学長メッセージ 地域貢献への取り組み 科目群履修認証制度
(放送大学エキスパート)
面接授業
(スクーリング)
地域貢献活動をする
学生の紹介
佐賀学習センター 平成26年度 URL:http://www.campus.ouj.ac.jp/~saga/
プロジェクト名:歴史に学ぶ地域の先進医療プロジェクト
1.プロジェクト概要
写真
チラシPDF

佐賀県は、人口10万人あたりのガン死亡率が高く、とくに肝ガンの発生率は平成11年以来、全国ワースト1位の地域という地域医療の課題があり、その解決へのニーズは高い。一方で、歴史的にみると、佐賀藩は本格的な医師の国家試験制度を我が国で最初に開始し、天然痘予防に対しても我が国最初に牛痘種痘を無料で実施し地域医療の防疫システムを整えるなど地域医療の課題解決に取り組み、さらにドイツ医学を江戸時代から導入していることなど、我が国近代医学導入および地域医療の先進地という地域特性を有している。

そこで、「歴史に学ぶ地域の先進医療」をテーマに、大学における医学史研究者による講演を軸にして、歴史研究者、先進的な地域医療に従事する医師、地域医療福祉行政担当者、企業および学生の代表らによる事例研究発表の、学際的な公開シンポジウムを開催する。

本企画は、少子高齢化社会・地域医療の格差等の課題が山積する現代地域社会において、地域医療の未来を考えるニーズの高いもので、学習センターを地域の生涯学習の拠点としてのみならず、地域社会への先進的なメッセージの発信拠点と位置づける地域貢献事業であり、アクションプラン2012の趣旨に沿った、未来志向の視座にたった公開シンポジウムである。

写真
表紙・次第・挨拶・基調講演PDF
パネルディスカッション・大学案内PDF

«放送大学公開シンポジウム»

◯日時 平成26年11月1日(土) 13:00〜16:30

◯場所 アバンセ ホール(定員:300人)

◯基調講演
・演題:「なぜ佐賀に肝がんが多いのか?」
・講師:溝上 雅史((独)国立国際医療研究センター肝炎・免疫研究センター長)

◯パネルディスカッション
〈コーディネーター〉
・青木 歳幸(佐賀大学地域学歴史文化研究センター特命教授)

〈パネリスト〉
・溝上 雅史
・江口 有一郎(佐賀大学医学部教授・肝疾患センター長)
・古川 次男(佐賀県医療統括監・がん対策総括監)
・才津 文子(臨床心理士・看護師)

*実施体制(主催、共催、後援等) 主催:放送大学佐賀学習センター
*事務局体制(人数等) 放送大学佐賀学習センター 5名
2.プロジェクトの成果

基調講演において、「なぜ佐賀に肝がんが多いのか?」と題して、江戸時代においていち早く西洋医学を取り入れた医療の先進性の中で、日本住血吸虫対策は効を奏したものの、他方でC型肝炎ウィルス(HCV)による肝がん死亡者が増加している現状を踏まえ、HCVの拡散が、過去の各種医療行為や社会的要因が複雑に絡み合った結果であり、社会全体としてHCV撲滅に取り組むべきである、との問題提起がなされた。

これを踏まえ、各パネリストから、それぞれの専門分野での現状や取り組みが発表され、会場からも積極的な質疑が行われた。

佐賀藩が、日本の近代医学の発展に大きく貢献したことを踏まえ、その先駆性とその意義を明らかにした上で、佐賀県の地域医療のあり方、特に肝がんに対する官民の取り組みについて歴史に学びつつ、考えていくことが出来たものである。

また、地元の佐賀大学の公開講座(「みんなの大学」)の一部と位置付けられ、その会員にも呼び掛け参加を得て、地域における生涯学習の推進に貢献することが出来たものと考える。

なお、参加者は約100名で、性別では男女半々だったが、年齢構成は8割が60代以上であった。

3.プロジェクトの課題

開催日程が、行楽シーズン中でもあり、また、多彩な各種文化行事が集中する時期でもあった。参加者の確保の点を考えると、開催時期についての検討が必要である。

参加定員を300名としたこともあり、事前受付ではなく当日参加の方法を採ったが、参加人数の予測が出来ないこと、開催後に学生募集に直接的に活用できないことを考えると、名簿管理の事務負担はあるが、今後は、事前予約制にして、適切な参加者名簿を作成して、学生募集にも活用していく必要がある。

地元大学の公開講座の一部としての位置付けを、共催や後援などチラシ・ポスター等の明記しておくことが、参加者確保に有効であると思われる。

4.今後の展開計画
参加者アンケートには「素晴らしい話だったので、もっと沢山に人に聴いてもらえれば良かった。」との声もあり、前回(2年前)に続き、地元大学の公開講座の会員にも参加の呼び掛けをしているものの、もっと多面的な働き掛けを行い、地域の生涯学習によりいっそう貢献出来るよう、努めていきたい。
5.参加者の感想
日本のHCVは1860年代に入ってきた。1985年頃より拡大し、日本住血吸虫症駆虫剤の静脈注射、ヒロポン、売血輸血などという社会的要因で広がった。これは、社会全体で取り組み撲滅をさせるべきであると感じた。地域活動の県内医療機関の取り組みの存続、個人としても受診検査を受ける必要性を強く感じた。HCVに直接効果があって副作用の少ない最新の薬が開発されたことは、心強いことと感じる。佐賀県の肝癌No.1返上には70歳代の死亡率を低くするすることで可能とのことであった。
6.写真
公開シンポジウム「歴史に学ぶ地域の先進医療」 平成26年11月1日(土)
1 会場
@ 舞台
写真
A 入口
写真
 
2 開会
◯ 主催者挨拶(古賀所長)
写真 写真
 
3 基調講演
講師:溝上 雅史 氏(独立行政法人国立国際医療研究センター肝炎・免疫研究センター長)
演台:「なぜ佐賀に肝がんが多いのか?」
写真 写真
 
4 パネルディスカッション
@ コーディネーター
青木 歳幸 氏(佐賀大学地域学歴史文化研究センター特命教授)
写真 写真
 
A パネリスト
江口 有一郎 氏(佐賀大学医学部肝疾患医療支援学教授同附属病院肝疾患センターセンター長)
写真  
古川 次男 氏(佐賀県医療統括監・がん対策総括監)
写真  
才津 文子 氏(臨床心理士・看護師)
写真  
 
B 質疑応答
写真 写真
写真 写真
写真  

▲ページの先頭へ