NPOマネジメント(’17)

主任講師: 河合 明宣、大橋 正明

地域や社会に関わり営利目的でない活動を始めようとする際の基本的知識を提供する。NPO法人を中心にわが国の非営利活動団体の概略を述べ、活動経験を積んだ事例を紹介する。国際協力NGOの事例も含め、わが国の非営利活動の歴史的概略を学ぶ。また、営利企業との比較において、NPOの組織と財務の特色を理解する。NPO法が規定する非営利活動が、企業や行政が解決し難い社会問題解決に果たす役割を理解し、社会的企業論との関連を考える。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 NPO(非営利組織とは)
NPO法人を含め公益目的で非営利活動を行っている団体(組織)全体のなかでのNPO法人の役割を説明する。1998年NPO法施行後約20年間にわたり経験を蓄積し事業を継続するNPO法人を事例にして、各々の活動、組織運営や財務の改善を整理する。そしてNPOを取り巻く制度と私たちの生活の変化を考える。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授)
第2回 NPO法とNPO法人
会社法と比較して、非営利活動を規定したNPO法の特色を説明する。また企業と比較したNPO事業体の制度、組織面の特色を述べる。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授)
第3回 NPO(非営利組織)のアカウンタビリティ
公益法人改革、改訂NPO法とにより、非営利活動法人の税制が変化した。この改訂の概略を説明し、非営利活動団体にどのようなインセンティブを与えたか考察する。
担当講師: 齋藤 正章 (放送大学准教授)
第4回 事業型NPOと社会的企業
NPOや他の公益・非営利活動組織にとって、資金確保は容易ではない。事業による収益を用いて社会的問題の解決を目的とする組織が社会的企業として注目されている。また、地域おこしの組織が住民出資会社形態で事業展開するケースも見られる。こうした動向を任意団体も含め法人格に注目して紹介する。
担当講師: 大橋 正明 (聖心女子大学教授)
第5回 協同組合と中間支援組織
生活協同組合は、非営利で非公益(共益)活動を行う。この非営利活動の内容と地域における役割を考える。また、中間支援組織はNPO法の活動領域の「団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動」を行う。身近なNPOセンターや全国的ネットワークのNPOサポートセンターや国際協力NGOセンターの役割を概観する。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授) 大橋 正明 (聖心女子大学教授)
第6回 行政連携型:NPO環境ネットワーク埼玉
社会福祉協議会など制度内存在である民間非営利組織の歴史は長い。この歴史を概観する。地球温暖化防止活動推進センターなどは、中央政府が法的枠組みを整備してNPO法人設立を奨励した事例である。「環境ネットワーク埼玉」は、こうした背景で誕生した。組織と財務を中心に活動を概説し、理事会メンバーの非営利活動歴から地域貢献の在り方を考える。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授)
第7回 保健・医療・福祉の増進:NPOさやけき
1998年NPO法施行と2000年社会福祉事業法改正は、新しい福祉NPO誕生を支える制度的枠組みとなった。政府の社会福祉事業は、民間企業、地方自治体、社会福祉協議会、NPOなど多様な組織に担われている。NPOの具体的事例を通して、福祉NPOの役割と課題を考える。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授)
第8回 地域づくり:東葛市民後見人の会
「まちづくり」の内容が変化している。人口減や高齢化、核家族化などで、まちに元気がなく、地縁的コミュニティも衰退している。認知症高齢者の増加などにより後見人制度が注目され、「市民が市民を支える社会」づくりを目指して市民後見人の会が誕生している。具体的事例を通して暮らしやすいまちづくりの課題を探る。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授)
第9回 公益法人改革と公益社団法人:日本山岳会
社団法人として自然環境保護などの活動を始め、公益法人改革後は、新入会員の増加、公益事業の拡充に力を入れている。社団法人としての公益活動の特色を組織と財務の点で把握する。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授)
第10回 公益財団法人:日本自然保護協会
1949年尾瀬の自然を守る団体として誕生し、財団法人化し日本各地での自然保護活動を継続する。公益法人化後には、自然保護を中心にした地域づくりやアドボカシー活動を展開する。財団法人としての公益活動の特色を組織と財務の点で見る。また、地域づくり事業として利根川源流国有林野での赤谷プロジェクトを紹介する。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授)
第11回 環境の保全と社会技術:NPO地域水道支援センター
高度経済成長期の国家の水道事業は、専門技術に支えられた「急速ろ過」や浸透膜の全国普及であった。今日、住民主体で維持管理が可能な適正技術である「緩速ろ過」が地域住民と地方行政双方から求められている。設計・維持管理のノウハウを持ち、受託事業により財務を安定させている事例を通して、社会技術の意義を考える。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授)
第12回 ボランティア・グループ、市民(住民)活動団体
第6章から第11章までは、法人組織形態の非営利な社会貢献活動を見てきた。改訂NPO法や公益法人改革で法人化手続きは簡便になり、身近な存在になっている。一方、法人化せず活動を続ける団体も存在する。トキ保護団体を取り上げ、他の団体と連携しながら当初の目標に近づいている活動の展開を紹介する。任意団体の活動の特色を考える。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授)
第13回 国際協力NGO:シャプラニール
1960年代に国際協力NGOの活動が始まった。初期のNGOの事例から、組織・財務改革を通して対象地域、事業範囲を広げ、活動を継続するシャプラニールの事例である。海外での活動の特色、活動資金の多様化、組織運営の経験などを学ぶ。
担当講師: 大橋 正明 (聖心女子大学教授)
第14回 非営利組織による国際協力の意義
国際協力の分野でも政府や企業の他に非営利活動組織の活動が広がり、不可欠な存在になっている。その理由を国際協力NGOの歴史を概観する中で探る。グローバル化が進行する中で、国際協力NGOの期待される活動分野を探る。
担当講師: 大橋 正明 (聖心女子大学教授)
第15回 非営利組織の課題と展望
組織と財務を中心として複数のNPOと国際協力NGOを事例として見てきた。長期に活動を続けている団体の組織や財務における共通点をまとめる。また各事例が直面する課題にも共通点がある。NPOの活動が、国家の行政、企業、自治体と私たちとの関係をどのように変えているのか。またそのことの意味についても考える。
担当講師: 河合 明宣 (放送大学教授) 大橋 正明 (聖心女子大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2018年度 [第1学期] (木曜)
22時15分〜23時00分
2017年度 [第2学期] (日曜)
8時15分〜9時00分

単位認定試験 試験日・時限:

2018年度 [第1学期]
2018年8月5日 (日曜)
3時限 (11時35分~12時25分)

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第2学期]
2018年1月25日 (木曜)
1時限 (9時15分~10時05分)

開設年度:

2017年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1639528

単位数:

2単位
このページの先頭へ