アフリカ世界の歴史と文化(’13)

主任講師: 草光 俊雄、北川 勝彦

大学院科目にふさわしく、広い視野から問題を考える、ときには当該のテーマについて深く探究する、という姿勢を学生たちが身につけてほしいと考えている。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 イントロダクション
アフリカ地域認識、アフリカ史研究のパラダイムの変遷、19世紀までのアフリカ史理解の枠組み、20世紀の研究動向、21世紀の新動向などを概観する。アフリカ史への導入。
担当講師: 草光 俊雄 (放送大学教授) 北川 勝彦 (関西大学名誉教授)
第2回 ギリシャ・ローマ時代のアフリカ
北アフリカ(エジプトとカルタゴ)、北東アフリカ(ヌビアとエチオピア)が初期アフリカ史において果たしていた重要な役割を検討しながら、初期アフリカ文明が地中海、紅海、インド洋を舞台にして、南ヨーロッパ地域と相互に交流していたことを明らかにする。
担当講師: 草光 俊雄 (放送大学教授) 北川 勝彦 (関西大学名誉教授)
第3回 キリスト教とアフリカ ~植民地化以前~
アフリカでは初期キリスト教が根付いており、新たな宗教の最初の改宗者として、また神学者として中心的な役割を果たしてきた。しかし19世紀にミッショナリーの出現によってアフリカでのキリスト教の歴史も異なってくる。
担当講師: 石川 博樹 (東京外国語大学准教授) 草光 俊雄 (放送大学教授) 北川 勝彦 (関西大学名誉教授)
第4回 イスラーム教の拡散とアフリカ
アフリカの多くの地域はムスリムがDar al-Ismal(平和の住むところ)と呼び、イスラームが人びとの暮らしを教え導く世界の一部となってきた。イスラームのアフリカへの拡大が宗教と文化と人びとをどれほどブレンドしてきたかを考える。
担当講師: 北川 勝彦 (関西大学名誉教授) 草光 俊雄 (放送大学教授)
第5回 「東方三博士の礼拝」図像におけるアフリカ・黒人の表象
《東方三博士の礼拝》という図像表現におけるアフリカ,あるいは黒人の出現について,歴史的に俯瞰し,ヨーロッパキリスト教文化にとっての必然性・必要性について考えてみる.
担当講師: 宮下 志朗 (放送大学特任教授) 草光 俊雄 (放送大学教授) 北川 勝彦 (関西大学名誉教授)
第6回 インド洋とアフリカ -スワヒリ都市の社会と文化-
インド洋交易は東アフリカをイスラーム世界の中心部に結びつけた。スワヒリ世界の都市国家は海洋交易で互いに競い合い、西インド洋の長距離交易を行っていた。そこには宗教と文化の統一性があった。
担当講師: 北川 勝彦 (関西大学名誉教授) 草光 俊雄 (放送大学教授)
第7回 大航海時代とアフリカ
アフリカはヨーロッパの世界進出の足がかりであった。ポルトガルは東アフリカで最初の沿岸帝国を建設しようとした。強大な軍事力を背景としたヨーロッパのアフリカの破壊により海岸部の生活は大きく変化した。次にアラブ人たちの帝国が出現する。アフリカはグローバルの覇権争いのなかで大きく変化していった。
担当講師: 草光 俊雄 (放送大学教授) 北川 勝彦 (関西大学名誉教授)
第8回 奴隷制度とアフリカ(1) -大西洋奴隷貿易以前の奴隷制と奴隷貿易-
アフリカ人移動の歴史について大西洋奴隷貿易が注目されるが、それよりも長い歴史を持つサハラ砂漠越えとインド洋の奴隷貿易が存在していたことはあまり知られていない。二つの奴隷貿易の違いを検証し、アフリカ人にとっての奴隷貿易について考える。
担当講師: 北川 勝彦 (関西大学名誉教授) 草光 俊雄 (放送大学教授)
第9回 奴隷制度とアフリカ(2) -大西洋奴隷貿易-
奴隷化されたアフリカ人は1500年以降、新興の大西洋世界を建設する上で重要な役割を演じた。しかしアフリカにおける奴隷貿易の特質についてまだ検討の余地が残っている。それらの問題を考えていく。
担当講師: 北川 勝彦 (関西大学名誉教授) 草光 俊雄 (放送大学教授)
第10回 啓蒙ヨーロッパとアフリカ
