ロシアの政治と外交(’15)

主任講師: 横手 慎二

日本におけるロシアのイメージは、ソ連時代の影響でその独自性ばかりが強調されてきた。そこで本講義では、新しいロシアの政治が了解可能となるよう、政治的アクター(大統領、政党、マスメディアなど)を中心に議論を進める。他国の政治的アクターとの比較を通じて、ロシアの政治の現状をより明瞭に捉えることが、この講義の目標である。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 基本的社会経済状況
1980年代半ば以降にロシアに生じた社会変動を概観する。ここでは変動が始まる以前の政治と社会の特徴を述べ、そこから何がどのように変化したのか考察する。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第2回 1993年の憲法体制
ロシアではソ連末期から、新しい憲法の作成が進んだが、1993年末になって、ようやく新憲法を採択した。ここではその特徴を述べ、憲法体制に即してロシア政治の基本的構造を明らかにする。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第3回 大統領・大統領府と政府
現在の大統領とソ連時代の共産党書記長との相違点、また大統領と首相の関係を中心に、エリツィンとプーチンの活動内容を説明する。
担当講師: 大串 敦 (慶應義塾大学准教授)
第4回 議会・選挙
国家会議を中心に議会の構成の変化、大統領・政府などとの関係を概観する。ここで注目するのは、予算案の採択過程を中心とした立法過程である。
担当講師: 大串 敦 (慶應義塾大学准教授)
第5回 市民と政治の間 -政党
政党と多党制システムの出現を出発点に、プーチン大統領の登場とともに一党優位システムが誕生してくる過程を取り挙げる。ここでは政権与党、統一ロシアとかつてのソ連共産党との相違点を考える。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第6回 マスメディアと政治
社会主義体制の瓦解以降、マスメディアを取り巻く環境に生じた変化を考察し、その中でのテレビと新聞の活動、さらにはインターネットやラジオなどの現状を説明する。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第7回 ロシアの中央と地方の関係
連邦制の変化を、中央集権化と制度改革の二面に注目して概観する。特にプーチン期の改革については、できるかぎり連邦構成主体の首長の対応を取り挙げ、そのダイナミズムを示す。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授) 中馬 瑞貴 (ロシアNIS貿易会研究員)
第8回 ロシアの中央と民族地域
連邦構成主体の中の民族地域(非ロシア人地域)と連邦中央の関係を取り挙げる。特に注目するのは、チェチェン、ダゲスタン、タタルスタン、サハの各共和国の変化である。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授) 中馬 瑞貴 (ロシアNIS貿易会研究員)
第9回 政治と官僚
ソ連時代の党官僚・国家官僚からロシアの官僚への変化と、1990年代以降に進められた行政改革、さらには官僚の汚職の問題に対するメドヴェージェフ政権の対応を扱う。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第10回 市民の政治活動
ソ連時代の市民の低調な政治活動、1980年代末から90年代初頭までの市民運動の広がり、さらには1990年代半ばからの比較的地味な社会活動の実態を問題にする。基本的な構図は、政治権力と活動的な市民との関係である。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第11回 ロシアの対外政策(1) 対米・対欧州関係
ロシアの欧米諸国に対する政策の変化を歴史的に概観し、同時に1991年以降のロシアの対外政策を支えたスタッフの変化を問題にする。ここでは大西洋主義からユーラシア主義への緩やかな変化を取り挙げる。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第12回 ロシアの対外政策(2) アジア諸国との関係
帝政期以降のロシアのアジア諸国に対する対外政策を概観する。特に注目するのは、ロシアの中東地域に対する政策とその南アジア・東アジアに対する政策が1990年代以降、どのように変化したのかという問題である。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第13回 ロシアと旧ソ連地域
ソ連から独立した諸国に対するロシアの対外政策は、ソ連時代から続く関係の処理の問題に直面して、一般的な対外政策とは異なる展開を遂げた。ここではロシアの再結集の動きと、それに対抗する諸国、さらには旧ソ連地域に影響を及ぼしつつある諸外国の三つ巴の関係を問題にする。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第14回 ロシアの対外経済関係
ソ連時代から現在のロシアに至るまでの対外経済関係の変化を扱う。主たる問題はエネルギー資源の価格の変動が及ぼした影響だが、それ以外にも、ロシアの貿易相手国の変化など、政治や対外政策に関わる問題を検討する。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)
第15回 変動後の社会と政治文化
ロシアの成立以降、頻繁に行われるようになった世論調査を基に、ロシア国民の政治意識と政治文化を検討する。政治制度への評価、1990年代初頭の改革に対する認識の変化、市民の経済生活への国家の関与に対する評価、そしてロシアの国際的地位に対する意識など、前章までに取り挙げたトピックスに関わる問題を扱う。
担当講師: 横手 慎二 (慶應義塾大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (木曜)
7時30分〜8時15分
2016年度 [第2学期] (金曜)
20時00分〜20時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月23日 (日曜)
3時限 (11時35分~12時25分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月22日 (日曜)
1時限 (9時15分~10時05分)

開設年度:

2015年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1639382

単位数:

2単位
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