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岐阜学習センター 平成28年度 URL:http://www.sc.ouj.ac.jp/center/gifu/
プロジェクト名:
放送大学岐阜学習センター開設25周年記念事業 野外学習 (仮)根尾谷断層を理解する
1.プロジェクト概要

岐阜学習センターでは、逼迫性の極めて高い南海トラフの巨大地震に備え、平成26年度・27年度において「地震への備え」をテーマに公開講演会を開催した。

この間、平成26年9月27日長野県と岐阜県の県境で起こった「御嶽山噴火」や同年11月22日に発生した「長野県北部地震」は、災害対策の必要性について否応なく認識することとなった。

また、昨年度の公開講演会では、平成27年4月1日岐阜県と岐阜大学が共同設置した「清流の国ぎふ 防災・減災センター」開所に伴い、同センター所長により防災・減災・復旧等について解説が進められ、関心ある学生のほか地域社会において防災に携わる多くの方々の出席があった。

今年度は、前回までの出席者の強い要望等に応えるため公開事業として開催することとし、これらの公開講演会で取り上げられた「根尾谷断層」について解説を加えるとともに、本巣市により保存されている「地下断層トレンチ」及び「地表地震断層」について野外学習を行う。

これまで修得した知識等に加え、過去に極めて身近で起こった内陸地殻内巨大地震を実感することにより、近い将来起こるであろう地震に備え、自ら自身や家族を守り、そして地域を守る・地域の防災リーダーについて考察を深化する。

なお、講師は、以前同地域を取り上げ面接授業「活断層と地震」を開講している。

【公開事業(野外学習)】

日 程 写真 平成28年10月 9日(日) 地震断層観察館、断層地帯観察等(岐阜県本巣市)
平成28年10月16日(日) 同
講 師   小井土 由光 岐阜大学名誉教授
定 員   各40名(合計80名)
2.プロジェクトの成果
岐阜県で起こった日本史上最大の内陸地殻内地震(直下型地震)の痕跡である根尾谷断層を視察することにより、巨大地震が身近な問題であると認識された。
そして、いつどこでも起こりうる地震に対し、「防災」に対する意識及び備えの必要性を改めて実感することができた。
なお、巨大地震は我々に被害を与えるだけのものではなく、地震後には活断層によって新たに作られた環境を利用することにより、より豊かな生活を手にすることができたということも理解しなければならない。
3.プロジェクトの課題
今年4月には熊本地震・10月には鳥取地震が起き、益々身近なものとして認識された。
行政機関や教育・研究機関などの関係機関と連携し、引き続き「地震」に関するプロジェクトを行うことにより、防災・減災について意識する日常化を進めることが必要である。
4.今後の展開計画
本プロジェクトは平成26年度から3年計画で実施し、「地震」に対する認識を深めることができた。
今後は、自身・家族を守ることから一歩進んで、隣近所・弱者など地域を守る「地域防災リーダー」の育成に向けた事業へシフトする。
また、地震に限ることなく広く自然災害をはじめとした「危機管理」として位置付け、岐阜学習センター社会貢献事業として展開していきたい。
5.参加者の感想
10月9日、私は、放送大学岐阜学習センター開設25年の記念行事として企画された本巣市水鳥の地震断層観察館と地表断層の見学に参加した。参加者は、岐阜大学名誉教授の小井土由光先生の他33名で、先生からバスの中でユーモアのある講義を受け学生の反応は上々だった。見学場所は全部で5ヶ所、どの場所でも先生の熱意ある講義と地震の痕跡のすさまじさに驚かされた。今日学んだことの要点は、①大地は破断されて壊れる。これが断層であり、壊れる前に発生する振動が地震である(先生の資料による)②地震館の地下展示は世界的にも有意義な展示である。③横ずれ断層は後世に残りにくい。④日々の生活に地学的な関心を持とう。などであった。
6.写真
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