胞であっても非常に複雑である。どのように生命は準備され、誕生したのであろうか。まず生体を構成する物質が無生物的に合成され、地球上に蓄積した。それが集合して、やがて最初の細胞が誕生した。それが誕生するまでの過程を概観する。
担当講師: 山岸 明彦 (東京薬科大学教授)
第3回 生物界の3ドメインの誕生と進化 (※改訂回)
現在の生物の共通祖先が地球上に現れ、その後、真正細菌、古細菌、真核生物という3つのグループに分岐した。それら3つのドメインは独自の進化を遂げて現在に至っている。ここでは、その3つのドメインの進化的な関係を示し、さらには、真正細菌と古細菌について、その進化と多様化そして地球環境との関係について解説する。
担当講師: 二河 成男 (放送大学教授)
第4回 真核生物の誕生と進化 (※改訂回)
真核生物の持つ真核細胞には、原核細胞とは異なり、細胞の中に核やミトコンドリアといった膜に包まれた構造が存在する。ここでは、どのような進化の過程を経て、真核細胞が内部の構造を獲得してきたかを解説することによって、真核生物の誕生と進化の過程を示す。また、いくつかの興味深い真核生物の特徴について概観する。
担当講師: 二河 成男 (放送大学教授)
第5回 動物の誕生と爆発的な進化 (※改訂回)
真核生物の誕生後、水中では多細胞動物が現れて大型化していった。そして約6億年前から数千万年間ほどエディアカラ生物が大繁栄したがやがて絶えてしまい、先カンブリア時代末からカンブリア紀初期には節足動物などの爆発的な多様化がみられた。その間には地球環境に様々な変動があった。本章では、生命進化史のなかで、動物がどのようにして誕生し、なぜ急速に多様化したかについて説明する。
担当講師: 松本 忠夫 (放送大学客員教授)
第6回 植物の上陸と多様化
最初に陸上に進出した生物は何か、現在の陸上生態系を支える生産者である植物はいつどのようにして上陸したのか、祖先は何か、上陸によって地球はどのように変化したのかなどについて解説する。
担当講師: 西田 治文 (中央大学教授)
第7回 魚類の進化と動物の上陸 (※改訂回)
カンブリア紀に動物は爆発的に多様化した。そして、魚類の祖先が出現し、やがて様々な系統へと分化して行った。デボン紀になると、植物が上陸した後を追いかけるように、水中で大きく多様化した動物の一部も上陸した。そして、それらは陸上植物の進化とともに多様化していった。本章では魚類の誕生とその進化、そして脊椎動物はどのようにして陸上に進出したのか、また、上陸するにあたっては、どのような形質の獲得が必要だったのか、そしてどのように多様化していったのかついて解説する。
担当講師: 松本 忠夫 (放送大学客員教授)
第8回 昆虫類の適応放散
昆虫類は現在の地球の陸上においてもっとも種類数が多く、特に熱帯域において種数、現存量ともに大繁栄している。その昆虫類の起源は古生代にさかのぼるが、現生の昆虫類は被子植物の進化と共に適応放散した系統が大勢を占めている。この章では、昆虫類の特徴を見ると共に、その適応放散の様相を解説する。
担当講師: 松本 忠夫 (放送大学客員教授)
第9回 四足動物の適応放散 (※改訂回)
脊椎動物は実に多様な生活型に適応放散した。海洋などの水界においては、祖先的な遊泳型として硬骨魚類が大勢を占めているが、哺乳類も種々の遊泳型のものが進化している。陸上では、歩行型として爬虫類や哺乳類、飛翔型として鳥類が繁栄しているが、哺乳類にも飛翔型のコウモリ類がいるし、鳥類には歩行型のダチョウ類、遊泳型のペンギン類などもいる。この章では脊椎動物の適応放散の様相およびその意味を解説する。
担当講師: 松本 忠夫 (放送大学客員教授)
第10回 分子レベルの進化
分子生物学の進展により、生命現象をDNAやタンパク質といった分子から説明できるようになった。この結果、生命の進化における形や性質の変化や多様化を分子レベルで説明する試みが注目を集めている。この回ではDNAやタンパク質の進化と多様化のしくみについて解説する。
担当講師: 二河 成男 (放送大学教授)
第11回 分子で探る生物の系統関係
約40億年前に地球上に現れた祖先生物が種分化を繰り返してきた結果、多種多様な生物種が進化してきた。この生物進化の歴史は系統樹として表現される。系統樹とは何か、分子データから系統樹をどのように推定するかについて説明する。
担当講師: 二河 成男 (放送大学教授)
第12回 ゲノムの進化
多数の生物種においてそのゲノム多数の生物種においてそのゲノム情報が解読されたことにより、生物進化に伴いゲノム自身も大きく変化してきたことが明らかになってきた。様々なゲノム進化の様式について説明する。
担当講師: 二河 成男 (放送大学准教授)
第13回 発生と進化(植物)
生物の多様な形はどのように進化したのだろうか。形は多くの遺伝子によって制御される発生過程の結果できあがる。従って、発生過程に関わる遺伝子の進化が生物の多様な形を生み出す原因である。植物の生殖器官である「花」の進化を題材に、生物の形の多様性がどんな遺伝子の変化によって引き起こされるのかを探求する。
担当講師: 長谷部 光泰 (基礎生物学研究所教授)
第14回 発生と進化(動物)
動物が植物と異なる点は,なんと言っても「行動」を行えることであろう。その行動を可能にするためには,筋肉や神経などを用いて機能的な運動を可能とするためのボディプランの構築が必須である.そのような精巧なボディプランがどのようなメカニズムの上に成り立ち,そしてそれがいかにして進化してきたかについて概説する。
担当講師: 三浦 徹 (北海道大学大学院准教授)
第15回 生物界の変遷と人類
人類は約5百万年前に誕生し、つい数万年前から地球上に大きく拡散した。そして、現在では地球上において極めて大きな影響力を持つに至った。類人猿の祖先から人類が誕生した道筋、そして他の生物に与える影響の大きさを様々な側面から説明する。
担当講師: 松本 忠夫 (放送大学客員教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2016年度 [第2学期] (木曜)
20時45分〜21時30分

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月26日 (木曜)
6時限 (15時35分~16時25分)

開設年度:

2011年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1562410

単位数:

2単位
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