臨床心理学特論(’11)

主任講師: 齋藤 高雅

本講義では、心理臨床活動の基礎となるさまざまな考え方や心理臨床において必要な基本的な知識を習得することを目標とする。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 臨床心理学とは
臨床心理学の定義、心理臨床家の実践の場、教育と訓練、臨床活動における倫理の問題、研究などについて論ずる。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授)
第2回 臨床心理学の歴史
臨床心理学の歩みと精神医学との関係について触れ、臨床心理学が確立した過程について述べる。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授)
第3回 精神疾患1:統合失調症と気分障害
精神障害の分類について学び、主要な精神障害である統合失調症、気分障害について述べる。

担当講師: 石丸 昌彦 (放送大学教授)
第4回 精神疾患2:神経症と関連事項
いわゆる神経症と関連事項について、概念やその特徴、発症機制、治療について述べる。

担当講師: 石丸 昌彦 (放送大学教授)
第5回 精神疾患3:ストレス反応と心身症
心理的なストレスによって生ずる適応障害やストレス反応について述べる。また、心身症の概念とメカニズム、摂食障害などについて学ぶ。

担当講師: 石丸 昌彦 (放送大学教授)
第6回 臨床心理学パラダイム
臨床心理学に関わる主要な4つのパラダイム、生物学的、精神分析学的、認知・行動学的、人間学的パラダイムについて述べる。さらに、包括的な人間理解のとらえ方として、生物-心理-社会モデルがあるが、それと臨床実践におけるこれらパラダイムと折衷主義、ないしは統合的心理療法の動向について述べる。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授) ゲスト:橘 玲子(新潟青陵大学教授)
第7回 心のはたらき1 無意識の発見
フロイト,S.による無意識の発見,精神分析療法の起源と成立,自由連想,抵抗,解釈,心的外傷体験,夢,象徴などについて述べる。ユング,C.G.の無意識論については,放送授業で大場が担当する。印刷教材と放送授業を別の講師にすることで、多角的・多面的な理解を試みる。
担当講師: 大場 登 (放送大学教授)
第8回 心のはたらき2 自我と無意識の関係
心のはたらきでは、特に自我と無意識との関係が重要になってくる。不安と防衛、自我の防衛機制、症状形成などについて述べる。放送授業は大場が担当する。大場の放送授業では、「自我と無意識の関係」に関して、ユング心理学の視点からの理解を試みる。

担当講師: 大場 登 (放送大学教授)
第9回 心のはたらき3 イメージと身体
無意識には意識に至るさまざまなチャンネルがある。その中からイメージと身体感覚を取り上げ、心理臨床との関連を述べる。

担当講師: 佐藤 仁美 (放送大学准教授) ゲスト:橘 玲子(新潟青陵大学教授)
第10回 ライフサイクル論1  ライフサイクルと心理臨床
人生の各時期にはその時期の発達的特徴と発達課題が存在し、各時期に特徴的な臨床心理学的問題が生じる。本章ではライフサイクルに関する代表的理論を紹介するとともに、ライフサイクルと心理臨床について概説する。

担当講師: 小野 けい子 (放送大学教授)
第11回 ライフサイクル論2  乳幼児期
乳幼児期の発達的特徴と発達課題、この時期の臨床心理学的問題について論じる。

担当講師: 小野 けい子 (放送大学教授)
第12回 ライフサイクル論3 児童期
児童期はほぼ小学生の時期にあたり、心身の変化の著しい年代である。この時期の特徴的な情緒の発達、対人関係、社会性の変化をとりあげ、それが児童期の子どものこころに、どのような影響を与えるのかをみていく。

担当講師: 山口 義枝 (日本大学准教授)
第13回 ライフサイクル論4 思春期・青年期
思春期・青年期の臨床心理学的特徴について述べる。

担当講師: 佐藤 仁美 (放送大学准教授)
第14回 ライフサイクル論5 成人期
成人期の心身の特徴と、臨床心理学的課題について述べる。

担当講師: 滝口 俊子 (放送大学名誉教授)
第15回 ライフサイクル論6 高齢期
高齢期の心身の特徴と課題、旅立つ準備について述べる。

担当講師: 滝口 俊子 (放送大学名誉教授) ゲスト:橘 玲子(新潟青陵大学教授)
第16回 心理アセスメント1 心理アセスメントとは
心理臨床とアセスメント活動について、アセスメント面接、観察、心理検査について述べる。特にアセスメント面接を中心にその目的、進め方など具体的に概説する。 

