日本政治思想史(’17)

主任講師: 原 武史

1)日本の政治思想史の特徴を総論で把握する。
2)各論で近世から現代にかけての政治思想の流れを理解する。
3)個々の思想家だけにとらわれない政治思想をつかむことで、日本政治に対する理解を深める。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 総論1・日本政治思想史とは何か
日本政治思想史という学問が西洋政治思想史をモデルとして丸山真男により事実上始められたことに触れるとともに、西洋とも中国や朝鮮のような他の東洋とも異なる日本の政治思想の特徴につき概観します。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第2回 総論2・空間と政治
日本政治思想史では言説化した政治思想が空間をつくりだすのではなく、逆に空間が言説化されない政治思想をつくりだすという特徴があります。近代天皇制や徳川政治体制を例に、その特徴について考察します。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第3回 総論3・時間と政治
日本では西洋や中国とは異なり、現実の時間を超越して永遠不変の規範や原理を求める志向性が弱いので、現実の時間こそが支配の主体になりやすいことを、記紀神話から近代天皇制までの歴史のなかに探ります。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第4回 各論1・徳川政治体制のとらえ方 -朝鮮と比較して
徳川政治体制は、西洋や中国ではなく、隣国の朝鮮王朝と比較することで、その特徴が一層はっきりします。朱子学が体制イデオロギーとなった朝鮮とは異なる徳川政治体制の思想について考察します。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第5回 各論2・国学と復古神道
江戸後期に台頭した国学の大成者、本居宣長と、宣長の思想を受け継いで復古神道を確立させた平田篤胤の思想を取り上げ、国学や復古神道が天皇の支配を正当化するとともにその支配を相対化する論理に迫ります。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第6回 各論3・明治維新と天皇
後期水戸学で強調された「国体」と祭祀の関係や、明治維新とともにつくられた宮中祭祀、靖国神社、明治天皇の巡幸について触れ、「可視化された帝国」の基礎がつくられる過程を考察します。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第7回 各論4・街道から鉄道へ -交通から見た政治思想
江戸時代に確立された街道網と、明治以降に確立される鉄道網は、政治思想から見るとどう違うのか。交通手段が輿や駕籠から馬車を経て鉄道に変わることで、支配が具体的にどう変わったのかを考えてみたいと思います。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第8回 各論5・近世、近代日本の公共圏と公共空間
江戸から明治にかけて、日本では公共圏がつくられました。それは政治思想史のなかでどう位置づけられるのでしょうか。また明治以降に新たにつくられた公共空間の政治思想史的意義についても考えます。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第9回 各論6・東京と大阪
大正期、東京と大阪では全く異なるデモクラシー思想が開花しました。大阪では私鉄と新聞が発達し、両者があいまって民間主体、民衆主体の文化が確立されます。その具体的様相を探ってゆきます。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第10回 各論7・シャーマンとしての女性
明治維新により、天皇ばかりか皇后も新たにつくられ、神に祈るようになります。皇后がシャーマン化するとともに、民間でもシャーマン化した女性が出てきます。それが近代日本でどういう意味をもったかを考えます。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第11回 各論8・超国家主義と「国体」
大正天皇の病気をきっかけに「国体」が視覚化されるのに呼応して超国家主義が台頭する過程や、日中戦争の勃発とともに「時間支配」が導入され、「想像の共同体」が確立される過程につき考察します。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第12回 各論9・異端の諸思想
明治から昭和初期にかけて「異端」とされた思想の例として、キリスト教やマルクス主義、北一輝の「純正社会主義」、大本教団を率いた出口王仁三郎の神道思想などについて解説します。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第13回 各論10・戦後のアメリカ化
戦後、アメリカは日本国憲法に代表される上からの民主化を進める一方、独立回復後も安保体制のもとで米軍が駐留し続けました。両義性をはらむ「アメリカ化」に対する反応を通して、民主主義の定着過程を概観します。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第14回 各論11・戦後のソ連化
戦後日本はアメリカとは異なり、日本社会党や日本共産党が有力野党となり、社会主義が影響力をもつようになります。住宅や鉄道などのインフラがソ連化をもたらしたという点から、戦後の革新勢力について分析します。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)
第15回 各論12・象徴天皇制と戦後政治
ミッチーブームとともに始まる大衆天皇制の政治的意味について考察するとともに、それに対抗した三島由紀夫の政治思想を分析します。また平成の天皇制についても考えます。
担当講師: 原 武史 (放送大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2018年度 [第1学期] (水曜)
22時15分〜23時00分
2017年度 [第2学期] (金曜)
12時00分〜12時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2018年度 [第1学期]
2018年7月29日 (日曜)
8時限 (17時55分~18時45分)

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第2学期]
2018年1月21日 (日曜)
6時限 (15時35分~16時25分)

開設年度:

2017年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1639501

単位数:

2単位
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