生命・物質研究法(3)「物理学研究法」
授業の概要
物理学は、宇宙から素粒子まで、極めて多様な内容を一貫して扱うことが可能な学問分野である。一方で、各研究対象の振る舞いは多様であるため、研究分野は細分化され、さらに理論研究と実験研究も分業化される傾向にある。したがって、みずから研究テーマを開拓し推進するためには、細分化された個別の事象を体系化して理解することが必要である。この演習では、最新の研究論文から出発して、引用文献や基礎的な教科書をたどりながら、研究の構造を体系的に解析する訓練を行い、研究のための基礎体力を習得し視野を拡大する。
※詳しくは授業計画へ
- 開設年度
- 2015年度
- 科目の種類
- 基盤研究科目
- 科目コード
- 9350039
- 開講時期
- 第2学期
- 履修年次
- 第1・2年次 ※「履修の手引き」参照
- 授業の形式
- 演習
- 単位数
- 2単位
- 備考
-
実施方法
- 実施期間
- 10月~1月の期間に、原則1週毎に1コマとする。ただし、学生の状況に応じて集中講義等により対応することも可能とする。
- 実施場所及び実施方法
- 幕張本部及び学習センター等にて行う。
直接対面指導、Web会議システムによる間接対面指導及びメール等による指導を行う。
- 課題
- 各講義実施後、必要に応じてレポート課題を与える。
- 放送教材・印刷教材の活用
- レポート課題の出題にあたっては、指定の放送教材・印刷教材をレポート作成の素材として利用させる。その際、放送教材・印刷教材は単に知識の伝達手段として用いるのではなく、今後の研究遂行及び学位論文執筆のためのモデルとして利用させる。
- 評価方法
- 提出された各レポートをもとに、総合的に評価する。
評価配分:レポート(100%)
評価責任者:岸根 順一郎
- 教科書
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- 参考書
- 放送大学大学院印刷教材『現代物理科学の論理と方法(’13)』(放送大学教育振興会)
必要に応じて、参考書を適宜指定する。
- 備考
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到達目標
①物理科学における研究の階層構造を理解し、原理から応用へ論理を展開できる能力を習得する。
②研究関心に基づいて、研究進展状況を把握して問題点を抽出し、課題を明確にする手法を習得する。
③研究論文を、批判的に評価しながら理解する能力を習得する。
④論文講読により、研究論文を作成する基礎力を養成する。
授業計画
回 |
テーマ |
第1回 |
現代物理学における基本英語文献の講読(1) |
第2回 |
現代物理学における基本英語文献の講読(2) |
第3回 |
現代物理学における基本英語文献の講読(3) |
第4回 |
現代物理学における基本英語文献の講読(4) |
第5回 |
物理モデル構築法 (1)固体の量子現象を中心とする |
第6回 |
物理モデル構築法 (2) |
第7回 |
物理モデル構築法 (3) |
第8回 |
物理モデル構築法 (4) |
第9回 |
物理モデル解析法 (1)自身で構築したモデルを解析する |
第10回 |
物理モデル解析法(2) |
第11回 |
物理モデル解析法(3) |
第12回 |
物理モデル解析法(4) |
第13回 |
新たな研究テーマを発掘するための議論と演習(1) |
第14回 |
新たな研究テーマを発掘するための議論と演習(2) |
第15回 |
総合討論 |
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