環境と社会(’15)

主任講師: 植田 和弘、大塚 直

人間活動が現在直面している温暖化の問題など、将来ますます深刻化していく地球環境の変化は、人間活動に起因するものであり、その結果が生態系の劣化や人間生存の危機をもたらすという深刻な事態に至ることが危惧されている。このようなリスクを解決し、真に持続可能な人間社会を実現するための諸々の考え方を身に付け、現在、社会的にどのような手法がとられているのか、国際的な対応はどのようになされているのかなどの概要を理解する。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 環境問題とは何か
環境とはなにかを考え、環境問題に対する先駆的考え方の例としてレイチェル・カーソンやケネス・ボールティングなどを紹介し、これらの考え方と現在の主要課題となっている「持続可能性」の関連を理解する。環境問題の基本が、有限な地球における人間活動の拡大と質的変化に起因することを理解する。
担当講師: 植田 和弘 (京都大学教授)
第2回 環境問題の歴史 -公害問題、地域環境問題
人間活動の展開とともに生じてきた種々の環境問題の変遷に関し、初期の公害問題の例として足尾鉱毒事件、イタイイタイ病、水俣病、地域環境問題の例として水域の富栄養化などを概観し、環境問題の影響が人間の健康、生活環境に及ぶものであることを理解する。
担当講師: 植田 和弘 (京都大学教授)
第3回 環境問題の歴史 -地球環境問題
人間活動の影響が地球規模に及ぶこととなった。地球環境問題の典型的な例として、地球温暖化問題などについて、問題の流れを概観する。
担当講師: 植田 和弘 (京都大学教授)
第4回 環境問題と経済学
経済学の目的と内容の説明から始まり、環境問題が経済学においてどのように取り扱われてきたか、その主要な源流・学説と理論的枠組みを解説する。また市場経済制度が環境制御に失敗する原因を考察し、外部不経済の内部化論の意義と限界を明らかにする。環境経済学の展開過程と課題を説明する。
担当講師: 植田 和弘 (京都大学教授)
第5回 環境の経済価値と評価
環境は価格のつかない価値物である。環境の価値とは何か。環境の価値は経済的にどのように評価されるか、環境の評価に関する考え方、具体的な評価の例を紹介し、環境評価における課題について考える。さらに、環境影響評価の意義と課題を確認する。
担当講師: 植田 和弘 (京都大学教授)
第6回 環境政策の目的と手段
環境政策の生成と発展についてまず概説する。環境政策の目的を達成するための政策目標と政策手段はいかにあるべきか。目標設定の考え方について解説するとともに、多様な環境政策手段を分類して、各々の政策手段の機能と特徴を明確にする。
担当講師: 植田 和弘 (京都大学教授)
第7回 「環境と経済の両立」から持続可能な発展へ
環境保全と経済のトレードオフ関係の克服を目指す議論を紹介し、経済発展の方向を明らかにする。「環境と開発に関する世界委員会」が提示した持続可能な発展の理念を具体化する方向性について、P.ダスグプタの理論を紹介しつつ、資本資産と制度の役割について考える。
担当講師: 植田 和弘 (京都大学教授)
第8回 環境税
環境税の基礎理論をピグー及びボーモル=オーツの議論によりつつ概説する。環境税は、租税政策手段としての側面と財源調達手段としての側面を併せ持つことを確認する。さらに、エネルギー税との関連について考える。また、地方環境税の現状と課題について解説する。
担当講師: 植田 和弘 (京都大学教授)
第9回 環境とエネルギーの経済学
福島原発事故を受けてエネルギー政策の見直しがすすんでいる。再生可能エネルギー開発、電力システム改革の方向性や発電コストの評価を基礎にしつつ、エネルギー政策と気候変動政策の統合のあり方を考える。
担当講師: 植田 和弘 (京都大学教授)
第10回 環境における法規制の役割
法とはなにか、環境問題対応における法の役割は何かを考察する。社会における公平性確保のため法はどのようなものであるべきか、環境問題に対する法的対応はどのような変遷を遂げてきたか、法規制と経済的誘導策の役割の分担は如何にあるべきか、法規制の果たす技術革新への機能などについて説明を行う。
担当講師: 大塚 直 (早稲田大学教授)
第11回 環境における法規制の役割
法とはなにか、環境問題対応における法の役割は何かを考察する。社会における公平性確保のため法はどのようなものであるべきか、環境問題に対する法的対応はどのような変遷を遂げてきたか、法規制と経済的誘導策の役割の分担は如何にあるべきか、法規制の果たす技術革新への機能などについて説明を行う。
担当講師: 大塚 直 (早稲田大学教授)
第12回 環境基本法と環境法の理念・原則
環境基本法の成り立ち、環境基本計画との関係に関する解説を行う。環境権とは何か、環境法の理念・原則としてはどのようなものがあるかについて考察する。また、環境行政における自治体の役割について説明する。
担当講師: 大塚 直 (早稲田大学教授)
第13回 個別環境法の仕組みと環境影響評価法
我が国において、個別の環境法はどのような規制の構造をもっているかについてイメージをつかむとともに、最近改正のなされた環境影響評価法を扱い、その意義を考えてみよう。
担当講師: 大塚 直 (早稲田大学教授)
第14回 環境訴訟
環境問題については様々な訴訟が提起され、裁判が下されてきた。その中には国の環境政策に大きな影響を与えたものも少なくない。損害賠償や差止に関する民事訴訟と、行政訴訟について勉強してみよう。
担当講師: 大塚 直 (早稲田大学教授)
第15回 原発規制と放射性物質による汚染への対処
東日本大震災に伴って生じた福島第1原発事故は、脱(減)原発への世論を巻き起こすとともに、原発規制に関する根本的な改革を迫ることになった。原発規制や放射性物質による汚染に対する対処は今や環境法の一分野であることが認識されている。これらについて考えてみよう。
担当講師: 大塚 直 (早稲田大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (木曜)
20時00分〜20時45分
2016年度 [第2学期] (木曜)
9時00分〜9時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月25日 (火曜)
4時限 (13時15分~14時05分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月28日 (土曜)
1時限 (9時15分~10時05分)

開設年度:

2015年度

科目区分:

総合科目

科目コード:

1847538

単位数:

2単位
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