発達心理学特論(’15)

主任講師: 荻野 美佐子

人がそれぞれの文化・社会の中でどのように変化していくのかについて、発達の初期から生涯にわたる過程として理解することを目標とする。発達心理学の知見に基づき、人という存在に対する多面的な理解を深め、発達のそれぞれの時期における支援の専門性の基礎づくりをすることを目的とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

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第1回 人の発達とは
人は、その誕生から死によって生涯を閉じるまで、どのように自らの生を作っていくのだろうか。また、そこにはどのような要因が影響しているのだろうか。発達を「生涯にわたる時間と空間の中での変化」としてとらえる枠組みを概観し、また、発達研究の方法についても学ぶ。
担当講師: 荻野 美佐子 (上智大学教授)
第2回 環境の中での人の発達
人は置かれた環境で、環境との相互作用の中で発達していく。特に発達初期の環境がその後の人の発達にどのような影響をもたらすのかについて検討するとともに、今日の多文化・多言語社会における子どもの発達について考える。
担当講師: 荻野 美佐子 (上智大学教授)
第3回 記憶と認知の生涯発達
知的な能力の発達、外界をとらえる認知の発達について、生涯発達の観点からとらえるとともに、人の知的な営みの基礎を成す記憶について学ぶ。また、こうした知的な営みと深くかかわる活動として音楽や描画の発達についても検討する。
担当講師: 荻野 美佐子 (上智大学教授)
第4回 情動の生涯発達
人の精神生活の根幹を成す情動の発達を、生涯発達の観点からとらえる。生得的と考えられる基本情動や情動と認知のかかわり、社会・文化の中で獲得していくと考えられるディルプレイルールについて整理するとともに、いくつかの重要な感情について学ぶ。
担当講師: 平林 秀美 (東京女子大学准教授)
第5回 愛着の生涯発達
発達の基礎としての愛着に関して、ボウルビイの愛着理論、愛着の形成過程、愛着の個人差について述べるとともに、愛着の個人差から見た親子関係・仲間関係を概観し、生涯発達における愛着について、またソーシャルネットワークの役割についても学ぶ。
担当講師: 小野 けい子 (放送大学教授)
第6回 自己の生涯発達
人が自分自身の存在をどのように捉え、理解していくのかを、生涯発達の観点から捉える。時間の中で自己を位置づけ、他者との関係の中で自分をとらえつつ、自己のアイデンティティをどのように形成していくのかについて考える。
担当講師: 都筑 学 (中央大学教授)
第7回 コミュニケーションの生涯発達
ことばを使い、他者と関わっていくことは、私たちにとって極めて重要な課題である。コミュニケーションの過程は、言語のみでなく、非言語的なものも含まれる。これらの総体として、誰かに何かを伝えることがコミュニケーションの営みであり、これがどのように獲得されるのか、また、生涯にわたってどのように発達するのかを見ていく。
担当講師: 荻野 美佐子 (上智大学教授)
第8回 対人関係の生涯発達
人とのかかわりの中で、他者へのポジティブな感情、ネガティブな感情を抱き、他者との関係を調整することが必要になる。対人関係の生涯発達と、人との葛藤及び人へのサポートについて学ぶ。
担当講師: 平林 秀美 (東京女子大学准教授)
第9回 道徳性の生涯発達
社会および他者との関係を調整するためのルールについてどのように発達させるのか、その基盤となる善悪の判断と文化による制約などについて学ぶ。また、道徳からの逸脱行動についても学ぶ。
担当講師: 平林 秀美 (東京女子大学准教授)
第10回 乳児期のこころ
医療機器の発達で、母親の胎内にいる胎児の発達の姿が徐々に明らかになってきた。また、生まれたときには未熟で何もできないように見える乳児が、親を身近に引きつけ、養育を引き出す生得的な能力や、環境の中で生きるための様々な能力をもつ、有能な存在であることがわかってきている。胎児期も含め乳児期のこころの発達の特徴を見ていく。
担当講師: 中澤 潤 (千葉大学教授)
第11回 幼児期のこころ
幼児期には、歩行の開始に引き続く多様な運動機能の向上、他者とのコミュニケーションを可能にする言語の急激な獲得が見られる。また、認知機能においては、認知革命ともいわれる大きな変革がある。さらにこれら諸側面の発達を基礎に、自己が意識され、依存から自立への歩みが展開する時期でもある。認知的な発達と幼児期の主要な活動である遊びを中心に見ていく。
担当講師: 中澤 潤 (千葉大学教授)
第12回 児童期のこころ
児童期になると子どもの生活世界が広がるとともに、認知的にも高次でより抽象的な処理が可能となってくる。学校の場で必要とされる認知的発達や社会的発達を整理し、学業や仲間関係の不適応にも直面するようになるこの時期の特徴を考える。
担当講師: 中澤 潤 (千葉大学教授)
第13回 青年期のこころ
子どもからおとなへの移行期にある思春期・青年期は、人が自分自身を見つめ直し、他者とのあり方や、これからの自分の生き方などの人生の大きな課題に直面する時期でもある。自分自身への問いをこの時期、どのように発し、それへの答えを模索するのかについて検討する。
担当講師: 都筑 学 (中央大学教授)
第14回 成人期のこころ
成人期は、次の世代に自分の生を引き継いでいく営みを始める時期である。親としてあるいは人生の先輩として、自己のありようを再度見つめ直す一方で、予期せぬライフイベントにも直面し、こころが揺れ動く時期でもある。心理的危機を抱えるこの時期の発達について学ぶ。
担当講師: 都筑 学 (中央大学教授)
第15回 老年期のこころ
平均寿命が長くなり、生涯発達において老年期が持つ意味がとても大切になってきている。どのように老年期を生きていくのかを真剣に考え、それを実践していくことは大きな課題である。人生はいつか必ず終わりを迎える。老年期の過ごし方は、人生という大舞台の幕をいかに閉じるかということである。老年期という一つの時期を私たちがどのように作っていけるのか、これからの高齢社会に向けてのヒントを得る。
担当講師: 都筑 学 (中央大学教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (土曜)
0時45分〜1時30分
2016年度 [第2学期] (水曜)
9時00分〜9時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月21日 (金曜)
3時限 (11時35分~12時25分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月21日 (土曜)
2時限 (10時25分~11時15分)

開設年度:

2015年度

科目区分:

大学院科目

科目コード:

8920672

単位数:

2単位
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