Vol.10 マルチモニタを使った遠隔ゼミ

黒須正明教授(情報コース・情報学プログラム)

2014年8月15日

マルチモニタを使った遠隔ゼミ
ゼミ風景

僕の研究テーマは、超広義でのヒューマンインタフェース、つまりヒトと人工物(や自然物)との関係をより望ましいものにしていくための論考や技術開発ということになります。なお、技術といっても、いわゆる工学的なものだけでなく、心理的あるいは社会的技術も含んでいて、どうすればヒトが満足できるような経験を構築できるのかを考えています。(この説明は長くなるので、今年末には刊行予定の「研究者の省察」(近代科学社刊)という本を読んでいただければ幸いです。)

こうした目的もあって、自分の身を実験的な環境に置くようにしています。

写真は自宅の研究室です。つい最近引っ越したので、2013年5月13日の「大学の窓」で放映されたのとは別の場所です。これはマルチモニタ環境で、27型ワイドWQHD解像度のパソコンモニタを4つと32型のテレビを置いています。

ゼミをしているところですが、愛知県など遠方の方もいるのでネットを利用した遠隔ゼミです。右下モニタにSkypeを開いています。定時に全員がログインをして音声Skypeでゼミをします。全員社会人なので、日曜の夜にやっています。左下モニタがGoogle Driveで、学生さんは当日までに資料をアップしておき、それを使ってゼミをします。左上は、ゼミの途中で加筆する宿題一覧表です。それぞれの検討課題を忘れないようメモします。右上にはメーラーのT h u n d e r b i r dを開いていて、次回までの連絡事項をゼミのメーリングリストに送ります。この環境は、遠隔ゼミには最適なものと自負しています。