ヨーロッパ啓蒙主義は宗教と古い因習を否定し相対的な文明観を近代的思考にもたらしたが、一方で歴史的段階論を唱え、未開社会から近代社会への歴史の進歩史観を定着させた。その際アフリカは未開社会の典型として描かれるようになる。啓蒙主義がアフリカ向けた眼差しを検証し、アフリカがそれから何を学んだかをあわせて考える。
担当講師: 草光 俊雄 (放送大学教授) 北川 勝彦 (関西大学名誉教授)
第11回 ヨーロッパによる植民地化(1) -ヨーロッパ人の征服とアフリカ人の対応-
19世紀ヨーロッパの主要国による帝国主義的な世界介入・侵略の矢面に立ったのがアフリカであった。20世紀の初頭には「アフリカの略奪」が完成し、列強は制服から統治(ガバナンス)へとシフトしていく。植民地行政ののシステム確立とそれによるアフリカの経済的利用である。そのためのアフリカの「平和的利用」を樹立するプロセスを検討する。
担当講師: 北川 勝彦 (関西大学名誉教授) 草光 俊雄 (放送大学教授)
第12回 ヨーロッパによる植民地化(2) -植民地統治・植民地経済・社会変化-
列強による植民地化は合法化のプロセスであり、そのため植民地支配を「愛他主義」の観点から正当化した。アフリカの文明化を実行するヨーロッパというイメージが作り上げられた。この章では植民地統治のさまざまなモデルを検証する。
担当講師: 北川 勝彦 (関西大学名誉教授) 草光 俊雄 (放送大学教授)
第13回 アフリカの独立とヨーロッパの対応(1) -第二次世界大戦~70年代-
第二次大戦の終了はグローバルな政治の新しい時代を開いた。ヨーロッパは疲弊し、それに変わるアメリカ合衆国とソ連という強国が台頭した。この2大強国を中心とした冷戦はアフリカにも壊滅的な影響をもたらした。一方第二次大戦は解放運動の時代の出現の契機ともなった。アフリカはその当事者でもあった。脱植民地化の動きである。アフリカ諸国はどのようにして独立の道を進んだのか。その過程を検証する。
担当講師: 北川 勝彦 (関西大学名誉教授) 草光 俊雄 (放送大学教授)
第14回 アフリカの独立とヨーロッパの対応(2) -1980年代・1990年代-
独立達成後、申請アフリカ諸国の指導者や市民は、自らが新しい挑戦すべき課題に直面した。冷戦の国際政治はアフリカ諸国をイデオロギー闘争に巻き込んでいった。新興国家はその内部で政治システムを開発するために苦闘していいた。20世紀後半のアフリカの歴史は20世紀後半の政治史の勝利と悲劇に象徴されている。
担当講師: 北川 勝彦 (関西大学名誉教授) 草光 俊雄 (放送大学教授)
第15回 アフリカ世界の歴史と文化を学び終えて -新世紀の新展望-
1970年代80年代はアフリカにとって経済的には「衰退の20年」政治的には「困難の20年」であった。しかし冷戦の崩壊と共にアフリカには希望の兆しが現れる。民主化の波が押し寄せ独裁政権や軍事政権は相対的に弱体化し、自立した経済復興も見られるようになる。アフリカの今後はもちろんすべてが楽観的ではないが、将来のアフリカを展望することで講義を終える。
担当講師: 草光 俊雄 (放送大学教授) 北川 勝彦 (関西大学名誉教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (月曜)
16時00分〜16時45分
2016年度 [第2学期] (日曜)
16時00分〜16時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月21日 (金曜)
6時限 (15時35分~16時25分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月21日 (土曜)
5時限 (14時25分~15時15分)

開設年度:

2013年度

科目区分:

大学院科目

科目コード:

8940592

単位数:

2単位
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