21世紀メディア論(’14)

主任講師: 水越 伸

(1)メディアに視点をおいて人間や社会をとらえていくというメディア論の基礎的素養を培うこと。(2)現代のメディア社会が抱えるさまざまな問題を構造的にとらえられるようになること。(3)メディア社会に積極的に参画し、そのあり方をデザインしていくための学際的で、実践的な知を身につけること。 検討中リストに追加

各回のテーマと放送内容

※テーマをクリックすると授業内容が表示されます。

第1回 メディア論の視座
講師の自己紹介などの後、コミュニケーションの媒(なかだち)や媒介性に着目するメディア論の意義や、メディアをめぐる問題の所在をしめす。放送大学というメディアを通してメディア論を学ぶという特殊な状況を活かした授業の構成、スタイルや道具立てを説明する。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第2回 19世紀の電気情報化爆発
19世紀半ば以降の電信、電話、無線、ラジオの発達を概説し、いわゆるマスメディア論、マスコミ論には収まらない、情報技術とメディアと人間、社会を相関させたメディア史のパースペクティブを学ぶ。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授) ゲスト:長谷川 一 (明治学院大学教授)
第3回 20世紀型メディアの生成
19世紀後半に現れた情報技術が20世紀型マスメディアとして生成展開していく過程を、ラジオ・テレビの社会的生成過程を中心に概説する。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授) ゲスト:長谷川 一 (明治学院大学教授)
第4回 20世紀型メディアの確立
新聞、放送など20世紀型マスメディアの形成と確立、それと平行するマスコミュニケーション研究の発達を、日本の状況を中心に概説する。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第5回 21世紀デジタル情報化の混沌
ネットやモバイルに代表される21世紀のデジタル・メディアが普及しつつある混沌とした社会状況から、トピックを取り上げて解説し、問題の構図を明らかにする。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第6回 メディア論の系譜Ⅰ
まず、19世紀末から20世紀初頭に現れたメディアと人間、社会をめぐる思想や理論の系譜をたどる。次に、戦争宣伝研究、ラジオ研究などから発展したマス・コミュニケーション研究の発展過程を概観し、それへの異議申し立てとして現れたトロント学派のメディア論、カルチュラル・スタディーズを跡づける。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第7回 メディア論の系譜Ⅱ
第6回を踏まえつつ、21世紀前半の社会・技術状況の中でメディア論がかかえる諸問題をあきらかにする。それらを克服するために、能動的に実践に参画しつつ批判的な知見を手に入れられるような、新しいメディア論の必要性を論じる。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第8回 メディアの生態系をデザインする
第6回、7回を踏まえつつ、メディアの生態系を一般の人々自らがデザインすることの必要性と、そのための思想や素養のありかたを学ぶ。メディア・ビオトープ(生態学の用語)という考え方をしめす。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第9回 メディア・リテラシーの覚醒
メディア・ビオトープの中核には、メディアを批判的に受容すると同時に、メディアで能動的に表現する素養としてのメディア・リテラシーがある。新しいメディア社会を生み出すためのリテラシーの試みを紹介し、その可能性と課題を論じる。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第10回 メディア遊びの挑発
メディア・ビオトープの基層には、メディアの体制的で当たり前のあり方を異化し、それをとらえなおすきっかけを与えるような営みとしての、メディア遊びがある。新しいメディア社会を生み出すための遊びやアートの試みを紹介し、その可能性と課題を論じる。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第11回 マスメディアと市民 :対決と対話
第4回を受けるかたちで、新聞や放送など20世紀型マスメディアの構造的瓦解現象がもたらす光と影を指摘する。そのうえで市民参加型マスメディアへのリ・デザインの試みを紹介していく。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第12回 モバイル・メディアと身体、共同体
第5回を受けるかたちで、とくにケータイをはじめとするモバイル・メディアの普及がもたらす光と影を指摘する。そのうえで「情報があふれかえる社会」から「表現が編みあがる社会」へのメディア・デザインの試みを紹介していく。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第13回 グローバルな「生態系」のデザイン
グローバル化する世界のなかでアジアの映画、ポピュラー音楽、アニメをはじめとするポピュラー文化がどのように生産・流通・消費されているかを探る。そうした現状がはらむ課題を克服するための実践的な試みも紹介していく。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第14回 ローカルな「生態系」のデザイン
日本のローカルメディア、市民メディアなどに焦点をあてつつ、それらの可能性と課題をあきらかにしていく。また日本に多様なメディアの生態系を育むための実践的な試みも紹介していく。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)
第15回 21世紀メディア社会をどう生きるか
授業全体をふり返り、メディア論の構図を整理したうえで、残された課題を示す。そして最後に、21世紀メディア社会をいかに生きるか、そのための参考になる提言をおこなう。
担当講師: 水越 伸 (東京大学大学院教授)

放送メディア:

テレビ

放送時間:


2017年度 [第1学期] (月曜)
16時45分〜17時30分
2016年度 [第2学期] (木曜)
24時00分〜24時45分

単位認定試験 試験日・時限:

2017年度 [第1学期]
2017年7月21日 (金曜)
5時限 (14時25分~15時15分)

単位認定試験 試験日・時限:

2016年度 [第2学期]
2017年1月21日 (土曜)
4時限 (13時15分~14時05分)

開設年度:

2014年度

科目区分:

大学院科目

科目コード:

8970068

単位数:

2単位
このページの先頭へ