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熊本学習センター 平成25年度 URL:http://www.sc.ouj.ac.jp/center/kumamoto/
プロジェクト名:熊本の近代化産業遺産による地域の活性化を目指した講演会
1.プロジェクト概要
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チラシPDF

熊本の産業遺産の一つである荒尾市「万田坑」は、わが国の近代化に大きな役割を果たし、三井三池炭鉱に現存する明治・大正期における最大級の炭鉱施設である。これだけの規模で残っている遺産は貴重であり、官民が協力して保存・維持すべき遺産である。
今回、荒尾市・同市教育委員会と放送大学の共催により、炭鉱施設としては唯一、国史跡として指定された「万田坑」を題材に、講演会を行うことで、万田坑が果たした役割や産業遺産としての価値を明らかにする。このことにより地域の文化・歴史に対する認識を深めることができる。また、わが国最大規模の竪坑である「万田坑」は、世界遺産の暫定リストに掲載されている「九州・山口の近代化遺産群」の中の一つであるが、荒尾市当局並びに地域住民の世界遺産登録への意欲は強いものがある。
今回の事業において、講演(1)では「万田坑」の施設概要や秘められた歴史、日本の工業化に果たした役割等について、講演(2)では、「万田坑」の産業遺産としての魅力を世界遺産登録につなげるために必要なこれからの取組み等について学ぶ。
昨今の世界遺産ブームで関心の高まる題材をテーマに、講演会と現地見学会を実施することで、「万田坑」の理解・関心を深め地域の活性化を図るとともに、放送大学の存在と30周年をアピールする。

 

*関連ウェブサイトURL

荒尾市ホームページ (外部サイトへ移動します)

 

*実施体制(主催、共催、後援等)

主催:放送大学熊本学習センター、荒尾市、荒尾市教育委員会
後援:熊本県教育委員会

 

*事務局体制(人数等)

熊本学習センター 4人、荒尾市 10人

2.プロジェクトの成果
世界遺産登録を目指している「万田坑」の公開講演会を地元の荒尾市で実施することで、参加者が身近な万田坑の産業遺産としての役割や価値を理解し、市民が産業遺産にどのように関わりながら育てていくのかを学ぶ機会となった。また、世界遺産登録までの手順や維持管理等の諸問題について専門家の講演を聴くことで、これからの課題解決に向けた取り組みは市民や行政が一体となることが重要であることが明らかになった。各講師からの貴重な資料の提供もあり、今回の講演会で世界遺産登録の機運を高める一役を担うことができた。
3.プロジェクトの課題
今年度で連続7回目の開催を行っており、いずれも市町村及び教育委員会の理解と協力を得て盛会裏に実施することができている。この講演会を契機に学生募集へつながる企画等の在り方について検討する必要がある。
4.今後の展開計画
講演会の開催は集客力が期待され、放送大学の広報に効果がある。県内の各地には様々な歴史・文化(地域学)があることから、今後も各自治体と連携して引き続き実施したい。
5.参加者の感想
(荒尾市在住:男性、50歳代)問題点を提示しながらの説明は、とても良かった。世界遺産登録を今後一市民としてどう残していくか、講演を聴くまでは全く無関心であったことに、恥ずかしい思いがした。人類共通の遺産として万田坑を保存管理する原動力が荒尾市民との再認識できたことがうれしくなった。マスコミでは世界遺産と騒いでいるが、世界遺産の意義について認識の無さに気付いた。何も知らない事ばかりで、大変勉強になった。
6.写真
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