「朝日新聞」に放送大学の記事が掲載されました

2022年12月11日「朝日新聞」に放送大学の記事が掲載されました。新規タブで開く

大学で学び直し 1科目から 科目等履修生 単位積めば学位の取得も
大人になって興味をもった分野について、大学で勉強してみたい。そんな中高年が、1科目から大学で学べる制度があります。学生と同じように課題をこなして単位を積み上げれば、大卒相当の学位(学士)を取れる仕組みもあります。(杉原里美)
行きたい大学、学びたい科目がある人は、独立行政法人「大学改革支援・学位授与機構」のウェブサイトで科目等履修生の制度がある大学一覧(https://www.niad.ac.jp/n_gakui/application/kamokutou/)を見てみよう。
2022年1月現在、全国の637大学と505の大学院が同制度を設けている。たとえば、国立の一橋大学なら、検定料9800円、入学金2万8200円、1単位当たり1万4800円の授業料で科目を履修できる。
願書を提出して受講が認められれば、半年間や1年間、その講義に出席することができる。リポートを出したり試験を受けたりして合格すると、単位が修得できる。いったん修得した単位に期限はなく、後に入学した大学や大学院で卒業・修了に必要な科目の単位に算入できる場合もある。
いま50歳の人が18~19歳だった1991年、大学(学部)進学率は約26%だった。いまからでも遅くない。短大卒業などの資格を満たす人が科目履修で単位を積み上げれば、大学卒業相当の学士の学位を取得することもできるのだ。
たとえば、若いころに短大を卒業した人が家政学の学士を目指すとする。学士の学位を取るには、短大時に修得した単位と合計して124単位以上が必要だ。家政学の専攻は、そのうち62単位以上が専門科目(実習も含む)と関連科目である必要がある。
大学以外で学士の学位を授与できる唯一の機関が、同機構だ。審査料3万2千円を納入し、リポートを提出して試験を受ける。審査に合格すれば、学士の学位が授与される仕組みだ。学位は履歴書に書くこともできる。
同機構では、28の専攻分野の学士の学位を取得でき、年間約2500人が、この制度を利用している。試験については「その人が提出したリポートに沿った内容から出題することが多く、難しすぎるということはないと思う」(同機構)という。
放送大学 300超す科目/自由に楽しみながら
放送大学は、BS放送などで300科目以上を開設し、多様な目的を持つ8万5千人以上が学んでいる。放送大を卒業すると学位は学士(教養)だが、機構の学位授与制度を利用してほかの専攻の学士を目指す学生のため、対応科目一覧を公表している。修得単位の認定は機構が審査する。機構の制度を使って学士(看護学)を目指す人が多いという。
全都道府県で計57カ所の学習センターやサテライトスペースをもち、学習についての個別相談にも対応している。
入学の機会は4月と10月の年2回で、入学試験はない。半年間のみ在学して好きな科目を学ぶ科目履修生(入学料7千円)のほか、1年間在学する選科履修生(同9千円)、4年以上在学して大学卒業を目指す全科履修生(同2万4千円)がある。授業料は1単位あたり5500円で、70万6千円で卒業に必要な124単位を取得できる。国立大学の4年間の学費の約3分の1だ。
単位認定試験もオンラインで受けられる。通学が必要な面接授業は、全国で年間3千クラスあり、約8割が土日に開講されている。担当者は、「シニア層は、学ぶこと自体が目的となり、生きがいにしている人も多い」と話す。
京都芸術大の本間正人教授(学習学)は、「人生100年時代に複線的なキャリアを考えるためにも、学習歴のアップデートが必要だ」と指摘。「大人になってからの学びは自由度が高く、楽しくなければ続けられない。自分が楽しめる学びをぜひ発見してほしい」と話している。
図:単位を積み上げて学位(学士)が取れるイメージ

※朝日新聞社許諾済み(承認番号:22-3658)

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