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学長からのメッセージ

博士後期課程について

放送大学長
岡部 洋一
専門は電子工学、特に超伝導エレクトロニクスにおけるディジタル応用、ブレインコンピュータ、脳磁場の逆問題解析、情報工学、日本を代表する工学者。東京大学名誉教授。工学博士(東京大学)

放送大学は2014年度より大学院博士後期課程、いわゆる博士課程を設置し、同年10月より学生の受け入れを開始いたします。放送大学は2001年度に大学院修士課程を設置して、多くの職場や地域社会の問題に取り組む社会人の学生を指導し、一定の成果を上げてきました。しかしながら、日本の社会がますます複雑化・多様化するのに伴い、新たな問題に対処するため、修士課程教育以上の高度な教育・研究を切望する声が年々高まっていました。

そのような要請に応え、地域社会・職場等の課題解決のリーダーとなる実践的高度社会人研究者、そして高い研究能力と知の発信能力をもった教養知識人研究者を養成するための博士後期課程の設置を文部科学省に申請し、認可されました。

放送大学の博士後期課程は、通学制の大学と比較し、直接、顔を合せての指導が大変であるという事情があります。これをいかにして遠隔で行うかが課題となります。幸い、インターネットの利用が急速に発展してきたことに加え、放送大学が培ってきた情報通信技術を用いた双方向性研究指導のノウハウにより、対面指導に加え、Web会議システム、電子メールを積極的に用いることで指導を行っていきます。

また、放送大学で放送した約2,000科目の放送教材・印刷教材へのアクセス、全国の都道府県に設置された学習センターの所長・客員教授の豊かな学識も、自らの課題解決にあたり、強力な後ろ盾となります。

多くの大学では、博士後期課程は狭い分野に特化した研究者育成に重点を置いていますが、本学では、地域社会・職場等におけるリーダーや教養知識人育成のため、広い視野を持つ学生を育成する方針を持っています。そのため、指導も一人の教員ではなく、複数の教員の指導を受けることとなります。自らの研究テーマに最も近い教員に加え、隣接分野の教員など3名が博士論文作成まで学生をサポートします。加えて、プログラム所属教員の授業をオムニバスで受ける特論の授業や年に1回のプログラム報告会への参加などにより、複合化する社会での課題を解決する視点を養います。

このような手厚い指導を行うため、博士後期課程の入学定員は5プログラムで10名と少数精鋭の体制となっております。

当課程は現在考え得る生涯学習の最高段階の場であり、皆さんが持つ経験に基づく知識・技術を深化し、確かな課題解決能力と創造性を付与することとなるでしょう。

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