都市社会の社会学(’12)

主任講師: 森岡 淸志

この科目では、都市社会の中で主体的に生きるための手がかりを受講生が得るために、都市社会の歴史的変動過程を捉え、それに基づいて現代的都市問題にアプローチすることのできる知識を提供し、問題を検討する能力が育成されることを目標とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 都市・都市化・都市的生活様式
科目全体の導入回として、都市という居住地の特質、都市化の諸過程、都市的生活様式に関する理論など、都市社会学の基本的概念について説明する。また、都市化に伴う社会変動という視点が、この科目の中で一貫して重要であることも説明する。
担当講師: 森岡 淸志 (放送大学教授)
第2回 都市化の歴史的展開
都市化の歴史的な展開について,その概略を整理して,提示する.主に,欧米における近代以降の都市化の諸段階とそれぞれの時期の特徴を,資本主義の諸段階やグローバル化の状況などとの関連で,一連の歴史過程としてモデル的に整理する。
担当講師: 玉野 和志 (首都大学東京教授)
第3回 日本都市の歴史的展開
日本における都市化の歴史的な展開について,欧米を中心に整理したモデルとの比較で,どのような具体的な時期の違いや特殊性が見られるかについて,全般的な解説を行う。
担当講師: 玉野 和志 (首都大学東京教授)
第4回 日本都市の地域形成
日本における都市化の歴史的な展開を前提として,それぞれの時期に都市の地域集団や社会構造が具体的にどのような変遷を経て,どのような地域社会を形成してきたかについて,解説する。
担当講師: 玉野 和志 (首都大学東京教授)
第5回 社会調査としての地図づくり
 オフィスビルや工場・倉庫,商店街,住宅地など,空間構造として具現化した都市の社会構造を捉えるための手法として,社会地図が用いられてきた。日常の生活世界を「地図」という表現手段で表すために,どのような工夫がなされてきたかを学び,社会地図を用いて都市社会全体を俯瞰する視点を得る。
担当講師: 浅川 達人 (明治学院大学教授)
第6回 大都市の社会・空間構造の変化:郊外化
 東京大都市圏には,戦後一貫して大量の人々が流入している。就学・就業のチャンスを求めて集まった大量の人々は,ひとまず,そのチャンスが集中している都心近くに居住する。しかしながら,結婚し,子供が生まれるようになると,より広い住空間を求めて,郊外へと移住することが多い。郊外化という社会現象を,都市の発展の時間と家族の時間という2つの時間軸によって考察する。
担当講師: 浅川 達人 (明治学院大学教授)
第7回 大都市の社会・空間構造の変化:再都市化
 東京都の社会動態を見ると,1960年代後半から1990年代前半までは,ほぼ一貫して,転出数が転入数を上回っていた。しかしながら,それ以降転出数が転入数を下回るようになった。これが,再都市化という社会現象である。再都市化という社会現象を,グローバル化,IT化などの,日本社会全体が経験した大きな社会変化とともに考察する。
担当講師: 浅川 達人 (明治学院大学教授)
第8回 近代の都市化と工業地域の形成 -「月島」の出現
東京都中央区月島を事例に、近代東京において工業地域や労働者集住地区が形成された過程を概説する。近代都市の空間構造の形成と、社会構造が密接に関連していることを理解してもらうことをめざす。
担当講師: 武田 尚子 (武蔵大学教授)
第9回 住商工地域の生活世界と文化的資源 -「もんじゃ」の進化
都心部の住商工混在地区としてローカル・アイデンティティを維持してきた月島の、ローカルな食文化のシンボルの1つ「もんじゃ」に焦点をあて、高度成長期後に、アイデンティティの変化に直面せざるを得なくなった状況を概説する。
担当講師: 武田 尚子 (武蔵大学教授)
第10回 都市再開発とローカル・アイデンティティの変容 -「もんじゃの街」
東京ウォーターフロントの再開発にともなって、湾岸エリアの都市交通網の再整備、もんじゃ店経営者に特化した同業者組合の結成、メディア・広報戦略の的確な利用が、月島で新たなローカル・アイデンティを生み出していった過程を概説する。
担当講師: 武田 尚子 (武蔵大学教授)
第11回 都市化とパーソナル・ネットワーク
初期シカゴ学派が提起した「都市化に伴う第一次的関係の衰退」という仮説をめぐり、どのような議論が展開されてきたのか、また第一次的関係に替えて、パーソナル・ネットワークという言葉がどのように使われてきたのか、これらの諸点について分かりやすく説明する。
担当講師: 森岡 淸志 (放送大学教授)
第12回 都市社会の階層化
近代都市の形成過程は、人びとが様々な社会的地位に組み込まれ、移動していく過程でもあった。それは国内はもとよりグローバルな社会の動きとも連動して生じてきた。こうした過程によって都市には階層・階級構造が形成される。それを都市社会学はどのように描きだしたのか。主に日本での事例を交えて概説する。
担当講師: 稲月 正 (北九州市立大学教授)
第13回 都市社会の貧困と社会的排除
急速な産業化・都市化は、様々な都市問題を生み出した。その一つが貧困と社会的排除の問題である。それらは90年代後半の野宿者の顕在化を契機として大きくクローズアップされている。社会的排除と都市政策の展開について、北九州市での「ホームレス」の調査と支援活動を事例として考える。
担当講師: 稲月 正 (北九州市立大学教授) ゲスト : 奥田 知志(NPO法人北九州ホームレス支援機構理事長)
第14回 都市社会のエスニック関係
都市は、多様なエスニシティを持つ人が出会う場所である。その一方でエスニシティの違いは、階層的地位とも絡み合いながら、都市内部での紛争や対立も生み出してきた。そうした中で多文化共生はいかにして可能か。事例をもとに考える。
担当講師: 稲月 正 (北九州市立大学教授)
第15回 コミュニティ形成と新しい都市的生活様式
コミュニティ形成とは、地域社会ごとに共同の生活問題を処理するシステムを改革し、最適な処理システムを構築してゆく営みであること、そのことが専門処理への高度依存から脱却し新しい都市的生活様式を形成する営みでもあることを説明する。
担当講師: 森岡 淸志 (放送大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (土曜)
0時45分〜1時30分
2016年度 [第2学期] (水曜)
6時45分〜7時30分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月27日 (木曜)
5時限 (14時25分~15時15分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月25日 (水曜)
3時限 (11時35分~12時25分)

開設年度:

2012年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1639145

単位数:

2単位
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