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富山学習センター 平成25年度 URL:http://www.sc.ouj.ac.jp/center/toyama/
プロジェクト名:地域のNPO法人等と連携した放送大学創立30周年記念「富山健康セミナー」の開催
1.プロジェクト概要

開催リーフレット

 

富山県は300年以上前の江戸時代から配置売薬業が栄え、今日の富山県産業の基盤となっており(平成23年の医薬品生産金額全国第3位で人口当たりでは第1位)、富山県と薬とは切っても切れない深い関係がある。このように県民にとって身近で関心の高い薬分野のプログラムを組むことは、当学習センターにおいても独自性を発揮できるなど有意義と考える。

 

また、富山の「くすり文化」を継承・発展させ、次世代の担い手を育成するNPO法人「富山のくすし」及び「和漢医薬学会」と協働してセミナーを開催することは、本学アクションプラン中の「地域リーダー育成支援と地域貢献」に沿ったものであり、地域に開かれた大学をめざすうえで、非常に重要な取組みと考える。

 

ついては、漢方医学の分野で著名な講師に身近でわかりやすいテーマでご講演いただくことにより、
(1) 漢方に興味を抱く一般市民に放送大学の理解を深めていただき、放送大学の認知度向上を図る
(2) 若者、家庭薬販売に携わる人々にセミナーを受講していただくことで、薬を通じた地域の人材育成(地域リーダーの育成)につなげる
等の効果を期待し、次のとおり開催した。

 

【開催の概要】
(1) 日時:平成25年7月13日 13:00~16:30
(2) 会場:富山県民会館(富山市新総曲輪4番18号)
(3) 開催内容

  講演1 (座長 小松 かつ子 富山大学教授)
「葛根湯が作れなくなる?! ─マオウを求めて世界中を駆け巡る─」
講師 御影 雅幸(金沢大学大学院自然科学研究科薬学系 教授)
  講演2 (座長 柴原 直利 富山大学教授)
「漢方診療の実際―エビデンスを交えて―」
講師 嶋田 豊(富山大学大学院医学薬学研究部和漢診療学講座 教授)
  主催者挨拶 (服部 征雄 富山学習センター所長)
・放送大学 及びNPO法人「富山のくすし」 の概要説明

(4) 参加者数 103名(うち放送大学関係者21名)

 

*関連ウェブサイトURL
http://www.sc.ouj.ac.jp/center/toyama/2013/08/011694.html

 

*実施体制(主催、共催、後援等)
共催:放送大学富山学習センター、NPO法人「富山のくすし」、和漢医薬学会
後援:富山県、富山県教育委員会、北日本新聞社、読売新聞北陸支社、富山新聞社、NHK富山放送局、北日本放送(株)、富山テレビ放送(株)、富山エフエム放送(株)、(一社)富山県ケーブルテレビ協議会

 

*事務局体制(人数等)
事務局員 計10名
(総括責任者(富山学習センター所長)1、座長2、司会進行2、受付等5)

 

2.プロジェクトの成果

(1) 放送大学の認知度向上について
参加者は計103名であったが、本学学生を除く方々が80名程度参加された。定期的に開催しているこれまでのオープンセミナーではこれほど多くの参加実績はないため、放送大学を知っていただくという点では成功だったように思われる。(朝から一時強い雨が降る中で参加者数の減が懸念されたが、100名を超えてよかったと考えている。)なお、セミナーには地方紙2社が取材に訪れ、翌日の朝刊には写真付きの記事で開催状況が掲載されている。

 

(2) 参加者の満足度について
薬と健康関連のセミナーのため、参加者はもともと関心が高い方と想定されたが、参加者の多くが熱心にメモをとり、講演の終わりには多くの質問が寄せられたため、参加者の満足度は高いのではないかと思われる。

3.プロジェクトの課題
講演の内容について
NPO法人「富山のくすし」、和漢医薬学会との共催でセミナーを開催したが、NPO法人等の関係者は、一定程度の薬の知識を有する方である。
今回は、講演1が葛根湯という身近な薬の成分であるマオウの植生や栽培研究というわかりやすい内容のもの、講演2が実際の診療の事例を交えた漢方診療という少し高度な内容のものであって、バランスがとれていたが、今後、開催するに当たっては、講演の内容をどの程度のレベルのものにするか調整が必要であると感じた。
4.今後の展開計画
前記のとおり、薬と健康という県民にとって非常に身近でわかりやすいテーマであること、NPO法人等との共催により家庭薬販売業者等からの参加が見込めること等により、放送大学の認知度向上、薬を通じた地域の人材育成につながるため、引き続きNPO法人等と連携したセミナーを継続していきたいと考えている。
5.参加者の感想
  • 漢方薬を守る、育てることの大変さや、研究としてのおもしろさがわかりました。
  • 専門的な内容ではあったが、写真等を用いてわかりやすく興味のわく内容でした。
  • とかく現代人は体の不調を抱えて生活しているが、病気ではない不調に対して対処できる漢方診療は今一度見直す必要があると感じました。
  • 西洋医学ではあまり良い治療がないものにも効く漢方治療があるということに驚きました。また、西洋医学と漢方診療を合わせての治療もあるということを初めて知りました。
  • 今回の講演を聴いてもっと漢方について知りたくなりました。このセミナーを継続してほしいと思います。
6.写真
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受 付

 
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講演1「葛根湯が作れなくなる?!
─マオウを求めて世界中を駆け巡る─」

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御影 教授

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休憩(NPO法人からハーブティーを提供)

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質疑応答

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講演2「漢方診療の実際
―エビデンスを交えて―」

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嶋田 教授

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主催者挨拶(放送大学の概要説明)

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服部 所長

 

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