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山形学習センター 平成25年度 URL:http://www.sc.ouj.ac.jp/center/yamagata/
プロジェクト名:“国宝「縄文女神」を生んだ基層文化を考える”「山形の縄文フォーラム」
1.プロジェクト概要

○開催趣旨

平成24年、舟形町西ノ前遺跡出土土偶が日本の縄文文化を代表するものとして「国宝」に指定された。国宝「土偶」を生んだ縄文文化は一万年以上もの長い間続き、自然と共生した社会で現在の山形の基層文化を形成しているとされる。そして、縄文時代は近年の山形各地の発掘調査により新しい事実が明らかとなっている。

そこで、「今、国宝「縄文女神」を生んだ山形の縄文時代はどこまでわかったのか」をテーマに山形県埋蔵文化財センターと連携し、放送大学開学30周年記念事業として最新の縄文遺跡発掘調査の成果をもとに縄文文化を考える「縄文フォーラム」を、山形県民の縄文文化について理解を深めるために開催したものである。

 

○主催

放送大学山形学習センター

 

○共催と後援

共催:山形県埋蔵文文化財センター、放送大学山形同窓会、ゆうがくの会

後援:山形考古学会、うきたむ考古の会

 

○日時

平成26年2月16日(日)午前10時〜午後5時

 

○会場

山形市保健センター大会議室(霞城セントラル3階と1階アトリウム)

 

○内容と参加者 118名参加

(1)講演会と特別報告 10時10分〜12時

①講演会 10時10分〜11時10分

山形県立うきたむ考古資料館名誉館長 川崎利夫氏

「山形の大地に花開いた縄文文化」

②特別報告 11時10分〜12時

県埋蔵文化財センター西ノ前遺跡調査主任 黒坂雅人氏

「国宝「縄文土偶」を出土した西の前縄文ムラの発掘」

 

(2)報告 12:50〜15:45

○日本考古学協会員・山形県埋蔵文化財センター 水戸部秀樹氏

「白龍湖畔の押出縄文ムラにみる縄文人の暮らし」

○日本考古学協会員・山形県埋蔵文化財センター 菅原哲文氏

「山形の発達した縄文中期ムラのようす」

○第13回尖石縄文文化賞受賞者・山形県埋蔵文化財センター 小林圭一氏

「東北に栄えた亀ヶ岡式縄文ムラ」

○日本考古学協会員・山形県埋蔵文化財センター 植松暁彦氏

「縄文文化から弥生文化へ」

 

(3)全体討議 16:00〜17:00

○山形県埋蔵文化財センター出前縄文イベント 25名参加

霞城セントラルアトリウムで、山形県埋蔵文化財センター出前イベントとして石器作り実演、まが玉作り体験、アンギン編み体験を実施し縄文土器を展示した。

2.プロジェクトの成果
今回の縄文フォーラムの講演と報告には118名の参加者があり盛況で、国宝「縄文の女神」への県民の関心の高さがうかがえた。講演と報告内容は当日発刊した小論集を資料として使用し、それをもとに縄文時代の魅力や最新の成果を述べたもので、参加者の山形の縄文文化の理解に役立ったと思われる。また、縄文フォーラムチラシの公的機関での配架や縄文フォーラムの朝日新聞広告を通じて、放送大学の認知度向上にも寄与したと考えられる。
3.プロジェクトの課題
縄文フオーラムのなかで行った山形県埋蔵文化財センター出前縄文イベントは、雪の影響もあって参加者が少なかった。事前に、できる範囲で小・中学校などへの訪問広報等を行っていれば、もっと参加者が増えたのではなかったかと思われる。
4.今後の展開計画
今回のプロジェクト開催を契機に、それを引き継ぐ形で、平成26年度第2学期に北海道・東北ブロック学習センターの「北の古代史を知る」統一テーマでの連携面接授業の一つとして「国宝「縄文女神」を生んだ時代を掘る」を実施することとしている。
5.参加者の感想

このたび、「山形の縄文フォーラム」に参加した。約一万年続いた縄文時代は、東北地方が日本列島の中心として動いていたことに感動する。弥生時代に米つくりが始まりそれから約二千年、東日本から西日本へと日本の流れが移った。鉄が大陸から西日本に伝わって、米作りが始まり、富の蓄積ができるようになって身分の上下が生じ、より豊かさを求めて現在へと続いているのだろう。

縄文時代は共生、共助の時代だったと思われる。土器、石器製作等にみられる手職のすばらしさ。当然、木器、骨角器も優れた製品を作りだしたことだろう。また、西海淵遺跡や押出遺跡等でみられる住居跡、集会所、作業場、貯蔵穴等の配置は現在の都市計画を思わせる。西の前遺跡の縄文の女神の出土から明らかになったように敬虔な祈りの後、鎮魂の場所が廃棄場所に使われており、ゴミ捨て場さえ用途別に区別されていたのではないかと想像させた。

このような縄文の世界を復元できる遺跡群が山形県に多く存することは、我がふるさとの現在を新たな視点で見直すきっかけとなるような感じをうけた。山形県の基層文化を覗くような今回のフォーラムであった。

6.写真
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川崎利夫氏講演の様子

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水戸部秀樹氏報告の様子

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全体討議の様子

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報告を聞く参加者

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縄文イベントの様子

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受付を担当した同窓会役員

 

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