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奈良学習センター 平成28年度 URL:http://www.sc.ouj.ac.jp/center/nara/
プロジェクト名:開設20周年記念シンポジウム「日本は、なぜ大和に誕生したか!」
1.プロジェクト概要
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チラシPDF
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報告書PDF

奈良は日本という国家が誕生した地である。ではなぜ日本という国家が大和に誕生し、育まれたのか、このことが意外と問われることが無かった。そこで奈良学習センターの開設20周年を記念して「日本が大和に誕生した理由」をテーマにシンポジウムを開催して取り組んでいく。
我々はこの国が大和から興ったことは知っている。しかしなぜ大和から興ったかは知らない。あるいはこの国が、日本という国号とは別に、大和という呼び名をもっていることは知っている。しかし都が大和の地を去って久しいのに、なぜ未だに国全体が大和と呼ばれているかは知らない。それを弥生、古墳、奈良、平安時代の研究者が知恵の限りを尽くして解き明かす新大和論の構築に向けて論じる。
このことにより多くの歴史的財産を有する地域の再発見や観光ボランティア等の育成に資して地域貢献をおこなう。

コーディネーター: 奈良女子大学副学長 小路田泰直:日本近代史
パネラー: 北條芳隆(東海大学文学部長):日本考古学・弥生
舘野和己(センター客員教授):日本古代史
西村さとみ(奈良女子大学文学部准教授):日本文化史
今尾文昭(関西大学非常勤講師):日本考古学・古墳
*実施体制(主催、共催、後援等) 主催:放送大学奈良学習センター
*事務局体制(人数等) 開催責任者:所長1名、開催スタッフ:5名 車イス補助者:4名
2.プロジェクトの成果
「日本はなぜ大和に誕生したか」というテーマを歴史学が問うことはあまりなかった。そのため歴史家に集まってもらい、これ以上無いと思われる大きな問いを課して、ブレーンストーミングをしてもらえば、何かが始まるかもしれないとの思いで計画を行った。
シンポジウムを通して「新大和論の構築にむけて」何かが始まったと思う。少なくとも、縄文・弥生時代に始まり平安時代に至る大和の歴史を、統一的に捉える視座は生まれかけた。それだけで入り口は成功したと言えるだろう。
また、シンポジウムの報告書を地域の図書館や公民館に配架を依頼したことにより、地域住民の知ること、学ぶ事に貢献してさらに発展していくことが期待できている。
3.プロジェクトの課題
新たな視点での見方考え方を目指して、部門別の研究発表から、理論構築までコーディネーター、パネラー、参加者共々に意見を戦わせていくには、全体討論に要す余裕ある時間が必要である。
また、歴史学が専門、緻密化の一方、本テーマのような通史的研究も必要と考えられる。
4.今後の展開計画
大学の地域貢献で評価が低いといわれる「職業人の再教育」、「市民団体・ボランティア」の項目向けの面接授業や公開シンポジウムに取り組んで、地域の歴史遺産の保存、活用さらには観光ボランティア育成などへの貢献度を高めていく。具体的には、地域の観光や歴史遺産に関するテーマの面接授業を実地講義を含めて、更に取り入れると共にセンターでの公開シンポジウムを企画していくこととする。
5.参加者の感想

Mさん:男性
私は、自然と環境コースに在籍し考古学は得意な分野ではありませんが、『日本はなぜ大和に誕生したか!』というテーマは、そんな私もが非常に興味をそそるもので、この日を楽しみにしておりました。「テーマを受け入れてくれた先生方」という紹介でしたが、多分野の先生方が集まられたことは、最後まで興味深く聴講することが出来ました。特に北條先生の天文考古学に関わるお話は、理科系好きな私も、新たに興味を持つ内容であったと思います。
パネルディスカッションでは、小路田先生の進行が楽しくよかったすが、先生のお考えと各パネラーのご意見をもっと戦わせて頂ければ面白かったと感じます。また、進行役とパネラーの一問一答形式が多かったですが、全パネラーの討論があればよかったです。
時間が足りず少し物足りませんでしたが、面接授業などで続きを聞くことが楽しみです。
今回のシンポジウムを拝聴でき、有難うございました。

Hさん:女性
高校生の頃は「歴史」と聞くと、年号や人名が全く記憶できない私にとっては常に避けて通ってきた科目でしたが、齢を重ね、また奈良という土地柄のお蔭で、とても歴史(特に古代史)を身近に感じられる環境に居られる事を感謝しております。
パネリストの先生方の個性的なご研究の一端を、短い時間でしたが垣間見ることができ、色んな考え方、捉え方ができるものなんだなぁと、とても興味深く拝聴いたしました。
今回のシンポジウムのお蔭で、古代史に益々興味を持つようになりました。実際、私の中でも研究したいテーマが有るのですが、良く分からないから、だから研究が楽しい…という世界に少しでも近づけたらとの思いを新たにいたしました。

6.写真
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