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岐阜学習センター 平成29年度 URL:https://www.sc.ouj.ac.jp/center/gifu/
プロジェクト名:地域・職場防災リーダー育成事業 さぼうの歴史と役割を学ぶ
1.プロジェクト概要

岐阜学習センターでは、危機管理の一環として自然災害に関するテーマを取り上げ、「地域・職場防災リーダーの育成」について取り組んでいる。(平成26年度から平成28年度までは、主に「地震」について公開講演会や野外学習を開催した。)
岐阜県は、日本の中央に位置し、海抜3千メートルを超える飛騨地域から海抜0メートルの西濃地域まで、起伏に富んだ地形となっている。このような森・川に囲まれた環境のなかで、自然の恵みを得る一方、災害をもたらすことなどの経験から、治山治水への取り組みは怠ることができない重要な課題となっている。
今年度は、本年4月にリニューアルオープンした岐阜県が設置する「岐阜県さぼう遊学館」を会場として『さぼうの歴史と役割』について学習を深め、防災への対応力を高める。

*実施体制(主催、共催、後援等) 主催:岐阜学習センター
協力:岐阜県県土整備部砂防課
*事務局体制(人数等) 所長、事務長、職員(4名)
2.プロジェクトの成果
土砂災害の発生メカニズム、実際の被害映像、岐阜県における土砂災害の事例について解説を受け、巨石積堰堤を実際に見学する事で、土砂災害の猛威を山中で食い止める砂防ダムの効果とその重要性を理解した。
岐阜県の提供する災害マップに基づき、自分たちの暮らす地域にどのような危険箇所が潜んでいるのか確認した。予想される災害に対し正しい知識を有することで、土砂災害および河川の氾濫から身を守るために必要な情報や避難の仕方などを学んだ。地域で災害がおきそうな箇所や避難路を把握し迅速に行動することで、被害を最小限にとどめることが重要である。その知識と技術の担い手である地域・職場防災リーダー人材育成をさらに促進し、啓蒙活動を拡大することが急務であると認識した。
3.プロジェクトの課題
台風・豪雨災害において、砂防ダムにより土砂災害を未然に防げた地域と、土石流での流木により被害が拡大した地域があった。山の手入れが行き渡っていない点が原因の一つと考えられる。大きく治山に目を向け、より体系的に学ぶことによってさらなる理解が深まると考える
4.今後の展開計画
自然災害に関する正確な知識と、防災・減災に関する専門的知識を習得し、地域の防災活動に能動的かつ積極的に参加する人材を育成するべく岐阜学習センター地域貢献事業として展開していきたい。
5.参加者の感想
9月10日(日)、私は、放送大学岐阜学習センターの野外学習に参加した。見学地は岐阜県さぼう遊学館と羽根谷砂防堰堤(岐阜県海津市南濃町奥条)である。
岐阜大学工学部附属インフラマネジメント技術センター沢田和秀教授より、往路の車内で「土木災害」の基本的な解説を受けた。
最初に「岐阜県さぼう遊学館」を見学し、県土木部砂防課の専門職員から、「養老山系(羽根谷)の砂防」について、3D映像を見ながら土砂災害や防災について講義を受けた。その後、沢田先生から、「土砂災害から身を守るために」と題して、がけ崩れ、地すべり、土石流についての具体的な内容の講義を拝聴した。次に、羽根谷を遡り、明治の初めに、オランダ人技師ヨハネス・デ・レーケの指導でつくられた巨石積堰堤(第一堰堤)(登録有形文化財)を見学し、現在でもその機能を発揮し、下流域の土砂災害防止に大いに役立っている事を実見した。
岐阜県は、昔から山紫水明で山が多く、また下流は低地の濃尾平野である。今回の野外学習に参加して、常日頃の治山治水の重要さと、非常時に生命を守るために土砂災害への対応(危険の周知、警戒避難体制)の大切さを実感した。(T.K 全科履修生)
6.写真
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