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学生の紹介
愛知学習センター 平成26年度 URL:http://www.campus.ouj.ac.jp/~aichi/
プロジェクト名:学生による地域貢献活動の実態把握とそれをベースにした人材育成
1.プロジェクト概要
写真
報告書PDF

学習センターに所属する学生はほとんどが社会人であり、日常生活において地域社会との接点を持っている。そのため、これまでに地域において様々な課題に出会い、それらの課題の解決に自主的に取組んでいる学生も多いと考えられる。しかし、学生がそれぞれの地域でどのような活動に参加し、どのような課題を抱えているか、また、学習センターにどのような要望を持っているかについては情報が断片的であり全体が見えない。学習センターが学生の活動をサポートするに当たり、取組むべき方向、具体的な活動及び検討すべき課題等を明らかにする必要がある。本事業では、1学生の地域貢献活動の実態把握(アンケート調査とヒアリング調査)、2分析結果の報告会、3事業報告書の作成を行った。以下に、その概要を報告する。

1.アンケート調査

2014年6月~8月に、在学生2,978名を対象にアンケートを実施し、507名から回答を得た(回収率約  17%)。回答データベースを作成し、活動経験の有無、活動分野・内容、抱えている課題、今後の参加希望及び学習センターへの要望などを整理・分析した。

2. ヒアリング調査

アンケート調査の中でヒアリングに同意した学生58名の中から26名を選出し、8月~9月にかけ個別のヒアリング調査を行った。活動の動機、分野、具体的な内容、成果、課題及びセンターへの要望を意見交換を交えて聞き取った。

3. 報告会の開催

2014年12月20日に中京大学の教室において報告会を実施した。プログラムの内容は以下の通りである。なお、参加者は47名であった。

日時:2014年12月20日(土) 13:30~16:00
会場:中京大学センタービル 0702教室
開会の辞    
所長挨拶    
基調講演 放送大学の地域貢献・社会貢献ー個人の生涯を通した社会との関りの中でー
小寺山 亘 副学長
報告 (1)アンケート調査結果:長谷川 均 氏
(2)ヒアリング調査結果:丹羽進次郎 氏
   休憩
(3)今後の取組み案の提示:服部所長
地域貢献報告会 アンケート班
地域貢献報告会 ヒアリング班
地域貢献報告会 のまとめ
全体討議 (進行役は所長)  
閉会の辞    

4. 報告書の作成

報告書は、今年度の活動をまとめた全7章(第1章:はじめに、第2章:アンケート調査について、第3章:ヒアリング調査について、第4章:今後の取組みについて、第5章:おわりに、第6章:引用文献)の本文と第7章の付録(アンケート用紙、アンケート集計表、地域貢献とは、ボランティアとは、活動記録、報告会の記録、アンケート班とヒアリング班の紹介)で構成される。

*実施体制
(主催、共催、後援等)
主催:愛知学習センター
プロジェクトチーム(教職員3名と学生7名)を編成し、企画・運営等を協力して実施した。
*事務局体制(人数等) 所長、事務長、教務係長に加え、アンケート班(学生3名)とヒアリング班(学生4名)を編成して実施した。
2.プロジェクトの成果
アンケート調査とヒアリング調査から、学生の地域貢献活動の実態、活動の中で抱えている課題及び学習センターへの要望などを把握することができた。回答者の約57%が活動の経験がある。今後、活動への参加を希望する学生は回答者の約75%を超え、これは生きがいを見出すことや学習の成果を活かしたいなどの期待とつながっている。また、問題点として「活動に参加する人手が足りないこと」が浮き彫りになるとともに、学習センターへは活動に関する情報提供や活動に必要な知識、技術等を学修する機会や場を設けてほしいなどの要望が強いこと分かった。そのため、当面、学習センターは地域貢献に関する情報の収集・発信及び学習、意見交換の機会を提供するなど、取組みの方向性が見出された。
3.プロジェクトの課題
次年度以降、学習センターが地域貢献活動を支援するに当たり、どのような体制で運営するかが課題である。その際、活動の継続性と地域の活動主体との連携による活性化等を視野に入れて検討しなければならない。そのため、これまでに活動経験のある学生に積極的な参加を呼びかけたい。
4.今後の展開計画
地域貢献活動に参加する学生を増やすため、学生が抱えている課題や学習センターへの要望を満たす取組みを行う。情報発信としてはセンターでの活動案内パンフの配置や掲示、機関誌での活動紹介、学習機会の提供では地域貢献に関するノウハウ・スキル等の交換、面接授業、公開講演会及び現地視察などを検討する。
5.参加者の感想
ボランティア活動などの社会活動をしたくないという放大生はまずいないであろう。ただきっかけをつかめない。凡庸な学生である私もその一人だ。今回のアンケート結果の数字にはそれがよく現れていた。本来なら積極的に活動の場を求めて参加すべきなのであろうが一般にはなかなかそうはできない。一方、報告会での既に活動をしている側からの発言「やることはいっぱいあるんです!」が心に響く。学習センターにその橋渡しのようなシステムができることを望む。「地域貢献活動とは」と難しく構えずに、先ず端緒を開くことから始めれば参加してみようという学生は多くいるはずだ。活発な情報交換や活動のための講座開設などにつながっていけば素晴らしい。
6.写真
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ヒアリングの様子
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打合せの様子
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基調講演の様子
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アンケート班の成果発表
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ヒアリング班の成果発表
 

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