進化する情報社会(’15)

主任講師: 児玉 晴男、小牧 省三

科学技術的な知識の習得を主な目的とするのではなく、社会科学的な視野から、総合的に、情報通信技術(ICT)と社会とがどのようにダイナミックな相互作用のもとに進化しているかを理解することを目標とします。すでにICTがなければ成り立たなくなっている産業や暮らしの局面、いま大きく変化しつつある領域、ICTが破壊し淘汰しつつある分野などに注意を払い、進化する情報社会の中でICTの適切な利活用の仕方を探求してみましょう。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 情報通信技術(ICT)と社会
コンピュータの進展、ハードウェア・ソフトウェアの進展、ネットワークの進展について、それぞれ情報通信技術と社会制度(政策、制度)の背景との相互のかかわりから概観する。わが国と欧米および東アジアの中の日本という二つの観点から、情報通信技術と社会について考える。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授)
第2回 メディア融合と社会
情報通信技術の進展が社会に与える影響は、近年、飛躍的に大きくなってきている。本講では、メディア発展の歴史とそれを支える技術を振り返り、現在進んでいるインターネットやスマートフォンを中心とするメディア融合の位置づけとその社会への影響を理解する。
担当講師: 小牧 省三 (大阪大学名誉教授)
第3回 将来通信網はどのようなものか
将来通信網の特徴はどのようなものだろうか? また、そのオープン化がなぜ可能になっているのだろうか? オープン化によってもたらされる社会的効果はどのようなものであろうか? これらを理解することにより、これから到来するポスト情報化社会がどのようなものになるのかを考える。
担当講師: 小牧 省三 (大阪大学名誉教授)
第4回 情報通信と経済成長
情報通信と経済成長との間には密接な関係があり、「経済力」「知力」「社会力」の3つの経路を通じて情報通信が成長に寄与するものと理論的かつ実証的に整理できる。情報通信の豊かな潜在力を引き出すには、外部効果の高い知的資本や社会関係資本の蓄積を進めて「知力」「社会力」の経路を強化することが有効であり、知識・情報のデータ連携や社会の紐帯を深めるような利活用政策が成長戦略に必要となる。
担当講師: 今川 拓郎 (総務省地域通信振興課長)
第5回 情報通信と地域再生
日本は光ファイバ網などの情報基盤の面では世界最高水準であるが、行政、医療、教育、農業など各分野での利活用が遅れている。情報通信技術(ICT)の利活用は地域の様々な課題を解決するための切り札であり、創意工夫次第で地域の活性化や安心・安全を実現できる。本章ではICTを活用した地域再生のモデルを概観し、持続性の確保や優良事例の横展開等の必要な取組を考察する。
担当講師: 今川 拓郎 (総務省地域通信振興課長)
第6回 スマートICT社会
インターネットには、我々人間以外に車、電力メータといったセンサーがつながるようになった。センサーから時々刻々送られてくる大量の情報を分析することによって、エネルギー消費量を減らしたり、交通渋滞を減らしたりといったことが行える。いつでも、どこでもだれとでも情報がやり取りできる、ユビキタスネットワーク社会が進展し、これらの端末やセンサーから集められる様々な情報いわゆるビッグデータを分析することでより「スマート」な社会が実現されつつある。ここでは、ユビキタス技術をはじめとする様々な情報通信技術がスマートICT社会を実現する方法を解説し、その課題を探る。
担当講師: 下條 真司 (情報通信研究機構上席研究員、大阪大学教授) ゲスト:寺西 裕一(大阪大学准教授)
第7回 大学の情報化
大学の教務の情報化と大学教育の情報化について、遠隔教育を推進する放送大学が取り組む事例を中心に、学生へのICT活用教育、学習環境、学習コンテンツの整備の試みについて紹介する。大規模公開オンライン授業(MOOC)によるネット講義と単位認定とを連携させた仕組みの展開を考える。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授)
第8回 セキュリティとプライバシー
ネットワーク社会のセキュリティはどのようにして守られているのだろう? また、プライバシー権とは何か、それが将来社会に果たす役割はどのようなものだろうか? それにかかわる技術と仕組みを理解することにより、ネットワーク社会の課題と社会構成員の責務を理解する。
担当講師: 小牧 省三 (大阪大学名誉教授) ゲスト:中西 浩(マレーシア工科大学教授)
第9回 情報通信技術(ICT)と産業
ICTは、ムダを可視化(見える化)することを通じて効率化を可能にする力や、情報を新たな資源とする新価値創造をする力を持っている。その本質と産業への応用可能性について概観する。
担当講師: 國領 二郎 (慶應義塾大学教授)
第10回 情報社会のプラットフォーム
ネットワーク社会の大きな特徴は多様な主体やシステム(主体)が結合して大きな価値を生み出すことである。しかし、多様な主体が結合するためには、共通の基盤-プラットフォーム-がなければならない。その構造を理解する。
担当講師: 國領 二郎 (慶應義塾大学教授)
第11回 情報技術によって変貌を遂げる科学
情報通信技術を最初にどん欲に取り入れ始めるのは、科学そのものである。このように情報通信技術と強く結合した科学の方法論のことをe-Scienceやデータ活用型科学とよぶ。ここでは、e-Scienceやデータ活用型科学の様々な例に触れながら、最先端の情報通信技術により科学の方法論がどのように変わってきたかを展望する。
担当講師: 下條 真司 (情報通信研究機構上席研究員、大阪大学教授) ゲスト:大石 雅寿(国立天文台准教授)
第12回 情報社会の生き方
急速に進化する情報社会を個人はどう生きればいいのか。ここでは、これまでみてきた技術的な進歩から、急速に進化する情報社会、サービスやデバイスが変化させる我々の生活や社会と個人との関わりを教育現場の実情を踏まえながら考察する。
担当講師: 下條 真司 (情報通信研究機構上席研究員、大阪大学教授) ゲスト:林 健太(甲南大学准教授)
第13回 デジタルコンテンツと著作権
デジタルコンテンツは、どのように創造されて、保護されて、活用されているかを著作権制度とのかかわりで概観する。電子書籍、コンピュータグラフィックス(CG)や音楽、映画がどのように創作されて、それらがどのような権利の関係によって保護され、そして活用されるときの問題点について考える。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授) ゲスト:タケカワ ユキヒデ(作曲家)
第14回 情報倫理と知的財産
印刷技術と情報通信技術との対比から、情報社会におけるメディア環境を理解する。そして、保護される情報の性質について、情報倫理と知的財産の関係から考える。さらに、情報社会における社会文化的な多様性が持続されるための情報の性質を理解する。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授)
第15回 持続可能な情報社会を目指して
技術、政策、制度、経済、文化、国際関係などの分析からのそれぞれの価値観から、進化する情報社会の光と影を超えて、情報通信技術、情報通信政策、情報通信法制と地球環境との関わりから総合し、持続可能な情報社会を展望する。
担当講師: 児玉 晴男 (放送大学教授) 小牧 省三 (大阪大学名誉教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (月曜)
11時15分〜12時00分
2016年度 [第2学期] (木曜)
14時30分〜15時15分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月26日 (水曜)
2時限 (10時25分~11時15分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月29日 (日曜)
1時限 (9時15分~10時05分)

開設年度:

2015年度

科目区分:

総合科目

科目コード:

1847562

単位数:

2単位
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