コンピュータと人間の接点(’13)

主任講師: 黒須 正明、暦本 純一

人間とコンピュータとの関係がどうあるべきかについて学ぶことにより、技術をどのように活かすべきかを考え、それを具体的なインタフェースとして設計する考え方を身につけます。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 概念:インタフェースとは
<目標&ポイント> インタフェースというのは、異質なものが接する場のことで、ヒューマンインタフェースという用語は、人間と機械、人間とコンピュータのような異質なものが接する場を意味する言葉として使われている。そうしたインタフェースの構造をモデルによって表現することもある。この回では、それらを概観し、さらに本コースの全体の説明を行う。

担当講師: 黒須 正明 (放送大学教授) 暦本 純一 (東京大学教授)
第2回 人間1:身体・生理的特性
<目標&ポイント> ヒューマンインタフェースを適切なものにするためには、人間の特性を知っておく必要がある。ここでは、それらの特性のうち、主に動作や行動に関連する身体特性や生理的特性、感覚的特性などを研究してきた人間工学の成果を学ぶ。

担当講師: 黒須 正明 (放送大学教授)
第3回 人間2:認知的特性
<目標&ポイント> ヒューマンインタフェースを適切なものにするためには、人間の特性を知っておく必要がある。前回は身体・生理的特性に関して人間工学の成果を説明したが、今回は感覚・知覚・認知に関する認知心理学の成果について学ぶ。
担当講師: 黒須 正明 (放送大学教授)
第4回 ものづくり1:インタフェースデザイン
<目標&ポイント> インタフェースを設計するために欠かすことができないのは、デザインのアプローチである。それは単に外観形状をつくるものではなく、モノやコトのコンセプトをデザインすることである。そうしたデザインアプローチの特徴や多様なアプローチについて学ぶ。
担当講師: 黒須 正明 (放送大学教授)
第5回 ものづくり2:ユーザビリティとUX
<目標&ポイント> 人々が利用するものは、ユーザビリティつまり利用品質が高く使いやすいものでなければならないが、そうした品質の水準を向上させるだけでなく、結果的にユーザに満足を与えるものでなければならない。そうした考え方をユーザエクスペリエンス(UX)の立場から学ぶ。
担当講師: 黒須 正明 (放送大学教授)
第6回 ものづくり3:人間中心設計
<目標&ポイント> 人間に適したインタフェースを設計するためには、人間中心設計という考え方にもとづき、ヒトから情報を得て、理解を深めながら作業を進めてゆく必要がある。その考え方はPlan Do Check ActというPDCAサイクルと共通したもので、そうしたものづくりプロセスの基本を学ぶ。
担当講師: 黒須 正明 (放送大学教授)
第7回 ものづくり4: 設計プロセス
<目標&ポイント> ここでは第6回で説明した設計プロセスを具体的に推進するための手法について説明する。具体的にはISO9241-210で提示された、利用状況の理解と明確化、ユーザの要求事項の明確化、デザインによる解決案の作成、評価という四つの段階における具体的な活動の進め方を学ぶ。なお、これは前回学んだISO/TR16982(表6-1)とも関係している。
担当講師: 黒須 正明 (放送大学教授)
第8回 ものづくり5:人工物ライフサイクル
<目標&ポイント> 人工物のヒューマンインタフェースは設計したら終わりではない。デザインされたものが実際に使われる最中が重要であり、最後は環境や資源枯渇に配慮して廃棄されなければならない。そうした長期間における人工物のあり方や設計開発のあり方について、ライフサイクルマネジメントの考え方を基軸にして、人工物発達学の考え方も取り入れながら学ぶ。
担当講師: 黒須 正明 (放送大学教授)
第9回 技術1:コンピュータとのインタラクション
<目標&ポイント> この章からは、人間とコンピュータとのインタラクションを構成する技術について学んで行く。この章ではまずコンピュータと人間の接点の歴史を振り返り、現在のようなコンピュータがどうやって成立していくのかを理解する。
担当講師: 暦本 純一 (東京大学教授)
第10回 技術2:入力
<目標&ポイント> インタフェース技術の基本要素は、人間の意図をコンピュータに伝えるための入力技術と、コンピュータが情報を人間に伝えるための出力技術である。その組み合わせによってインタフェースは成立するが、人間とコンピュータそれぞれに得手不得手がある。どんな入出力の組み合わせによって目的を達成するかがインタフェースデザインの要といえる。
担当講師: 暦本 純一 (東京大学教授)
第11回 技術3:コミュニケーション
<目標&ポイント> 人間の社会的側面を支援するコミュニケーション技術は、ヒューマンインタフェースのなかでも重要なものである。コンピュータやネットワークによって、空間的にはなれた人どうしでコミュニケーションをはかったり共同作業を行ったりすることができるようになっている。また、ロボットを介した遠隔地とのコミュニケーションなど、さまざまな形態のコミュニケーションが登場している。この章では、コミュニケーションのユーザインタフェースについて学んで行くことにする。
担当講師: 暦本 純一 (東京大学教授)
第12回 技術4:新しいインタフェースⅠ:仮想現実感(VR)と拡張現実感(AR)
<目標&ポイント> われわれは現実世界の中で生活しているが、同時にインターネットや情報機器が作り出す情報世界の中で活動を行っているとも言える。コンピュータの中にあたかも現実のような環境を作り出す技術が仮想現実感(ヴァーチャルリアリティ)であり、現実世界にコンピュータの情報を付与してさらに拡張しようとするのが拡張現実感(オーグメンティッド・リアリティ)である。この章では、二つの現実感に関するインタフェースとその応用について学んで行くことにする。
担当講師: 暦本 純一 (東京大学教授)
第13回 技術5:新しいインタフェースⅡ:情報に対するUI
<目標&ポイント> われわれの生活や社会は、膨大なデジタル情報に取り囲まれている。この膨大な情報をわかりやすく利用者に提示する情報視覚化技術など、情報に対するインタフェースをこの章では学んで行く。また、人間がものを記憶し思い出す行為をインタフェースによって強化しようという記憶強化型のインタフェースについてもいくつかの事例を通じてその可能性を考えて行くことにする。