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授) ゲスト:橘 玲子(新潟青陵大学教授)
第17回 心理アセスメント2 心理検査 
心理検査によるアセスメントについて述べる。心理検査の基礎と、心理アセスメントの目的、進め方、報告書、フィードバックについて概説する。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授)
第18回 心理アセスメント3 心理検査:知能検査・発達検査
知能検査、発達検査作成の歴史、知能の概念、代表的検査の特徴を概観し、実施の目的や利点、使用上の注意について述べる。

担当講師: 山口 義枝 (日本大学准教授)
第19回 心理アセスメント4 心理検査:投映法(投影法)
臨床場面でよく使用されるパーソナリティ検査の中、投映法について概説する。投映水準、投映法の種類とその特徴などについて述べる。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授) ゲスト:橘 玲子(新潟青陵大学教授)
第20回 心理アセスメント5 心理検査:質問紙法・評価尺度
臨床場面でよく使用されている質問紙法の種類や評価尺度と使用、それらの効用と注意点について述べる。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授)
第21回 心理療法1 精神分析と精神分析的療法
フロイト (Freud, S.) に始まる精神分析療法について概説する。治療者関係、抵抗、転移、逆転移、行動化、その他の重要な概念について述べる。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授) ゲスト:池田 政俊(帝京大学大学院教授)
第22回 心理療法2 分析心理学的心理療法
ユング,C.G.に始まるユング派の心理療法は、日本では河合隼雄の努力によって、非常に幅広い理解を得るまでになった。本章では、ユング派心理療法のもっとも基本的な理解を試みてみたい。

担当講師: 大場 登 (放送大学教授)
第23回 心理療法3 認知行動療法
学習理論を基盤とする行動療法と認知理論を基盤とする認知療法がそれぞれ発展したが,次第に学習理論に認知理論を統合する形で認知行動理論が提唱されるようになった。行動療法の諸技法,認知行動療法の理論と実際について述べる。
担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授) ゲスト:堀越 勝((独)国立精神神経医療センター・認知行動療法センター部長)
第24回 心理療法4 パーソン‐センタード・アプローチ
ロジャーズに始まるクライエント中心療法とパーソンセンタード・アプローチについて解説するとともに、ジェンドリンのフォーカシング技法・エンカウンター・グループについてもその理論と技法について概説を行う。

担当講師: 小野 けい子 (放送大学教授)
第25回 心理療法5 森田療法・内観療法・臨床動作法
日本で発展した3つの心理療法、森田正馬が確立した森田療法、吉本伊信が開発した内観療法、さらに成瀬吾策が開発した臨床動作法について紹介する。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授) ゲスト:中山 和彦(東京慈恵会医科大学教授)、橘 玲子(新潟青陵大学教授)
第26回 心理療法6 ブリーフセラピー
ブリーフセラピーとは、わが国では「短期療法」と訳され、さまざまなモデルがあるが、ここでは主に 「解決志向ブリーフセラピー」モデルを中心に紹介する。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授) ゲスト:森 俊夫(東京大学大学院助教)
第27回 心理療法7 児童の心理療法
児童を対象として行われることの多い遊戯療法について、基本概念、実際の設定の仕方について述べる。そして、遊戯療法の特徴の一つである非言語的交流についての理解を深める。

担当講師: 山口 義枝 (日本大学准教授)
第28回 心理療法8 芸術・表現療法
言語的な心理療法に対極する形が非言語的な心理療法と思われがちだが、クライエントの表現が非言語的であるからこそ、セラピストは受け止めたことを伝えるために言葉を磨かなくてはならず、ある意味、非常に言語的なものである。言語-非言語のかかわりをはじめ、芸術・表現療法について概説する。

担当講師: 佐藤 仁美  (放送大学准教授)
第29回 心理療法9 集団心理療法
集団で行われる心理療法について、その考え方と実施の方法、個人療法との違い、適応範囲、今後の展開などについて述べる。
集団心理療法の構造、機能、集団心理療法の種類などについて概説する。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授) ゲスト:武井 麻子(日本赤十字看護大学教授)
第30回 コミュニティと 心理療法
地域臨床活動場面、さらに学校臨床、犯罪被害者支援など、コミュニティの中で展開する心理療法は、これまでの心理療法とは異なる視点が必要になってくる。連携、ネットワーク、コンサルテーションなどについて考える。

担当講師: 齋藤 高雅 (帝京大学教授、放送大学名誉教授) ゲスト:箕口 雅博(立教大学教授)

放送メディア:

ラジオ

放送時間:


2016年度 [第2学期] (土曜)
17時30分〜18時15分

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月21日 (土曜)
5時限 (14時25分~15時15分)

開設年度:

2011年度

科目区分:

大学院科目

科目コード:

8950520

単位数:

4単位
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