教育文化論特論(’11)

主任講師: 鈴木 晶子

教育文化を分析・解明するための観点や基本概念、分析枠組などを学ぶことを通して、自らがこれまで受けてきた教育を通して得た体験や経験や、日常の様々な場面をフィールドとして分析的に捉えることができる力の養成を目標としている。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 教育文化とは
科目全体の導入回として、教育文化の意義についての問題提起と科目(学習)の到達点を提示する。また、主要概念の定義や方法論を示す。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第2回 Ⅰ 場と教育文化  1 場がつくる教育文化
教育文化は場においてつくられる。古くは古代ギリシアのアゴラから現代の学校教育現場まで、人間相互の関わりを生かす場の力の働きについて、事例を交えて紹介する。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第3回 Ⅰ 場と教育文化  2 リテラシー(智)への誘い
教育文化の基盤には、読み書き(リテラシー)の習得があった。だがリテラシーは単に識字能力にとどまらない。知識をそれぞれの状況や社会的文脈において活かす知恵(叡智)も広義のリテラシーである。リテラシー思想の系譜を追うとともに、現代における科学リテラシーの意義についても事例を交えて紹介する。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第4回 Ⅰ 場と教育文化  3 場と人間の変容
人の才を育てていくには、教育する側にも教育の才が求められる。人と人とが出会い、相互にその才を伸ばしていくには、人をみる目、事柄を見極める目が必要である。こうした才としての目(心眼)は、タクトとも呼ばれる。人育ての知恵や才、判断力としてのタクトの働きについて、その思想の系譜を追いながら論究する。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第5回 Ⅰ 場と教育文化  4 場・言葉・身体
人育ての知恵や才は、人生の極限において自己自身を超え出ていく力を必要とする。直観や勘の働きに関する思想の系譜を紹介するほか、仏教やキリスト教の修練の場を事例として取り上げながら、場における人間変容について考える。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第6回 Ⅱ メディアと教育文化  1 展覧の教育文化
近代的な教育文化の特質は、世界を展覧できるメディアを開発することであった。ヨーロッパの驚異博物館(ヴンダー・カンマー)をはじめ、博物館、美術館、博覧会、動物園など展覧のメディアが果たした役割について、事例を紹介しながら示す。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第7回 Ⅱ メディアと教育文化  2 文化・歴史・メディア
新聞や映像はもちろん身近なメディアとしてすぐに思い浮かぶが、歴史的記録と想起の場として、記念塔や慰霊碑も教育文化にとってメディアと捉えることができる。教育文化のメディアとしての展覧のもつ功罪について、事例を手掛かりにしながら考える。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第8回 Ⅱ メディアと教育文化  3 メディアとしての「もの」
玩具、絵本、童話、童謡などは、教育文化を構成している重要なメディアである。子どもの日常に深く関わる「もの」は、時代の価値観を反映しつつ、これまでも子どもたちをその時代の子へとつくりあげてきた。「もの」を通して形成されてきた教育文化の仕組みについて、事例を交えて紹介する。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第9回 Ⅱ メディアと教育文化  4 メディアとしての儀礼
儀礼は教育文化のひとつである。儀礼には、宗教的な儀礼や成人に至るまでの通過儀礼、年中行事や祭事の儀礼、さらに、学校での入学式や卒業式、運動会といった行事での儀礼、誕生祝や結婚、出産の儀礼まで様々ある。こうした儀礼を通して人は何をどのように学んでいるのだろうか。事例を紹介しながら考える。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第10回 Ⅱ メディアと教育文化  5 ミメーシス・学習・伝承
儀式や儀礼は伝統の様式をなぞりながらも、それぞれの時代の文化的・社会的条件に合うように、改変されながら伝承されてきた。儀礼の伝承メカニズムは、パフォーマンスを通した模倣的な反復(ミメーシス)である。儀礼のこの特質について事例を交えて紹介する。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第11回 Ⅲ 伝承のなかの教育文化  1 生存と伝承
人が生存のために伝承しているものは様々ある。親から子への伝承は古代より猟師、漁師、羊飼いなど、もののやり方に関する伝承のうちにみることができる。また、家庭料理を通して伝わる家庭の味に代表されるように、感覚を通した伝承もある。伝承の様々な側面について事例を紹介しつつ、考える。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第12回 Ⅲ 伝承のなかの教育文化  2 伝承とわざ
伝統的な技芸やものづくりの場においては、どんな伝承の知恵が働いているのだろうか。わざを極める場で起きている事象を、フィールドとして研究する試みを紹介しながら、伝承とわざの関係について考える。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第13回 Ⅲ 伝承のなかの教育文化  3 伝承の新しい地平
伝承の場においては、いったい、何がどのように伝承されていっているのだろうか。わざの伝承の奥にあって、その伝承を支えているのは、仕事の流儀(スタイル)である。様々な場における伝承についての事例を交えつつ、伝承の新しい地平について考える。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第14回 Ⅲ 伝承のなかの教育文化  4 死と再生の教育文化
古来より、親はその死に際の姿を通して最も大切な事柄を子に伝えるものだといわれる。死生の文化は教育文化にとって重要な意義をもつ。個人の死、近親者の死、同胞の死、人類の死、その死をいかに受けとめ、いかに生きていくか -死と再生の循環としての教育文化の特質について事例を交えながら考える。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)
第15回 教育文化論の可能性
教育文化論は、人類学や詩学の思考方法を通して、人間の生成変容の歴史的、文化的な違いを明らかにするという学際的・国際的な研究領野である。これまでの回を振り返りつつ、教育文化論の意義や今後の可能性について考える。
担当講師: 鈴木 晶子 (京都大学大学院教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2016年度 [第2学期] (火曜)
17時30分〜18時15分

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月21日 (土曜)
3時限 (11時35分~12時25分)

開設年度:

2011年度

科目区分:

大学院科目

科目コード:

8920591

単位数:

2単位
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