担当講師: 暦本 純一 (東京大学教授)
第14回 技術6:新しいインタフェースⅢ:環境
<目標&ポイント> 従来のユーザインタフェースは単一の装置と人間の間の問題として考えられることが多かった。しかし、今後の世界では、我々の生活環境全体をインタフェースとして考えることが必要になる。この章では、このような、われわれを取り囲む現実世界全体とコンピュータが渾然一体となって機能する、ユビキタスコンピューティングの世界におけるインタフェースについて学んで行く。
担当講師: 暦本 純一 (東京大学教授)
第15回 まとめと今後の展望
<目標&ポイント> この章では、いままでの講義で学んで来たことをふりかえり、これからの「コンピュータと人間の接点」がどのように発展するかについて考えてみることにする。従来、人間がコンピュータを使う際のユーザビリティ向上として進展してきたユーザインタフェースだが、コンピュータと人間の関わりはそれにとどまらず、さまざまな広がりを持つようになってきている。コンピュータを使うことが目的なだけでなく、社会や実世界の構成基盤としてのコンピュータと人間との接点が重要になる。また、人間の能力を向上・補完するためのコンピュータや、健康促進のためのインタフェースなどの可能性が生まれている。この章では、コンピュータと人間の関わりと産業の進展を俯瞰し、コンピュータと人間の接点は、産業の発展段階を逆にたどりながら、人間や社会のより基盤的レベルにまで浸透していくことをみていく。そして、今後の発展が期待される新しい分野についていくつか紹介していくことにする。
担当講師: 暦本 純一 (東京大学教授) 黒須 正明 (放送大学教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2016年度 [第2学期] (金曜)
9時45分〜10時30分

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月24日 (火曜)
6時限 (15時35分~16時25分)

開設年度:

2013年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1570021

単位数:

2単位
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