行政法(’18)

主任講師: 渡邊 賢

行政が実際に行っている様々な活動は、私たちの日常生活と密接に結びついているために、その活動が恣意的に行われると私たちの日常生活や、さらには憲法が保障する基本的人権の侵害の可能性が高まります。そこで、この授業では、行政に対する法的な統制の仕組みを把握し、それを通して、行政活動を法的に統制することの意義や重要性を理解することを目標とします。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 行政法とはどのような法なのか
日常生活の中では私たちと関わり合いがあることを実感しにくい行政法ですが、実際には私たちの生活は行政法によって取り囲まれています。そこで、私たちの生活と行政法の関わり合いを具体的に示しながら、行政法という存在がいかに重要なのか、また行政法はなぜ必要なのかを考えます。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第2回 行政法の基本原則
行政法が規律対象のひとつとしている行政の活動を行う作用を日本国憲法では「行政権」といいます。そこで、行政権は憲法上どのように位置づけられているのかを確認しながら、そのことが行政法の基本原則である「法律による行政の原理」とどのように関わっているのかを考えるほか、行政法の一般原則についても概観します。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第3回 行政活動を行うための組織:行政組織
行政活動を行う主体である国や公共団体の組織を「行政組織」といいますが、行政組織は、目に見える税務署・市役所の建物や、そこで働いている公務員とは違って、実は目に見えないものです。ここでは、この行政組織をめぐる基本的な概念や仕組みが国と地方公共団体でそれぞれどのようになっているかについて概観します。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第4回 行政立法
行政活動は国会が制定する法律に基づいて行われるのが原則ですが、法律で細々したところまで書ききることは不可能ですので、行政が立法を行うという現象が発生します。これを「行政立法」といいますが、行政立法をめぐってどのような問題が生ずるのか、また行政立法にはどのような種類があるのかをここでは学びます。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第5回 行政行為
行政法の中で最も重要なキーワードのひとつが「行政行為」です。ここでは、行政行為とはどのようなものか、行政行為にはどのような特別な効力があるといわれているのか、なぜそのような特別な効力が認められるのか、そういった特別な効力は常に認められるのか、行政行為に欠陥がある場合に、行政庁はどう対応する(ことができる)のかを考えます。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第6回 行政裁量
行政活動は法律に従って行われるものですが、法律で細部まで規定することはなかなか難しいので、最終的な判断が行政に委ねられることがあります。これを行政裁量といいますが、行政裁量にはどのような種類があるのか、行政裁量が認められる場合に裁判所はどのようにこれを統制するのかを検討します。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第7回 行政契約、行政指導、行政計画
行政活動は行政によって一方的に行われる「行政行為」を典型とします(税金のことを念頭に置いて下さい)が、相手方の同意や了承を得ながら進める行政活動である「行政契約」・「行政指導」や、「行政行為」・「行政契約」等を組み合わせながら進められる「行政計画」といったものの特徴を学びます。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第8回 行政目的を実現するための手段
行政目的を達成するためには、場合によっては強制的な手段を用いざるを得ないこともあります。ここではそれらの手段にどのようなものがあり、どのような限界があるのかを中心に学びます。それと同時に、どのような行政目的をどのような手段を用いて達成するかに必要な情報の収集に関係する行政調査についても考察します。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第9回 行政手続
具体的な処分が下される前に処分の相手方の言い分などを聞く手続を行政手続といい、相手方の権利利益を保護するためには重要な役割を果たします。そこでここでは、事前手続についての基本的なものの考え方と、その制度の中心にある行政手続法を学ぶと同時に、事前手続の欠陥を理由に処分を取り消すことができるかも考えます。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第10回 情報公開・個人情報保護
行政の手許には様々な情報が集積されており、それらは政策決定や個人の権利保護の上で重要な役割を果たすわけですが、ここでは、行政情報の開示に関する中心的な二つの制度である情報公開制度及び個人情報保護制度を、その基礎にある憲法上の理念と関連づけながら、学びます。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第11回 行政不服審査と行政事件訴訟
違法な行政活動が行われた場合、それに対する救済方法としては行政自身に対して不服を申し立てる方法(行政不服審査)と、裁判所に不服を申し立てる方法(行政訴訟)があります。ここでは、行政不服審査制度・行政訴訟制度を概観します。行政訴訟制度の概観にあたっては、「司法権」に関する憲法の議論にも目配りをします。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第12回 取消訴訟
行政事件訴訟法が定めている各種の行政訴訟の中心にある取消訴訟については様々な論点がありますが、その中心的な論点である処分性と原告適格に関してはいくつかの事案を取り上げてやや掘り下げてみていきます。同時に「狭義の訴えの利益」や取消訴訟の審理と判決の効力についても概観します。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第13回 取消訴訟以外の抗告訴訟と仮の救済
行政事件訴訟法で定められている無効等確認訴訟、不作為の違法確認訴訟、義務付け訴訟、差止訴訟の他、本案判決が出るまでの仮の救済である執行停止、仮の義務付け、仮の差止についても学びます。仮の救済の仕組みは違法な行政活動を受けた場合の権利救済を実効的なものとする上でとても大切なものであることを理解して下さい。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第14回 国家賠償法1条:公権力の行使に関する賠償責任
違法な行政活動によって金銭的な損害を受けた場合の救済方法である国家賠償法に基づく救済のうち、「公権力の行使」に関する賠償責任を定めた国家賠償法1条について学びます。ここでは同条に定める国・地方公共団体の責任の性格や、同条が定めている賠償責任発生の要件を中心にみていきます。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)
第15回 国家賠償法2条と損失補償
ここでは、学校や道路といった公の施設に存在していた欠陥により事故などが発生しそれによって被った損害の賠償責任を定める国家賠償法2条について学びます。同時に、適法な行政活動によって発生した損失の補償が認められるための要件や、認められる補償の範囲についても概観します。
担当講師: 渡邊 賢 (大阪市立大学大学院教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2018年度 [第1学期] (水曜)
7時30分〜8時15分

単位認定試験 試験日・時限:

2018年度 [第1学期]
2018年8月5日 (日曜)
2時限 (10時25分~11時15分)

開設年度:

2018年度

科目区分:

専門科目

科目コード:

1639633

単位数:

2単位
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