刑事法(’16)

主任講師: 白取 祐司

犯罪と刑罰に関する法と政策のトータルな把握を目指す。同時に、犯罪への法規制及び刑事司法の在り方について、多角的な視座から考察できる考え方を身につける。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 刑罰の目的とは?
本講義の最初に、刑事法の中核を占める刑罰を取りあげ、なぜ人を罰するのか、罰することが許されるのかについて検討を加える。刑罰は、サンクション(制裁)の一種だが、その他のサンクションとの違いについても明らかにする。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第2回 犯罪と罪刑法定主義
刑法の目的は何か、そして刑法がある行為を「犯罪」として規定するのは何のためかを考える。さらに、犯罪と刑罰は法律によって明確に定められなければならないとされているが、それはなぜなのか、どのように定めるべきかを検討する。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第3回 事実的因果関係と法律的因果関係
犯罪行為と結果の間の因果関係について考察する。犯罪の結果を行為者に帰責できるのはどのような場合か、どの範囲で帰責できるのかについて、具体的な事例を通じて検討する。また、因果関係の立証の負担を軽減する立法例を紹介する。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第4回 正当防衛の限界
正当防衛は、一般にもよく知られた違法性阻却事由だが、その成立の限界について、最近の議論を踏まえ個々の要件ごとに検討を加える。また、近時の論点として、いわゆる量的過剰と過剰防衛の成否についても検討する。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第5回 故意と錯誤
犯罪が成立するために必要とされる故意について、その内容に何を盛り込むかで争いがあるほか、故意と現実の結果が食い違う場合の擬律(錯誤論)という難しい問題もある。故意とは何か、がここでのテーマである。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第6回 共犯 -犯罪の共同実現
2人以上で犯罪を実行した場合を共犯という。判例は、共謀しただけの者についても共謀共同正犯を認めるが、刑法の共犯規定を拡げるものではないかと批判も強い。共犯成立の限界について、理論的に考察してみよう。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第7回 詐欺罪の今日的諸問題
詐欺罪は時代を反映して変化する。無銭飲食やキセル乗車の時代を経て、今日ではクレジットカード不正使用、コンピュータ詐欺、振り込め詐欺などが注目される。それらの理論的課題を考究し詐欺罪成立の限界を探る。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第8回 放火と公共の危険
公共危険犯として放火罪は重い刑が科される。今日、現代の不燃性建物に放火罪はどう適用されるか、公共の危険の発生が予見できなかった場合にも重罰を科していいかなど課題も多い。これらについて妥当な法解釈を考察する。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第9回 犯罪捜査の開始
この回から犯罪が捜査、公判を経て認定されるまでの手続を学ぶ。今回は、警察の職務質問などをきっかけとして犯罪の嫌疑が生じ、捜査が始まる。現行犯逮捕の場合を含め、捜査開始時における諸問題を取りあげて概説する。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第10回 犯罪被害者の地位
被害者の法的地位の向上は、近年の刑事司法の重要課題である。刑事裁判における被害者の保護と参加が立法で認められたが、これで十分か。ほかに被害者のための方策はないのか、刑事政策的側面からも考究する。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第11回 強制捜査の許される条件
捜査機関は、法律に定めがあり、裁判官が発する令状があれば捜索・差押えを行うことができる。また、逮捕時には例外的に無令状で捜索・差押えができる。これらの強制処分の要件と生じる問題点について検討を加える。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第12回 被疑者と防御権
捜査段階の被疑者は、たんに捜査の対象ではなく、自ら防御の主体でなければならない。そのために法は被疑者に黙秘権、弁護人依頼権などを認めているが、それらは十分に機能しているか、理論と実務の課題について、検証する。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第13回 起訴・不起訴の決定
刑事裁判は、検察官が起訴しなければ始まらない。起訴するか否かはその裁量に任されているが、適正に訴追権が行使されるためにどのような制度的手当てがなされているかについて、被害者の観点も顧慮しながら検討する。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第14回 違法に収集された証拠
証拠としてそれなりの証明力があるのに法廷に出せない場合が2つある。第1に、前科など関連性がないとされる場合、第2に、捜査官が違法に収集した物証などであり、それぞれの理由と要件につき検討する。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)
第15回 伝聞法則と例外
刑事裁判では、証人が法廷で供述し反対尋問を受けなければならない。捜査の過程でつくられた供述調書は、原則として証拠にできない(伝聞法則)。それはなぜか、またどのような場合に例外が認められるのかを明らかにする。
担当講師: 白取 祐司 (神奈川大学大学院教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2018年度 [第1学期] (火曜)
22時15分〜23時00分
2017年度 [第2学期] (木曜)
8時15分〜9時00分

単位認定試験 試験日・時限:

2018年度 [第1学期]
2018年7月31日 (火曜)
2時限 (10時25分~11時15分)

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第2学期]
2018年1月28日 (日曜)
7時限 (16時45分~17時35分)

開設年度:

2016年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1639471

単位数:

2単位
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