企業・消費者・政府と法(’11)

主任講師: 來生 新、山本 裕子

団塊の世代に属し、現役を引退しつつある夫婦が、日常の消費生活で経験するさまざまな出来事を具体の素材とし、聴講生に消費生活をめぐる法知識を身につけてもらうことが第一の目標である。第二の目標は、この講義を通じて、法律あるいは法的なものの見方・考え方について理解を深めてもらうことである。この講義の最後の目標は、21世紀の中葉に向けて、企業と消費者と政府のあるべき関係について考察することである。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 谷原潤太郎さんの朝
谷原潤太郎さんが朝5時に起きて10時に職場に出かけるまでに、何をどのよう消費しているのか、それらの日常の消費生活を法的なメガネをかけてみると、どのような世界が見えるのかを示す。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長) 山本 裕子 (大東文化大学教授)
第2回 朝の法律学 : さまざまな現象を法の目で見る枠組み
事実の世界を法律のメガネを通してみるために必要な、基本的な概念がどのようなものかについて解説する。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長) 山本 裕子 (大東文化大学教授)
第3回 企業を法の目で見る
組織に法的な人格を与えることがなぜ行われたのか、その効果がどのようなものであるのか、歴史的な背景を踏まえて企業(法人)を法的に理解し、企業と国家の関係についての基本認識を得る。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長) 山本 裕子 (大東文化大学教授)
第4回 消費者を法の目で見る
なぜ法が「人」と区別して「消費者」という範疇を設けるのか。現代の売り手の多くを占める企業と消費者のどのような違いが、人と人の取引を律する民法の原理の修正を求めるのか、そしてその内容がどのようなものかの基本的認識を得る。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長) 山本 裕子 (大東文化大学教授)
第5回 市場と政府を法の目で見る
今日の社会における政府の役割を歴史的視点で整理し、法律学的に政府とはどのように規定されるのか、その経済的な役割が何で、企業や消費者とどうかかわるかを見る。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長)
第6回 谷原浩子さんの昼と夜
谷原潤太郎さんの奥さんの浩子さんが、主婦として日常的に経験するさまざまな消費にかかわる事象の中から、訪問販売、催眠商法への法的対応、スーパーや百貨店の店舗規制、食品衛生法の規制などに着目し、以後の各章の具体の議論を導入する。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長)
第7回 昼の法律学 : 市場への政府の介入と消費者(1) -政府の強い介入のある市場
政府の直営事業、公益事業規制と呼ばれた分野での法制度はこの20年間で最も激しく変化した分野である。なぜ政府とこのような産業が深くかかわるのか、歴史的視点で分析し、消費者とのかかわりで、今後のあり方について論ずるための基本的な認識を示す。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長)
第8回 市場への政府の介入と消費者(2) -身体的安全と消費者
食品衛生、薬、医薬部外品、化粧品の法的な違い、なぜ薬に強い規制がかかるのか、薬屋と病院の法的規制と競争の実態等を検討し、消費者の生命・健康に直結する商品、サービスに対する法の現状、医療に関する社会保障の充実とコスト負担のあり方等を分析する。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長)
第9回 市場への政府の介入と消費者(3) -経済的安全と消費者
銀行や保険に対する政府の介入、金融機関の競争と消費者の保護、セーフティネットなどについて論ずる。
担当講師: 山本 裕子 (大東文化大学教授)
第10回 市場への政府の介入と消費者(4) -小売業と消費者
スーパーや百貨店の大規模な商業施設での営業と、魚屋や飲食店といったいわゆる警察許可の対象となるような営業とを対照させて、競争と競争者の保護、その展開の歴史的把握を通じて、規制緩和や消費者保護のあるべき姿を考える。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長)
第11回 市場への政府の介入と消費者(5) -悪質商法規制と消費者
訪問販売、ねずみ講、キャッチセール、催眠商法といった各種の悪徳商法の歴史、それに対する規制の展開の歴史を振り返り、現行法の問題点、消費者保護のあるべき姿、消費者教育の重要性を考える。
担当講師: 山本 裕子 (大東文化大学教授)
第12回 夜の法律学 -独禁法・競争法と消費者(1)
独占禁止法の概要と競争による消費者利益の確保の問題を論ずる。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長) 山本 裕子 (大東文化大学教授)
第13回 独禁法・競争法と消費者(2)
独占禁止法と消費者にかかわる審決・判例の代表的なものを紹介して、法の運用の現実を理解する。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長) 山本 裕子 (大東文化大学教授)
第14回 企業対企業・消費者
企業から見た競争と消費者対応の問題を、独禁法や不正競争防止法、知的財産権の保護、競争の国際化に伴う消費者対応の問題といった観点から分析する。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長) 山本 裕子 (大東文化大学教授)
第15回 企業・消費者・政府と明日の日本
前章の議論を受けて、現代のわが国における企業、消費者、政府のそれぞれが抱える課題を明らかにし、21世紀の中葉に向けてその解決の方向がいかなるものであり、政府と企業と消費者が今後どのような関係を形成すべきかを論ずる。
担当講師: 來生 新 (放送大学副学長) 山本 裕子 (大東文化大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2016年度 [第2学期] (月曜)
14時30分〜15時15分

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月26日 (木曜)
7時限 (16時45分~17時35分)

開設年度:

2011年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1639056

単位数:

2単位
このページの先頭へ