日本経済史(’12)

主任講師: 宮本 又郎

全15回の講義を通じて、江戸初期以降今日までの約400年において、日本の経済がどのような足跡を辿ってきたのか、どのような節目があったのか、そして、今日我々はどのような到達点に立っているのかについて、理解できるようになることを目標とします。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 日本の経済発展の長期的概観 -世界との比較- ※改訂回
まず最初に、世界経済の歩みのなかでの日本経済の位置を明らかにすることを目的として、西暦1年~2001年における世界各国の人口、実質GDP(国内総生産)、1人当たりGDPの動きを観察します。次いで、有史以来の日本の人口動向とその地域分布を明らかにし、最後に19世紀末以降現代にいたる日本の近代経済成長の過程を概観します。
担当講師: 宮本 又郎 (大阪大学名誉教授)
第2回 江戸時代の経済と社会
歴史学上「近世」と呼ばれる江戸時代が、古代・中世と比べてどのような歴史的特質をもっていたかを解説します。次に、人口、耕地面積、石高、物価などの動きから、江戸時代の経済発展の過程を観察し、江戸時代は大きく3つの局面に分けられることを明らかにします。また、この経済発展の過程で、農村や都市でどのような変化が生じたのかを検討することにしましょう。
担当講師: 宮本 又郎 (大阪大学名誉教授)
第3回 幕末開港・明治維新から近代経済成長へ ※改訂回
ペリー来航を契機に日本は開国し、開放経済体制へ移行しました。開港が日本経済にどのような影響を与えることになったのかを検討し、ついで明治維新期の諸変革について解説します。その後第一次世界大戦までの経済成長の要因、貿易の役割などについて論じます。
担当講師: 宮本 又郎 (大阪大学名誉教授)
第4回 近代化の進展と伝統的要素
江戸時代以来の伝統的要素が近現代の日本経済にいかに継承され、変容していったのかを考察します。それは衣食住などの個人消費や、企業経営のあり方などに大きな影響をもたらし、日本の経済発展に個性を加えました。
担当講師: 阿部 武司 (国士舘大学教授、大阪大学名誉教授)
第5回 産業革命
1880年代後半に始まる「企業勃興」以降、日本経済は資本主義的な企業が主導する経済発展を始めます。躍動的な資本主義経済を支えたのは資本市場、金融市場、労働市場といった市場制度と、効率的な生産組織でした。それらの形成と相互関係を検討します。
担当講師: 中林 真幸 (東京大学社会科学研究所教授)
第6回 戦間期における長期不況とその克服
第一次大戦期から戦間期の日本の経済発展をマクロ的側面から解明します。大戦中・後のバブル、その崩壊と長期不況、そこからの回復という景気動向、それと深く関わる政府の経済政策、長期不況下で顕在化した二重構造などが主なトピックです。
担当講師: 阿部 武司 (国士舘大学教授、大阪大学名誉教授)
第7回 戦間期の産業と企業
第一次大戦期から戦間期のミクロ経済の動向を考察します。まずこの時代の重化学工業化の状況を解説し、次いで大企業体制とはどのようものだったのか、財閥はどのような行動をとったのかを検討し、最後に電鉄・デパート・新消費財などの都市型ビジネスの台頭について論じます。
担当講師: 宮本 又郎 (大阪大学名誉教授)
第8回 経済発展の担い手 -企業組織と企業家
まず会社制度、とくに株式会社制度が江戸時代から明治時代において、どのようにして生まれ、展開したかを明らかにします。次いで、明治期の株式会社の特質、企業統治のあり方を検討し、最後に、財閥と株式制度との関係について論じます。
担当講師: 宮本 又郎 (大阪大学名誉教授)
第9回 戦前日本の技術発展
明治期から昭和戦前期にいたる技術と労働のあり方について、技術導入と自主開発の関係、技術教育の展開、技術者の技能形成、間接的管理から直接的管理への移行、労働運動の展開と協調的労使関係の形成などを中心に検討します。
担当講師: 沢井 実 (南山大学教授)
第10回 戦時統制経済と戦後改革
日中戦争期から高度成長前夜までの経済統制の時代=「動員」と「復員」および市場経済への復帰の時代を対象にして、日本経済と日本企業はいかに変貌したのか、その際にアメリカ主導で遂行された戦後改革がどのような影響を与えたのかを考察します。
担当講師: 沢井 実 (南山大学教授)
第11回 高度経済成長
1950年代なかごろから70年代初頭にかけて、日本は世界に類例をみない高度経済成長を達成しました。本章では、まず高度成長の過程とその間におきた景気循環を年代記的に振り返ります。ついで、高度経済成長の要因を需要サイドと供給サイドの両面から検討します。最後に、高度成長の帰結について考察することにしましょう。
担当講師: 宮本 又郎 (大阪大学名誉教授)
第12回 技術革新と労働の変化
国公立試験研究機関、大学、民間企業によって構成されるナショナル・イノベーション・システムの変化、科学技術政策の展開と通産省・文部省・科学技術庁の役割、技術導入から自主開発への動き、戦後労働運動の変遷、技術革新と労働過程の変化などについて論じます。
担当講師: 沢井 実 (南山大学教授)
第13回 世界経済の統合と日本経済 ※改訂回
1970年代以降、国際市場の統合が進むなか、製造業大企業は持続的な技術進歩によって輸出を拡大し、安定成長を牽引しました。1980年代までの成長を支えた企業統治と労働組織の構造と、1990-2000年代におけるその変化を分析するとともに、2010年代における展望を示します。
担当講師: 中林 真幸 (東京大学社会科学研究所教授)
第14回 日本企業の成熟と金融制度改革 ※改訂回
1960年代、日本がまだ発展途上国であったときには、政府が計画的に資金を割り当てる産業政策は一定の役割を果たしました。しかし、1970年代以降、製造業大企業が著しく発展すると、金融制度もそれに合わせて自由化することが求められました。1980-1990年代における金融制度改革と、それが2000年代以降の日本経済に及ぼしている影響を分析します。
担当講師: 中林 真幸 (東京大学社会科学研究所教授)
第15回 日本経済のゆくえ ※改訂回
はじめに、21世紀に入ってからの日本経済の短期的な変動を振り返ります。次いで、エネルギー、地球環境、高齢社会など現在の日本経済が抱える課題について整理します。そして最後に、50年後の日本経済に思いを馳せ、ケインズが「わが孫たちの経済的可能性」を語ったように、未来へ向けての日本経済史を想像してみましょう。
担当講師: 林 敏彦 (大阪大学名誉教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (金曜)
7時30分〜8時15分
2016年度 [第2学期] (水曜)
14時30分〜15時15分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月25日 (火曜)
6時限 (15時35分~16時25分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月28日 (土曜)
6時限 (15時35分~16時25分)

開設年度:

2012年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1639129

単位数:

2単位
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