福祉政策の課題(’14)

主任講師: 大曽根 寛

この授業では、21世紀の社会福祉政策の理念と理論を確立し、政策の歴史性と人権論的な基礎を明らかにし、市民と共有するための政策理論の形成に資するものとする。また、この領域の今後の具体的な政策展開について検討することを目標とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 福祉政策と人権保障
本講義の目的、対象、議論の方法などを確認しながら、20世紀から21世紀の福祉政策を鳥瞰し、福祉政策における人権保障への道を描き、本教材の目標を明らかにする。
担当講師: 大曽根 寛    (放送大学教授)
第2回 人権理念の歴史的発展
福祉政策の原理としての人権理念の歴史的発展と理論的基盤を検証する。このために、国際連合の障害者権利条約および日本の「障害者基本法」の改正をめぐる論点を軸に政策形成の問題点を考える。
担当講師: 大曽根 寛    (放送大学教授)
第3回 家族・ジェンダーと福祉政策
近代社会の成立が家族関係とジェンダー、ひいては福祉政策に与えた影響を検証する。理論的把握として、社会福祉政策における「家族」を法的視点から検討するとともに、福祉国家論におけるジェンダーの視点を確認する。
担当講師: 金川 めぐみ   (和歌山大学准教授)
第4回 地域社会と福祉法制
地域社会で生きる人々と福祉制度はどのような力学関係を経て、かかわってきたのかを検討する。さらに「地域で生きる(自律して暮らす)」ということをメインにおいた障害者の運動、そして最近の裁判を例に、人権の視点から再考する。
担当講師: 金川 めぐみ   (和歌山大学准教授)
第5回 資本主義の成立・展開と企業
企業が、資本主義の歴史と経済学説のなかで、どのような役割を果たし、どう位置づけられてきたか。5人の代表的経済学者の企業観を整理したうえで、特に大きな国家(ケインズ・ベヴァリッジ型)と小さな国家(フリードマン型)の相克を検証する。
担当講師: 森田 慎二郎  (東北文化学園大学教授)
第6回 企業をめぐる福祉政策
日本における企業福祉と社会保障立法の発展過程を概観し、ティトマス理論における企業と市場の関係を整理した上で、企業をめぐる福祉政策の法的構造を検討し、さらに現代的課題の代表例として健康管理を取り上げる。
担当講師: 森田 慎二郎  (東北文化学園大学教授)
第7回 企業と人権保障
グローバリゼーションの影響下において、企業の社会的責任としての人権保障の現代的展開を、ILOディーセントワーク論や、国連のグローバル・コンパクト、民間認証機関の動向などを踏まえて、検証する。
担当講師: 森田 慎二郎  (東北文化学園大学教授)
第8回 反貧困と福祉政策
戦前・戦後の日本の貧困問題に対する政府・市場・国民の機能を考える。具体的には「貧困」というものが国家によってどのように対処され、いま、どのような様相にあろうとするのかを検討する。最終的には、「公正」な社会をめざすための理論的到達点と課題を整理する。
担当講師: 金川 めぐみ   (和歌山大学准教授)
第9回 生命と政策、自己決定
日本においては生命への権利がどのように規定されており、生命に関する政策が人々にどのような影響を与えるのかを、脳死と臓器移植、安楽死・尊厳死、自殺予防をテーマとしてとりあげ、検討する。


担当講師: 永井 順子 (北星学園大学准教授)
第10回 精神保健福祉政策と人権
日本において精神の病をめぐる政策が、「精神病院」政策から医療・保健・福祉施策へと変化してきた経緯を整理し、それぞれの段階で精神障害者の人権がどのように考えられてきたか、現在の課題は何かを検討する。

担当講師: 永井 順子 (北星学園大学准教授)
第11回 障害の医療化と健康権保障
医療化とは従前医療の対象ではなかったものを医療の対象とし、医学的管理下のもとにおくことである。この回では、身体障害と発達障害の医療化を取り上げ、そのメリットとデメリットを主に医療保障の観点から整理し、障害から健康権を考察する。


担当講師: 永井 順子 (北星学園大学准教授)
第12回 刑事政策と福祉政策 
高齢者や障害者、未成年の場合、司法プロセスの中で人権を侵害される可能性が高く、人権擁護の観点から福祉的アプローチが求められる。罪を犯した者に対して具体的にどのような福祉政策がとられているのかを整理し、刑事政策と福祉政策の結節点における課題を検討する。
担当講師: 深谷 裕 (北九州市立大学准教授)
第13回 刑事政策と福祉的実践
罪を犯した者が再び地域社会に戻り、一市民として生活を送るためには、さまざまな支えが必要となる。支えの鍵は「継続性」であるが、罪を犯した者に対し必要な支援を継続的に提供することは、必ずしも容易ではない。彼らの社会復帰に必要な支援とその課題について検討する。
担当講師: 深谷 裕 (北九州市立大学准教授)
第14回 人権のための連帯
人権をめぐっての国内・国外動向を概観する。題材としては、子どもの福祉をめぐっての、条約と国内法の関係と目指すべき理念を明らかにする。また、ソーシャルワーク、ケアマネジメントと人権の関係について考えるとともに、連帯の大切さを検討する。
担当講師: 大曽根 寛 (放送大学教授)  金川 めぐみ (和歌山大学准教授)
第15回 総合福祉政策の形成
人権の制約原理として用いられてきた「公共の福祉」を、人権保障の原理へと転換できないかを検討する。そのために、障害者権利条約を参照しながら、今後の総合福祉政策の形成のための方向性を考える。
担当講師: 大曽根 寛    (放送大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (木曜)
10時30分〜11時15分
2016年度 [第2学期] (火曜)
6時00分〜6時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月21日 (金曜)
1時限 (9時15分~10時05分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月21日 (土曜)
8時限 (17時55分~18時45分)

開設年度:

2014年度

科目区分:

大学院科目

科目コード:

8910634

単位数:

2単位
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